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2014年7月31日 仕上げに入りました。オーダーメイドのブックカバー

蝶番のヤスリ掛け(オーダーメイドのブックカバー)
蝶番のヤスリ掛け(オーダーメイドのブックカバー)

古い機械の部品のようで、たまらないですねー。
これを見てたら、歯車も出来そうだなーって思って、作ったこともありました。
普通は木とか金属で作るものを革で作るってのも面白いものでして。

…さて、オーダーメイドのブックカバー作りです。
蝶番をヤスリ掛けしてますよ。
上が荒削りが終わったとこで、下がかなり仕上がってきたとこです。
写真では微妙ですかね。伝わると良いのですが。

細い定規のようなヤスリを指先でつまみましてね。
押し付けずに、革の上を滑らせるように何度も何度も繰り返してますと。
指先に伝わる感触が変わります。軽くなるんですね。
本当にほんの少しだけですが、音も静かになっていきます。

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2014年7月30日 赤い力

縫い上がり(オーダーメイドのブックカバー)
縫い上がり(オーダーメイドのブックカバー)

さて今日も楽しく縫いまして。
手縫いの場合は、二本の糸がクルクルと螺旋状に進んでいくんですねー。
ちょろっと糸が出てますが、これを止めて縫い上がりです。

ところで、縫い糸の赤は、裏地と色を合わせました。薔薇の中の小さな石も暗赤のガーネット。
アクセントカラーとして十分に生きてるように感じます。
どうでしょね。外から見える面積は、とっても少ない赤だけど。
なんて言うかなー。パワーを感じますよね、赤って。生命力みたいなの。

さて、続いては蝶番のヤスリ掛けです。
実は、とても組合わせられない程、太いんです。一つひとつの歯がですね。

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2014年7月29日 グッと抑えてサッと拭いてグイッと圧着すること

全ての接着を終えた様子(オーダーメイドのブックカバー)
全ての接着を終えた様子(オーダーメイドのブックカバー)

接着が全て終わりました。
オーダーメイドのブックカバーです。

蝶番のとこの接着は、素直に折り畳まるものでもなくて。
あーでもねーこーでもねーって試行錯誤がありました。

でももうね、今となっては手慣れたものです。
特別な接着剤は使いません。やっぱり水性糊が一番仕上がりが美しいので。
ポイントはね、グッと抑えてサッと拭いてグイッと圧着することです。
長嶋監督のバッティング指南みたいですが、ホントね、的を射てる。

さてさて、次は手縫いです。
外周から3ミリ弱のラインを、4ミリのピッチでいきますよ。

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2014年7月28日 鮮やか。豚革(ピッグスキン)の裏地

豚革(ピッグスキン)の裏地(オーダーメイドのブックカバー)
豚革(ピッグスキン)の裏地(オーダーメイドのブックカバー)

豚革の赤です。美しいでしょう。緊密で艶があって。
3つで1セットになってる毛穴が特徴です。

繊維には天然素材らしい流れがあるんですよ。
左右の裏地は、ぴったり合わせると流れがそろいます。
左上につむじがあって、そこから放射状に流れます。そして、右端では流れが上に向かいます。そうなるように裁断しました。

豚革があんまりにも裏地に向いてることを言いたくて「布やビニールではダメ」って人もいます。
個人的にはそこまでは思って無くて、適材適所で使えば良いと思うのですが…
10年、20年後の未来を想像すると、革同士が良いかも知れませんね。

さて、裏地を貼ったことによってですね、蝶番の加工に進めます。
裏地を挟み込むように折りたたみます。
そうそう、豚革はね、毛穴で呼吸するのだそうで。

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2014年7月27日 裏地の準備

裏地の貼り付け前(オーダーメイドのブックカバー)
裏地の貼り付け前(オーダーメイドのブックカバー)

少しずつでも立ち止まらずに歩いている姿を見ると、どんな風に感じるでしょうね。
いえいえ、なんとなくですね。作ってるブックカバーの写真を見ながら思いまして。

さて、写真は昨日のうちに撮っときました。ブックカバー作りの模様です。
ちなみに、今日の那須は雷なってまして、こんなに穏やかなでは無いですよー。

バンドやボタンを取り付けまして、裏地を貼る準備が出来てますねー。
そして裏地といえばピッグスキン。
裏地の裏は、下ごしらえのときによーくヤスリを掛けして、糊のノリを良くしてあります。ダジャレじゃ無いですよ。

ところで、正確に貼り付けたいのだけど、接着する面が広いです。
普通に貼ろうとすると、両面に糊を塗り終わる頃には最初の頃に塗ったノリが乾き始めちゃいまして。
そこで、霧吹きでレザーを湿らせて、糊も薄めにしまして、糊が乾くまでの時間を稼ぎます。
なので乾かす時間も多めに欲しいとこです。

…実は、もう裏地は貼り終わっておりまして。
その模様は、また明日お伝えいたしまーす。

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2014年7月26日 モチーフの下の秘密

レザーバンド(オーダーメイドのブックカバー)
レザーバンド(オーダーメイドのブックカバー)

蒸し暑い週末、いかがお過ごしでしょうか。
さて今日は真面目に解説しますよ。面白かったので。

これは、長さ15センチ程のバンドですねー。
これでもってブックカバーを留めます。
小さな薔薇のモチーフは直径2センチちょっと。純銀で、石は暗赤のガーネットです。

こういうモチーフを取り付けるときはですね、表と裏のレザーの間に当て革を仕込みます。
厚みを凹ネジの長さに合わせて、モチーフが浮き上がらないようにします。

ところがどっこいしょ。
今回はこのモチーフの端が浮き上がるのを抑え込むのが難しかったです。
サイズの違った当て革を3つ試しまして。
結局、2ミリ厚でモチーフとほぼ同じ大きさの当て革を中に仕込みました。
ステッチのギリギリのところまで、当て革が入ってます

…縫う前に撮っておけば良かったですよね。
そこはすいません。忘れるくらい集中して作ってたんです。
当て革によってレンズ状に膨らんだ周りを縫うなんて、なかなかに面白いものでして。

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2014年7月25日 下ごしらえ完了

下ごしらえを終えたパーツ達(オーダーメイドのブックカバー)
下ごしらえを終えたパーツ達(オーダーメイドのブックカバー)

「あつはなついのう」定番ですよね。
ずっと言い続けたい、語り継いでいきたい名言だと思うな。
辛いとき程「それをおやじギャグに出来るとしたらどんなだろうね?」と、自らに問うて生きようと誓った日を思い出します。

さて、オーダーメイドのブックカバー作りの様子です。
もう一度パーツの一覧を撮ってます。
順風満帆にね、背景で風をはらんでるカーテンみたいにね、パーツごとの下ごしらえが終わりまして。
穴を開けたり、ヤスったり磨いたり。
さてここからは、いよいよ組んでいくことになります。

そうそう。シルバーの薔薇のモチーフも入りました。右下の方、分かりますかね?
100円硬貨くらいの控えめのサイズですが、今回の作品のポイントになるのは確実です。
明日か明後日には、アップで撮ると思います。作っていく順番からしますとね。

あっ、今日の一行目で「なんでやねん」とかちゃんと言ってもらえたでしょうか。