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2014年8月3日 完成、オーダーメイドのブックカバー

完成したオーダーメイドのブックカバー
完成したオーダーメイドのブックカバー

はい、というわけで完成です。
特別なレザー蝶番のブックカバーです。

オーダーメイドですので、もう早速ね、発送しております。
今頃はクロネコさんが「よっこらしょっ、よっこら庄一っ」なんつってせっせと運んでると思います。

今回も、完成までになかなか時間が掛かりましたが、いかがでしたでしょうね。
ただ面白がって作っているようで、作る順番がきっちり決まっていたりとか、気付かれたかもしれません。
個人的には、なんだか寂しい気持ちもあります。正直なところ。
楽しいひとときの終わりみたいな。パーティーズオーバーですねー。

それでも、見て下さいな、このレザーの若々しい色合い。
これからどんどん色艶も成長して行きまして、ご主人様に長くお仕え出来たらいいなと思っております。

さて、夢工房の作品がまた一つ完成しました。
引き続き楽しく作っていきたいと思いまーす。

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2014年8月2日 間もなく完成。オーダーメイドのブックカバー

二度目のコバ磨き前の様子(オーダーメイドのブックカバー)
二度目のコバ磨き前の様子(オーダーメイドのブックカバー)

ほとんど完成に見えるでしょうか。
もうねー、ワクワクしますねー。
ブックカバーになった姿が想像できます。
実際にこれで本を読んだらどんな感じがするのかなぁ。
本をすごく大切にしてる気持ちになりそうだし、楽しい気持ちにもなるかなぁ。

などと妄想がモクモクと浮かびます。
でもその前に…もう一度、外回りにヤスリを掛けます。そしてもう一度磨くので。
「もういいじゃない」って思うかもしれません。
いえいえ、ここが勝負どころなんですよ。
一回目に磨いたときの樹脂がすっかり乾いてからが効果的な二回目なので、昨日の内に一度目を終わらせておいたってわけです。

したっけいよいよ合体ですよ。
もうすぐ、完成です。

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2014年8月1日 磨きあげた蝶番を接写

蝶番の仕上がり(オーダーメイドのブックカバー)
蝶番の仕上がり(オーダーメイドのブックカバー)

初公開じゃありゃしませんかね。
仕上がった蝶番の接写です。

レザーの裁断面に茶色のアクリル樹脂を塗りまして。
乾く前に磨き上げるとこんな感じ。艶が出てますねー。

さてこの「乾く前」ってのが曲者でして。
かなり気を付けないと、色がはみ出しちゃいまして。そこは塩梅です。
叩いた時の音でスイカの良し悪しが分かるなんてのと、きっと一緒。
しかしアレですよね。
どんな物作りだって、仕事だって趣味だってスポーツだって、塩梅は大切でしょ。

さて、この仕上げ時間が掛かって大変そうでしょう。
どの位かかるかは…それは秘密です。
大変どころか変態だと思われそうで。

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2014年7月31日 仕上げに入りました。オーダーメイドのブックカバー

蝶番のヤスリ掛け(オーダーメイドのブックカバー)
蝶番のヤスリ掛け(オーダーメイドのブックカバー)

古い機械の部品のようで、たまらないですねー。
これを見てたら、歯車も出来そうだなーって思って、作ったこともありました。
普通は木とか金属で作るものを革で作るってのも面白いものでして。

…さて、オーダーメイドのブックカバー作りです。
蝶番をヤスリ掛けしてますよ。
上が荒削りが終わったとこで、下がかなり仕上がってきたとこです。
写真では微妙ですかね。伝わると良いのですが。

細い定規のようなヤスリを指先でつまみましてね。
押し付けずに、革の上を滑らせるように何度も何度も繰り返してますと。
指先に伝わる感触が変わります。軽くなるんですね。
本当にほんの少しだけですが、音も静かになっていきます。

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2014年7月30日 赤い力

縫い上がり(オーダーメイドのブックカバー)
縫い上がり(オーダーメイドのブックカバー)

さて今日も楽しく縫いまして。
手縫いの場合は、二本の糸がクルクルと螺旋状に進んでいくんですねー。
ちょろっと糸が出てますが、これを止めて縫い上がりです。

ところで、縫い糸の赤は、裏地と色を合わせました。薔薇の中の小さな石も暗赤のガーネット。
アクセントカラーとして十分に生きてるように感じます。
どうでしょね。外から見える面積は、とっても少ない赤だけど。
なんて言うかなー。パワーを感じますよね、赤って。生命力みたいなの。

さて、続いては蝶番のヤスリ掛けです。
実は、とても組合わせられない程、太いんです。一つひとつの歯がですね。

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2014年7月29日 グッと抑えてサッと拭いてグイッと圧着すること

全ての接着を終えた様子(オーダーメイドのブックカバー)
全ての接着を終えた様子(オーダーメイドのブックカバー)

接着が全て終わりました。
オーダーメイドのブックカバーです。

蝶番のとこの接着は、素直に折り畳まるものでもなくて。
あーでもねーこーでもねーって試行錯誤がありました。

でももうね、今となっては手慣れたものです。
特別な接着剤は使いません。やっぱり水性糊が一番仕上がりが美しいので。
ポイントはね、グッと抑えてサッと拭いてグイッと圧着することです。
長嶋監督のバッティング指南みたいですが、ホントね、的を射てる。

さてさて、次は手縫いです。
外周から3ミリ弱のラインを、4ミリのピッチでいきますよ。

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2014年7月28日 鮮やか。豚革(ピッグスキン)の裏地

豚革(ピッグスキン)の裏地(オーダーメイドのブックカバー)
豚革(ピッグスキン)の裏地(オーダーメイドのブックカバー)

豚革の赤です。美しいでしょう。緊密で艶があって。
3つで1セットになってる毛穴が特徴です。

繊維には天然素材らしい流れがあるんですよ。
左右の裏地は、ぴったり合わせると流れがそろいます。
左上につむじがあって、そこから放射状に流れます。そして、右端では流れが上に向かいます。そうなるように裁断しました。

豚革があんまりにも裏地に向いてることを言いたくて「布やビニールではダメ」って人もいます。
個人的にはそこまでは思って無くて、適材適所で使えば良いと思うのですが…
10年、20年後の未来を想像すると、革同士が良いかも知れませんね。

さて、裏地を貼ったことによってですね、蝶番の加工に進めます。
裏地を挟み込むように折りたたみます。
そうそう、豚革はね、毛穴で呼吸するのだそうで。