「あっ、うっかり。財布が空っぽだわ!」
…というイメージ写真ではありません。
このところ作り続けておりました、
オーダーメイドの長財布の内側の写真です。
“長く使えて、使う程に良くなるもの。
華美な装飾ではなく飽きのこないデザイン。
だけど、どこにもないもの…”
他の写真など詳しくは、ぜひ次のリンク先でご覧ください。
*お客様にご確認いただいた上で掲載しております。
「あっ、うっかり。財布が空っぽだわ!」
…というイメージ写真ではありません。
このところ作り続けておりました、
オーダーメイドの長財布の内側の写真です。
“長く使えて、使う程に良くなるもの。
華美な装飾ではなく飽きのこないデザイン。
だけど、どこにもないもの…”
他の写真など詳しくは、ぜひ次のリンク先でご覧ください。
*お客様にご確認いただいた上で掲載しております。
涼しげなそよ風。
つくばいから落ちる水の音。
香ばしい珈琲の香りと甘酸っぱいオレンジピールのケーキ…
休憩ですねー。
昨夜完成した長財布は、オイルが馴染むまでタオルの中でお休み。
写真の真ん中、タオルにくるまって寝ています。
「気に入ってもらえるといいねーっ」なんつって。
作っている時は、折り曲げて縫ったり、刻印を打ったり…
レザーにも負担が掛かります。
そういう時は、やっぱ休まないと。
オイルは、牛の骨から作られたお気に入りを馴染ませてます。
液状で、浸透が良いです。
財布も栄養補給…縁起良さそうでしょ?
さて、明日には、このたび作りました長財布“LINA”の紹介ページを公開しまーす。
チョレーチョレー言ってるうちにサクッと縫い終わる魔法の方法。
…そんなものがあると思っていた頃もありました。
無いです。
はい、長財布の作成も大詰め。
19のパーツが全て一つになって、外周を縫っていきます。
写真では、レザーの束の間から糸が出ていますね。こんちはーって。
いかにも、縫うの大変そうです。手も入らないし。
作り方をまったく知らない頃は、どうやるんだろね?って思ってました。
プロ仕様の特別な道具で、チョレーって言いながら出来ちゃうのかなって?
…と、実際は呆れる手間のかかりっぷり。
そして、この呆れる手間のさ中に、チョレーチョレー口に出してみるのは、まあ、自由。
厳しい時ほど笑っとけ笑っとけ、みたいなもの。
光が当たり方によって「あっ、赤が入ってるな~」って分かる。繊細な染色。
まるで、髪の話みたいですね。
なんとも控えめで、もうね、いじらしい程度の色染め。
打刻したレザーの凹に赤色を入れました。
奥のカードケースと比べると、色の違いが分かりますね。
乾燥すると、さらに目立たなくなります。
そして更に、今回はあらかじめ色落ちさせます。
ちなみに、打刻したレザーの下に貼り付けてあるのは、シール状になったプラスチックの板。
打刻しては伸び、
乾いては縮み、
染色しては伸び、
乾いては縮み…
という、レザーの伸び縮みを抑えています。
いじらしいあの子を強力にバックアップです。
そして、役を終えると静かに去ります。
…さて、19のパーツに分かれていたレザーも、札入れと小銭入れ、カードケース、打刻の飾りレザーの3つに集まりました。
乾燥を待って、いよいよ最終段階です。
叩き続けました。
昨日の夜から、そして今朝から。
叩け、叩け、叩け~って。
泪橋わたりて~って。
長財布の飾りポケットです。
主な刻印は、上の方に写っている3本。
ちょうど、打刻面がこちらを向いてまーす。
ちなみに、ジョーのようにハードパンチはしません。
木槌でね、塩梅を見ながらコツコツ。
力づくで叩くとせっかくのレザーに穴が開きます。
この手法は“レザーの彫刻”と呼ばれます。
立体的な凹凸が、光の当たる角度によって表情を変えますねー。
染色の前に陰干しするので、ここで一息です。
さて、同じ姿勢で小さなレザーに向かい続けました。
固まった体を、気持ちよーく伸ばしています。
那須の空も、気持ちよく晴れて来ましたねー。
販売再開のお知らせです。
嬉しいことに、最初に制作したものは、ホームページのニュースに掲載する前に見初められ、主の元へ行きましたので、お知らせが前後しました。
“蝶番のレザーブックカバー”
レザーと糸だけで作った、蝶番で開くブックカバー。文庫本サイズ。
21mm程の厚さの本(360ページ程度)まで掛けられます。
詳しくはこちらから。
この写真を見て胸が時めく方は、きっと、感性が似ている気がするんです。
なので、求めていた方へ、届くよう願ってやみません。
ファスナー…好きですか?
いや、そんなの考えたことも無いなーってのが普通でしょうかね。
さて、ただ今、小銭入れのフタを縫っています。
オーダーメイドの長財布の制作が続きます。
ご依頼者は、冬場に乾燥すると、ファスナーで指先が傷ついてしまうとのこと。
そこで、レザーのフタです。
かぶせと小さなジャンパードットで作ります。
金具の裏側でも同じことが起こり得ます。
全て、レザーの内側に縫い込むことにしました。
そして気付きました。
金具を挟み込むために作った円形のレザーも、なかなか可愛いんですよね。
ボタンをそのものを縫い留めているみたいで。
ファスナーを使わない方が洒落てるって言う人も、結構いますしね。
さーてっ、札入れと小銭入れの一番外側のレザーを縫い終えたら、次はカードポケットです。