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2013年8月15日 帰っていくところ

菱目打ちで縫い線を開ける
菱目打ちで縫い線を開ける

初盆です。二人の家族の。
バタバタしましたが、15日の夜となれば、もう、二人もあちらの世界に帰る準備でしょう。
物静か時を迎えました。

さて、少し作り進んだ写真です。

レザー蝶番の名刺入れに、縫い穴を開けている所ですね。
このフォークみたいな道具を、木槌でコツコツ叩きます。
鋭い先端が、反対側からほんの少し顔を出す所で止めるのがベスト。

この位の塩梅だと、縫い上がりがいいんだよねー。なんて言いながら。

ほんと、そういうものが自分にもあって良かったな―って。
見つかって良かったな―って。

心が中心に帰っていくような気がします。

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2013年8月14日 気付いてますか?アイツのいいとこ

接着が済んだレザー名刺入れ
接着が済んだレザー名刺入れ

気付いてますか?
アイツのいいとこ。

…作り途中ですが、名刺入れのポケットの曲線、使いやすそうでしょー。

このあたりがですね、実は、使ってても気付かないとこなんですよ。
いいとこっていうのはそう。いつもそう。

いやーっ、それに比べて、悪いとこは目立つ。

新しいのにしたら、使いにくいなーって。
古くなってとっかえたけど、アイツはいい出来だったんだなー、とか。
なんだかんだ言って、アイツがいないと晩酌も盛り上がらなければ茶筒も開かない、みたいな。

そう、良いとこにはなかなか気付けない。
気付いてますか?アイツのいいとこ、こんにゃろめ。

…ふーうっ。
…さてと。
例の「変な子」以外は、全てのレザーパーツを接着が済みました。
隅を面取りとヤスリ掛けで整えて、名刺入れの形になってきました。

…と、ずいぶん偉そうなことを言いましたが、私もつるっと気付かなかったりします。
そして、気付いている人は気付いてるものですね。

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2013年8月13日 「変な子いるよ?」

蝶番のパーツを接着(レザー名刺入れ)
蝶番のパーツを接着(レザー名刺入れ)

「変な子いるよ?」

レザー蝶番のパーツを接着しています。接着剤は、もちろん水性。
そして、通しているヒモには、ロウが塗ってあります。

水性の接着剤とロウを塗ったヒモ、二つの力が一つになって、乾燥後にツルっと抜けるはずです。

さて、もう、どんな名刺入れが組み上がっていくか、想像つきますね。

ところで…
「…あれ…変な子いるよ…みんな逃げて!この子絶対変!」
…と、思った方。
写真の右下に写っている切れ込みが入ったアイツです。
名刺入れの完成予想図のどこにも属さないマーべリックが、クリンクリンの可愛いあの子の隣に。

大丈夫。
みんなと違っていても、仲間外れに見えても、重要な使命を持ってここにいるのです。

それは、もう少し先のお話。

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2013年8月12日 レザー蝶番の名刺入れ、パーツがそろいました

誰かが決めたカードをそろえるよりも
あーでもねーこーでもねーと言い続けて生きたい

2013年8月 戸辺義昭

レザー蝶番の名刺入れの全パーツ
レザー蝶番の名刺入れの全パーツ

さて、パーツがそろうと、並べたくなります。
まるでレザークラフトのキットのようで。
ちょっと組み立ててみたくなりませんか?

…だがしかし、これは、よそでは一度も見たことがありません。
それ程、レザー蝶番はレアです。

さてさて蝶番になる2枚の凸凹を、そっとあてがってみます。
スッと入る。
そして手を離しても落ちない。

あの、あーでもねーこーでもねーが、報われた瞬間。
ほらっ、あーでもねーこーでもねーが報われることって少ないでしょう?
あの「時間ばっかり掛かって何にも決まらないんだから」って言われちゃう、あーでもねーこーでもねーのコンチクショーさんですよ。
あの「今日の議題は、会議を短くすることについてです」なんて言われちゃう(以下省略)

…これより、これらが集まって名刺入れが出来上がっていきます。

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2013年8月11日 レザードリンクホルダー “グラディエーター” を公開

レザードリンクホルダー“グラディエーター”
レザードリンクホルダー “グラディエーター”

レザードリンクホルダー “グラディエーター” の通販の受付を開始しましたので、お知らせいたします。

写真のドリンクホルダーは、自転車、バイク、徒歩用。
パイプやベルトに巻いて大型のジャンパードットで留めます。

サイズは、500ccのペットボトルからワインボトルまで。
約6mmの厚みあるレザーを、直径1mm程の太い糸で手縫いしました。

価格は税込5,292円。
次のリンク先で、詳しい説明と多数の写真をご覧ください。

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2013年8月10日 ハトメ抜きでレザーの蝶番を作る作業について

ハトメ抜きで蝶番用の穴を開けていきます
ハトメ抜きで蝶番用の穴を開けていきます

「また面白そうなことやってる」
そんなお言葉が聞かれそうな写真です。

  1. レザーにハトメ抜きで穴を開ける。
  2. 穴同士をつないで切り抜く。
  3. 名刺入れの蝶番のレザーの歯が完成。

…楽しいですね。
「世の中の仕事はたった二つしかない。楽しい仕事とつまらない仕事だ。」
…と、したり顔で言う人がいるとしたら、かなり楽しい側でしょうね。

はい。
じゃあ、そういうことで。

一方で、壊れたサイトの復旧も進めています。
どうも、サイトの復旧も細かい所に時間が掛かるようでして…
初耳の方は、次の日付のやるせないブログをご覧ください。

【タイトル】2013年7月19日 別れの予感と言えばテレサ

あー。
我ながら、このタイトル…

メールをいただいたばかりなんですよねー。
昔、登録したウェブの診断会社的なところから。

「たくさんの人に見てもらうためには、分かりやすいタイトルを付けましょう」
…って。

あーっ…

…古傷をね、さすりながらなわけです。私も。そしてあなたも。
上を向いて歩きながらね。
そんなわけで、明日には蝶番のレザーブックカバーのページを完成させて、販売開始をお知らせします。

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2013年8月9日 やおよろず?「神は細部に宿る」

蝶番の名刺入れの型紙
蝶番の名刺入れの型紙

―――神は細部に宿る

知ってます?この意味?
やっぱり日本はやおよろずだよねー。
小川とか石とか、しまいには棒っきれにも神様いるもんねー。

…長いことそんな風に思っていました。

ネットで知りましたよね。本当の意味。
(今知ったばかりでは無いですよ、念のため。)

あえて書きますと、デザインに関する言葉でして…
シンプルかつディティールを美しくしよう。
細部のおさまりの美しくないと、全体も値打ちが無いのだよっていうようなことです。

写真の型紙は、これから名刺入れになります。
ミリ単位での実験と調整の結果の型紙です。

腕時計のレザーバンド作りで考えた手法を、ここにも使ってみています。
その、鈴なりの小さな穴を開けるために引いた鉛筆の線の内側と外側のどちらを切るか?
レザーの厚みを考えると真上は無いよなー?なんてやっていまして。

そして…くたびれて凝った首を押さえながら顔を上げて言いましたね。言ってやりましたとも。

―――神は細部に宿る

うーん。良い響き。
テンション上がる。
やる気が回復する。

…そして、小川とか石とか、棒っきれにも神様がいるんだよーっ…という意味でも楽しいと思う。