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2014年4月10日 丸くするのは大変なのかもね

コバ(切断面)のヤスリ掛け
コバ(切断面)のヤスリ掛け

キーケース作りの仕上げです。
なめらかに丸~く、側面を削ってまいります。

ところで、こないだ facebook でこんな言葉を見ました。
「賢くなるより優しくなるのが、はるかに難しい」
どなたかのブログかシェアだったかなぁ?
なんだか偉い人の言葉だったと思います。

いろいろな工程がありましたが、このヤスリ掛けが一番手間がかかるかも。
このくらいまで削り出せば、磨き上げの準備OKです。

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2014年3月29日 金具をレザーで作ってみる

レザー製の留め具(蝶番のレザーブックカバー)
レザー製の留め具(蝶番のレザーブックカバー)

ピンセットの先の小さなパーツ。これもレザーです。
留め金具のように使います。
仮に「留める君」とでも呼びましょうかね。

面白いと思うんですよねー。素材を変えて作るって。
普通なら金属で作るものを木やレザーで作るとか。その逆もアリですね。
無理っぽいほどやってみたくなるのも、人情ってもので。

ただ、留める君は歩留まりが悪くって。
取り付けるときに、2つに1つは壊れてしまいます。
選ばれた優秀な留める君だけが蝶番を留めることになるわけです。
それで、ブックカバーを一つ作るのに4つで十分な留める君を、こんなに用意してるんですねー。

「レザー製の留める君には、留め金具の役は荷が重いんじゃないかな?」
なんて思うかもしれません。
そこは大丈夫。しっかり留まります。
それに…壊れやすいところってね、むしろ金具かその周りだったりするんですよね。

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2014年3月28日 世界に3つめ

レザーの切断面磨き(蝶番のレザーブックカバー)
レザーの切断面磨き(蝶番のレザーブックカバー)

いや~、手間取りましたね。左のナチュラルレザーの一組。
ようやく裁断面の磨きが終わりました。
これから右のコーヒーブラウンの組に取り掛かりますが、こっちは半日も掛からないと思うんですよ。

考えたらね、ナチュラルレザーで作る蝶番のレザーブックカバーは、今回で3つめなんですよね。世界に3つめです。どこで誰に買っていただけたかも覚えている数。
そもそもねー、きっつい作り方なので無理だと思ってたものだし。

それでも、経験値を積めば変わったりするのかな。
タケノコを毎日飛び越える修行をすれば、いずれ屋根も飛び越せるようになるのかな。
右足が沈む前に左足を出せば、水の上も走れるみたいな。

ここまででき上がったパーツを見ているとね。
まじまじ眺めているとね。
そんな修行も続けてみたい気になる不思議。

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2014年3月26日 なんでもかんでも自分でする必要なんてない

レザーの蝶番の歯の仕上げ(蝶番のレザーブックカバー)
レザーの蝶番の歯の仕上げ(蝶番のレザーブックカバー)

あぁ…
お客様が撮ってくれた作品の写真を見た感想です。
あぁ…って。

撮影の腕って、偉大だと感じます。被写体の力を引き出す腕。
魔法を見るようで、あぁ…って。尊敬します。
ちょっとね、自分で撮って載せてる写真が恥ずかしくなったりしてて。

…さて、載せてるのは私が撮った制作中のブックカバーの写真ですよ。
お客様に撮っていただいた写真ではありません。
過剰かもしれませんけど、著作権ってとても大切に感じまして。
写真と文章の転載の確認が取れ次第、ここにも掲載しますよー。

ところで、なんでもかんでも自分でする必要なんてないんですよね。
力のある、才能のある方に助けてもらえれば。

そして自分はと言えば…
得意では無くても好きなことをする。し続ける。
よそから見たら笑い話な一歩でも。
…と、尊敬する方の本にありまして。

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2014年3月15日 ゆっくりと仕上げていきます。あえてのゆっくり

フック周り(オーダーメイドのペンダント)
フック周り(オーダーメイドのペンダント)

土曜日の午後。
レザークラフトを愉しむ豊かなひととき…
ゆっくり作っております。あえてのゆっくり。

さて、撮りましたのは、オーダーメイドのペンダントのフック周りです。
三本のレザーレースによって流れを表現しようっていうデザインです。

丸カンはラジオペンチなんかを使えば、簡単に足したり引いたり出来ますからね。
それぞれに長さを調節して楽しむのもありかなって。
そして、レザーレースに直接つながってる丸カンだけは、抜けると取り付けるのが厄介そうなので、溶接して切れ目を無くしております。

手に持ってるのは、マグネットクラスプと言いまして。
磁石で簡単に取り外しが出来るフック代わりのパーツです。
レザーレースには表裏があるので、角度を調節したりしやすい方が良いと思いまして。
すごく楽ですしね。デザインも作品に良く似合ってると思うんですよ。

このあたりはねー。
制作中に無くしてしまって、作り直したとこですよ。
なんたらの法則からすれば、そろそろ見つかるんでしょうね。

さてと…あえてゆっくり作ってるというのは理由がありまして。
お客様と一緒にデザインや仕様を考えたオーダーメイドには、はやく完成させるよりも大切なことがあるからなんですよ。
とはいえ、仕上げに磨きまして、間もなく完成です。

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2014年2月18日 なんとなく完成品のように見えるかも

裁断面の磨き上げ(オーダーメイドの手帳カバー)
裁断面の磨き上げ(オーダーメイドの手帳カバー)

あぁっ、那須は今日もお日様です。
ホッとしますね。正直、キツかったもんね、雪。
病気みたいなものでさ、いつも通りが幸せって気付かせてくれるのかも知れません。

そんなわけでね、今日も楽しく作っていきたいと思いま-す。

さーて、なんとなく完成品のように見えませんかね。
切ったとこを磨くとね、そうなんですよね。

縫ってから磨くか、磨いてから縫うか…ってとこ、順番を変えました。
裁断面をヤスリ掛けして、磨いてから縫うことにしました。

この順番が正解だと思います。
今回の作品では、ステッチを傷つけずにヤスリ掛けするのは難しいと判断です。

なんとなく完成品のように見えてもね。取り扱い注意です。
なにせ縫われてないですから。
雪の上を歩くときみたいに。

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2014年2月7日 「えーっもったいない」って思いませんか?

仮組みした手作り腕時計
仮組みした手作り腕時計

組み立てると、こんな感じ。
時計になったでしょう。

さて、いったんバラします。
「えーっもったいない」って思った?思った?思わないか。

それぞれのパーツを綺麗に洗いまして。とくに内側をね。
竜芯を通す穴を開けたときの削りかすとかが残ってるので。

ケースの内側に水をためてみたりもしたいし。
風防とケースの隙間は、まるっと接着剤で目止めしてあるんです。
面白いもんで、目に見えないような隙間に接着剤を付けると、スーッと流れ込むのが分かるんです。
毛細管効果なんでしょうね。

もし、どこかに接着できてないとこがあれば、水滴がついたときも同じことが起きるわけで…
防水では無いけど、ここは塞いでおきたいところ。

そうしたらね…いよいよ完成させていきまーす。