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2014年1月26日 (第二部) ここだけの話…ラッキーだったと思います

裁断面の仕上げ(オーダーメイドのA4ノートカバー)
裁断面の仕上げ

裁断面の幅が、9.4ミリ(笑)
転がってるノギスでの実測です。

えーっと、なんで(笑)を付けたかと申しますと。
それ程、普通じゃないってことです。
仕上げの面を出す為のヤスリ掛けでも、あまりにも普通じゃ無くて笑いました。だから、(笑)。

これは、本体とレポート用紙の重さを支えるためのストッパーを合わせた厚みです。
オーダーメイドのA4ノートカバーの仕上げの一幕。
これについては、われながらよくもあんな妄想を形にしたなーって。

ここだけの話…ラッキーだったと思います。

最初は、床革(とこがわ)っていう、表面を取っちゃった余りの部分で厚みを稼ごうかなって思ってたんです。ちょうど、一枚で4ミリ位ある床革のストックもあるし。
でもね、今思うと、もし床革で作ってたら、こんなにしっかりした形にならなかったです。
繊維がゆるいので、強度を出すためにキリキリ縫い締めたときに、グズグズって壊れちゃったと思うんです。
濡れたダンボールみたいに…

縫い締めてるときに思いました。
吟面のかたまりだからこそ、過酷な加工に耐えきったんだろうなーって。

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2013年12月29日 しっかりとうっかりは一字違いだし

側面の仕上げ(オーダーメイドの名刺入れ)
側面の仕上げ(オーダーメイドの名刺入れ)

さあ仕上げ。
側面をヤスリ掛けしていきます。

このオーダーメイドの名刺入れは、繊維がきめ細かく整った牛の背中の部分を使ってます。
そんでもって、接着剤は薄くて弱めのものを、さらに薄めて貼ってるんです。
すると、まだ染めても磨いてもいないのに、滑らかーになります。

接着剤ね…うん、接着剤。
ビギナー向けのハウツー本とかだと「ここで、しっかり接着する」とか書いてあります。
難しいですね「しっかり」って。
まず、人によって違いますよね。「しっかり」は。
「うっかり」と一字違いだし。

接着の役割はほんとに分かりやすいんです。
縫い終わるまでくっついていてくれること。
なので「縫い終わるまでしっかりくっついているよう接着する」が良いのかな?

いやいや、余計に人を惑わす善意のアドバイスみたいになってますね。

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2013年11月26日 (第一部) 綺麗な面が削りだされまして

長財布の側面を削って面を出す
長財布の側面を削って面を出す

暖かい陽射し、そよ風。
窓を開けてヤスリ掛けしてられるなんて、幸せです。

仕上げの手始めに「ヤスリを掛けて面を出す」って手順があります。
その言葉の意味が良く分かる絵になってるんじゃないでしょうか。

これだけレザーの枚数が多いと、本当に “面” になってます。
さすが長財布。

ちなみに、全て水性の接着剤を使ってきたので、側面が綺麗に仕上がりやすいんですねー。
よく靴の修理用なんかで売ってるゴム系の接着剤では、厚くなっちゃうんです。
もちろん、靴底を貼り合わせるには便利です。

ただ、それを重ねていくと、ほんの僅かな厚みの違いが、大きくなっちゃうものなので。

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2013年2月17日 裏側の話

レザーのトコ面(裏側)の加工
レザーのトコ面(裏側)の加工

床面(とこめん)という、レザーの裏側の加工1、2、3!

(左から順に、ヤスリ掛け、磨き1回、磨き2階)

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2013年2月16日 レザー作品を綺麗に仕上げるたった2つの方法

レザー作品を綺麗に仕上げるコツ
レザー作品を綺麗に仕上げるコツ

「道具を綺麗にしておくことと、急がないこと」レザー作品の仕上げを綺麗にする基本ですね。

というわけで、茶まんじゅうと苺大福です。
歩けるところの愛月堂本舗という、那須では知られてるらしいお店。

茶まんじゅうは、素朴な甘みでしっとりとした歯ごたえ。豊かな小豆の風味です。苺大福は次の休憩で…

やっぱり、レザー作品を綺麗に仕上げるには、いろいろな努力が必要ですね。

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2013年2月3日 レザーの切断面(コバ)を仕上げる

レザー・キーホルダーの切断面を仕上げる
レザー・キーホルダーの切断面を仕上げる

レザーの切断面を仕上げていきます。

ヤスリ掛けし、着色して磨く。
…一度磨いたものをさらにヤスリ掛けし、また磨く。すると、ニスで仕上げた木材のような趣に変わってきます。

幾つもある切断面の加工方法の中でも、大好きな方法です。
そして、このキーホルダーを実際に使って少しくたびれてくると、レザー表面の色味が深くなるとともに、切断面には繊維に沿った縦のシワが入ってきます。

それも、なかなか味わいがあるものです。