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2014年1月4日 塩梅なんですよね、大切なのは

二つ折り財布の小銭入れ部分の試作
二つ折り財布の小銭入れ部分の試作

だいたい、形になってきましたかねー。
二つ折りのお財布の、ガマ口の口金の、小銭入れの部分です。

上に並んでんのが、ちょっと違うなーっての。
下の口金がついてるのが「おっ、おっ、いけんじゃない?」というのです。

普通のガマ口みたいに誇らしげにぷっくりされては困るのですが、あんまりペッタンコでも、ガマ口の味わいがアレでして。
塩梅なんですよねー。

ただ、参考になりそうなのは幾つも見て来たんですけど…
パーツとしてガマ口の口金を使うときは、ペッタンコなのが多いみたいですね。
さてさてどうなることやら。

全体の中ではどうなの?ってとこを見えるようにしてからですね。
提案するのは。
これだけ見せられても「それで、どうしろと?」って感じでしょうねー。

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2014年1月3日 急がば回れって、イイこと言ったものでして

コピー用紙のガマ口のお財布
コピー用紙のガマ口のお財布

ふっくら、ぷっくりの可愛らしさ。
コピー用紙で作った試作品です。

実は今日は、久しぶりの友達と時を忘れて遊んでまして。
大分夜も更けました。

いやぁ、ガマ口を作るわけじゃないんですよ。
同じ口金を使う二つ折りの財布のオーダーメイドのデザインを考えてまして。

ちょいと行き詰りまして…
今日はねー、遊びすぎちゃって。
時間が無かったのですが、それでも、急がば回れってことで。
紙のガマ口をこしらえました。

思えば、知らず知らず考えが方にはまっていたかも。

ヒントは、得られたと思うんですよー、きっとねー。
たっぷりと遊んだことからも、回り道したことからも。

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2013年12月30日 オーダーメイド “レザー蝶番の名刺入れ” のご紹介です

オーダーメイドによる “レザー蝶番の名刺入れ”
オーダーメイドによる “レザー蝶番の名刺入れ”

できたできたできました。
特別なスタイルの “レザー蝶番の名刺入れ”。オーダーメイドです。
2013年の内に完成させられるのは、これが最後でしょうねー。

これがですね、おいしそうに見えるんですよ。個人的に。
コーヒーブラウンのレザーと黄丹(おうに)色の糸の組合わせがですね。

そして、ちょっと手強い打刻は、“アローヘッド”という名です。
7mm×4mmの刻印を、少しずつずらしながら木槌で叩いて作ります。

…上出来だと思う。自画自賛です。
耐えるってことが働くことの多くを占めていた頃は、想像もつかなかったなぁ。

*写真はクリックで拡大できます。

手に取った様子(オーダーメイドによるレザー蝶番の名刺入れ)
手に取った様子

外側(オーダーメイドによるレザー蝶番の名刺入れ)
外側
内側(オーダーメイドによるレザー蝶番の名刺入れ)
内側
アローヘッドと言う名の打刻(オーダーメイドによるレザー蝶番の名刺入れ)
打刻 “アローヘッド”

正面(オーダーメイドによるレザー蝶番の名刺入れ)
正面


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2013年12月29日 しっかりとうっかりは一字違いだし

側面の仕上げ(オーダーメイドの名刺入れ)
側面の仕上げ(オーダーメイドの名刺入れ)

さあ仕上げ。
側面をヤスリ掛けしていきます。

このオーダーメイドの名刺入れは、繊維がきめ細かく整った牛の背中の部分を使ってます。
そんでもって、接着剤は薄くて弱めのものを、さらに薄めて貼ってるんです。
すると、まだ染めても磨いてもいないのに、滑らかーになります。

接着剤ね…うん、接着剤。
ビギナー向けのハウツー本とかだと「ここで、しっかり接着する」とか書いてあります。
難しいですね「しっかり」って。
まず、人によって違いますよね。「しっかり」は。
「うっかり」と一字違いだし。

接着の役割はほんとに分かりやすいんです。
縫い終わるまでくっついていてくれること。
なので「縫い終わるまでしっかりくっついているよう接着する」が良いのかな?

いやいや、余計に人を惑わす善意のアドバイスみたいになってますね。

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2013年12月28日 活きていますかね、もともと持っている才能

通常版とオーダー版のレザー蝶番の名刺入れ
通常版とオーダー版のレザー蝶番の名刺入れ

ぽかぽか陽気の那須…頭もぽっかぽか。
いやーっ、夜は底冷えだったので、幸せー。

さて、オーダーメイドの名刺入れについて。
通常の“レザー蝶番の名刺入れ”と並べています。
ほぼ同時に作っていて、いわば双子。出来上がり具合はすこしずれてます。

ただし、左側の通常版も、今回はちょっといつもと違うんです。
ベリーと呼ばれる牛のお腹の部分のレザーを使っています。

この部分は、シワとかムラが多くて、繊維の流れも整って無いんです。
比べると強度が弱いから、ベルトとか鞄には向かないです。
細かい成形もしにくいので、アクセサリーも難しいですね。
打刻はまず無理です。シワが悪さをしちゃってね。
なので、今回の名刺入れは、少し無理してっかも知れません。
…使い道は、あんまり複雑で無い小物くらいかなー。

ただ、うまいこと作れれば、もともと持っている才能が活きてくるんです、これが。

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2013年12月27日 おいしそうな色だと感じませんか

コーヒーブラウンのレザーと黄丹色の糸
コーヒーブラウンのレザーと黄丹色の糸

おいしそうな色の組合わせだと思いませんか。
このね、レザーの濃い茶色と、糸の黄丹(おうに)色。
ここまで出来ると、もう直観的に、お洒落で可愛い出来になりそうでしょう。

さて、もう手縫いが始まっております。
オーダーメイドのレザー蝶番の名刺入れ。

左奥に写ってる片面は裁断しただけでほったかして、片面だけどんどん進めます。
こっち側は、縫った後に水を入れての成形があるので。

そしてやっぱね、直観は大切だと思うんです。
くたびれちゃってるときとかは、動きにくくなるけれど。

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2013年12月26日 隠し味のスピード

打刻の凹み部分の染色
打刻の凹み部分の染色

136秒、実測。
打刻面の染色に掛かった時間です。

…いや~っ、普通こんなことしないんですが、ふとどの位なのかって思って測ってみました。
子供のような好奇心です。

凹凸の、凹んだとこにだけ色を入れております。
そもそもね、この染色は隠し味みたいなものでして。写真では伝わらないかもしれません。
カルガモだかオルガンだかいう香辛料を使ったっていう唐揚げを食べましてね、すっごく美味しかったんですけど、香辛料についてはよく分からなかったです。
そんでもって後日、香辛料の入ってないのを食べた時にキュピーンと来ました。全然違うって。
そのくらいの差。

  1. まず、粘度が高めでレザーに染み込みにくくした染料を塗ります。
  2. ブラシでレザーの凹んだ部分に染料を行き渡らせます。
  3. 凸部の染料だけを拭き取ります。

…こんな感じです。
染み込みにくくしてても、液は着々とレザーに染み込みますので、スピード勝負。

136秒…計ったはいいけど、早いのか遅いのか。