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2019年8月12日 完成、オーダーメイドのブックカバー“ぼうけんのしょ1”アレンジ

完成です。
オーダーメイドのブックカバー“ぼうけんのしょ1”アレンジです。
はいっどーも To Be ですっ。

完成したオーダーメイドのブックカバーです
完成したオーダーメイドのブックカバーです

文庫本(A6)サイズにしては、かなりハードカバーなデザインですね。
ブックカバーには珍しいがっしりさです。
赤いピッグスキンの裏地、補助バンド、ベロ型の栞が特徴的です。
赤いピッグスキンの裏地、補助バンド、ベロ型の栞が特徴的です。

自慢の革の蝶番はもちろん、打刻と拭き染めで仕上げた角革や裏地のピッグスキン等…
こだわりがギューっと詰まった一品。
どこか「昔、こういうのを作ってた人がいてね…」って雰囲気じゃないですか?
どこか「昔、こういうのを作ってた人がいてね…」って雰囲気じゃないですか?

それに見合った手数を掛けました。
廃番の写真を見てご相談を頂けたのも嬉しかったです。
そして、8月3日のデザフェス前のご相談だったため、21日間という制作期間を快諾頂けたことにも感謝です。

ご依頼ありがとうございました。
心を込めてお作りしました。
末永くお役に立てますように。
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2019年8月11日 まもなく完成っ、オーダーメイドのブックカバー

はいどーも To Be です。
仕上げですよ、オーダーメイドのブックカバー。

革のコバ(裁断面)の加工です。
まずは粗いヤスリで面を出すとこから。

重ねた革に共通の“面”を出します
重ねた革に共通の“面”を出します

さらに2つのヤスリで整えますと…
地層のような境目が綺麗に現れます。
ヤスリ掛けを終えると、一層がやけに目立ちます
ヤスリ掛けを終えると、一層がやけに目立ちます

ここで問題になるのが裏地のピッグスキン。豚革ですね。
性質の違う素材が混ざるので、黄色っぽく目立ってます。

そして、自然な感じに染めたのが3枚目の写真。
目立たなくなってるでしょ?右半分。なんなら艶も出まして。

あくまで自然な姿にするのが目的なんです
あくまで自然な姿にするのが目的なんです

でもでも、裁断面の風合いはそのまま。
望めば風合いを消す塗料もあります。“染める”のではなく“塗る”ですね~。
革の蝶番のコバ仕上げ
革の蝶番のコバ仕上げ

蝶番も一歯ひとは磨きあげてゆきます。
地味に時間が掛るとこ。

制作のご依頼は8月3日のデザフェス前です。
だいぶ長く掛りましたが、おまたせしました。まもなく完成で~す。
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2019年8月10日 こういうブックカバーを作ってま~したっ

「今日から夏休み~」って人も多いんじゃないかな?
いやぁよ~く頑張りましたね~っお疲れさまでした~。どーもどーも To Be で~す。

さてジャーンっ。
縫い上がりました。

全てのパーツが3つに集まるとこんな感じ
全てのパーツが3つに集まるとこんな感じ

オーダーメイドのブックカバーです。
どんなものを作っていたのか、これで一目瞭然っでしょ?

2枚目は縫ってる道中の写真。
いつもの写真とだいぶん雰囲気違うでしょ?

変身ポーズの練習ではなくて、手縫いの模様です
変身ポーズの練習ではなくて、手縫いの模様です

お客様にとって頂けまして。てへっつって。
なんだか凄い先生が縫ってるみたい。ワルだね~っ。
おのずと、私の写真のセンスの無さが身にしみるよね、おじさんショックデカプリオだよ。…ありがとうございました。

さておき、手に持って縫うと長い糸で縫えるんですよ。
手縫い用の台を使うと、ひとヒロ(両手を広げた長さ)で、その倍くらい。

本作は一周縫うのに1.7ヒロ要るので、糸継ぎなしで縫うにはこのスタイル。
革をベタベタ触り過ぎないようにするコツが要りますよ~。

そんなわけで仕上げに入りま~す。
たのしい夏休みになりますように~。
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2019年8月8日 大きくしゃがみこむのは…高く飛ぶためっ

はいどーもーっ To Be です。
引き続きオーダーメイドの「ぼうけんのしょ」作りの続きですよよ~。

ハトメ抜きの穴あけは苦手でした。ズレるので…
ハトメ抜きの穴あけは苦手でした。ズレるので…

穴をいっぱい開けまして。4つ一組でカッターで切り抜く。
革の蝶番の下ごしらえです。
ザクっと切り過ぎると最初からやり直しなんです
ザクっと切り過ぎると最初からやり直しなんです

感慨深い工程っ。
今でこそ涼しい顔で「革細工って楽しいねぇ」ってノリですけども。

コツを身につけるまでは、切った張ったのバトルでした。
肝っ玉母さんみたいのがすっごい勢いで「やったかんねっ」みたいな?

角革の刻印。ハートが一つ隠れています
角革の刻印。ハートが一つ隠れています

そしてちょっと久しぶりの角革の刻印。
ピッグスキンの裏地を付けるのも久しぶりですね~。
裏地は艶のある赤いピッグスキン(豚革)です
裏地は艶のある赤いピッグスキン(豚革)です

「ぼうけんのしょ」はとにかく手数が多いんです。でもね…

走り抜けた日々が、絆に変わるんですよ。
流した汗がダイヤモンドです。
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2019年8月7日 まさかの廃番のオーダーメイドのご依頼です

はいどーもーっ貴方の To Be ですよ~。
今日からオーダーメイド作品づくりです。

本作までが“真夏のデザフェス”前にご依頼いただいたもの。
事情をお話ししてお待ち頂いておりました。大変お待たせしました~。

オーダーメイドのブックカバーの革を裁断しました
オーダーメイドのブックカバーの革を裁断しました

そしてなんとっ、廃番の“ぼうけんのしょ”の制作依頼なんです。
あの鳥のエンブレムが廃番になったことで作れなくなった作品…

それはなぜか?
…「エンブレム無しで作って欲しい」というご依頼だったんです。

コバ(裁断面)のヤスリ掛けです
コバ(裁断面)のヤスリ掛けです

作れないものの写真をいつまでも載せてるのはいかがなものか?
そんな風に思ってましたけど、こういうこともあるんですね~。
床(トコ:裏面)の毛羽立ちを処理しています
床(トコ:裏面)の毛羽立ちを処理しています

さあっ、革の裁断に続き各パーツ一斉に下ごしらえスタートです。
革の蝶番のブックカバーは、普通のものと比べて、下ごしらえの工数はざっと10倍以上っ。
背表紙のパーツのゼロ漉きです
背表紙のパーツのゼロ漉きです

仕事はいくらでもあるぞ~っ。
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2019年6月23日 痛みを超えて、オーダーメイドのB8サイズのブックカバー完成

完成です。
オーダーメイドのB8サイズのブックカバーです。


♪ピーンポーンパーんポーン
*怪我や痛みの話が含まれます。苦手な方はお控えください。

そんなわけでどーもー To Be です。
今回の制作を漢字一文字で表せば「痛」。

とにかく右腕が肩からひじにかけて痛いいたいなのだ。
とくに初日。まるで酷い虫歯みたいに布団でじっとしてても腕の中が痛い。骨折まで疑ったくらい(涙)。

そんな痛みと共に始まった制作なんです。
休みを頻繁にとったり、腕を上げなければ、いくらか楽なことに気付けたので、納期の変更は相談しませんでした。

怪我のせいで出来が悪いと思われたくない…
なんて思いながら作っていたら、どうですコレ。見てこれこの仕上がり。

むしろ、美しい出来栄えじゃないでしょうか。
「足らぬは余る」の法則でしょうか?

…幸い、腕の痛みも日にひに楽になってます。
いや~なんでかんで世の中うまくできてるな~っと。
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2019年6月22日 ハトメ抜きの使い方・おばあちゃんの知恵袋

20分に1回の休憩。気持ち多め…かなり多め?
そんな週末の To Be ですよ。

さて今日も楽しく作ってます。
オーダーメイドのB8ブックカバーです。

蝶番の噛み合わせを調整して。

蝶番を差し込んだだけで、まだ芯は通していません
蝶番を差し込んだだけで、まだ芯は通していません

斜めに縫い目を開けまして。
斜めに漉いた革は斜めに縫い穴を開けます
斜めに漉いた革は斜めに縫い穴を開けます

ちょっとしたポイントは3枚目の写真。キーホルダー用の穴を開けたとこ。
「ハトメ抜きの穴は裏側が綺麗じゃないんだよなー」って貴方。
ハトメ抜きで開けた穴が両面とも綺麗になります
ハトメ抜きで開けた穴が両面とも綺麗になります

表から開けた後、裏からも同じようにハトメ抜きを刺せば両面綺麗。
おばあちゃんの豆知識みたいなアレですよ。

そして手縫いに入りました。
4枚目の写真の中に、2重に縫ってる箇所が4つあります。気付くかな?

違和感が無いのが良いステッチ
違和感が無いのが良いステッチ

ポケットの端など強度を上げたい個所を2重に縫うのですが…
ステッチが荒れ気味になります。

それを完璧に回避したオリジナルの縫い方なのだっ。
秘密でもないけれど、話が長くなるのでまた別の機会に~。
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