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2016年6月20日 分かりにくい染色

アンティーク染めが入りました。
アンティーク染めが入りました。

人に非難されますと、メンタルが弱いのですぐ凹みます。
でも、ちょっと考えてみますと気付くときがありまして。
本当にね、無責任に言ってるだけっぽくね?とか。

さて、オーダーメイドの がま口と小銭入れの続きですよ~。
今日は染色です。
アンティーク染めという手口です。

これがね~。
お伝えしにくいんです。

打刻して凹んだとこに、赤い染料を入れてますけどもね。
しっかり茶色に染められた革では、違いが微妙すぎまして。

教科書的には「不向き」な組合わせです。
鵜呑みにしてたら生まれませんでした。

蛍光灯に近づけて斜めに覗いた様子
蛍光灯に近づけて斜めに覗いた様子

でもでも、この隠し味っぽいのが良いって思って続けてましたらね。
主にオーダーメイドでご依頼を頂けるようになりまして。

本当に明るいところでだけ赤が入ってるのがちょっと分かります。
向き不向きと、良しあしは別ものだな~って思う。

「おめ~には無理だ」とか言われてもね。
好きなことはやってみた方が良いって思んだよね。

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2016年2月2日 手染めでもしっくり

小銭入れの胴とマチのパーツ。緑に手染めしたヌメ革です。
小銭入れの胴とマチのパーツ。緑に手染めしたヌメ革です。

ケータイがさ~っ、満身創痍でして。
気が付くと電源が切れてる症状に見舞われまして。
私の知らないところでさ。
何かをくい止めて戦ってるんでしょうかね?
「お前は知らなくていい…ぐふっ」なんつって。

さておき、今日も楽しく作っていきたいと思いま~す。
緑に染めた革で、小銭入れのマチをこさえてます。
なかなかなものだと思うのですが…
どっすかね。

裏側の中央の三分の一は、革を貼り合わせた両吟面になっています。
裏側の中央の三分の一は、革を貼り合わせた両吟面になっています。

いきなり “手染め” って聞いてびっくりしたかも。
でも、トコ(裏面)の染まりっぷりもこの通りです。
やっぱり少しできて来ると、雰囲気が伝わりやすいかもです。
茶色との組み合わた感じもね、明日にはお見せできると思いま~す。

ところで、こないだお客様ともお話したんですけども。
ガラケーの頃って、落下実験とかしてませんでしたかね?
でもでも、スマホなら壊れやすくてOK牧場だね~って不文律、出来ちゃったのかな~。

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2016年2月1日 オーダーの二つ目のポイントは緑

緑色に染めたばかりのヌメ革たちです。
緑色に染めたばかりのヌメ革たちです。

いきなりジャーンっ。
緑にね、Greeen にね、染めました~。ヌメ革ですよ~。
オーダーメイドの二つ目のポイントで~す。

まだ湿ってるからアレですけどもね。
なかなかの染まりっぷりじゃないでしょうか。
透明感も残ってるようですし。

実はね、前々から狙っていた染料を使ってまして。
ご近所のタカダ文具店で見つけた秘密の染料です。
革用に売られてるのじゃないけども、これはイケるな~って思って。
ちょっと試してみたりしてたんです。

染める前のパーツの一覧です。
染める前のパーツの一覧です。

そもそものヌメ革は肌色に近いんですけどもね。
簡単に染まりそうでしょ。

ところがどっこいしょ。
舐めてっと綺麗に染まらないかんね~。
油分とか繊維が詰まってるとことか。

ちなみに、緑色を使う理由を聞いて感動しました。
秘密ですけども。

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2015年3月3日 たまには真面目に革の染色のお話

茶のレザーに赤の染料を入れたところです。
茶のレザーに赤の染料を入れたところです。

赤っぽくなってるの、分かるでしょうか。
微妙ですけど、伝わるといいな。
珍しく真面目に語りましょうか。革の染色のお話です。

さて、オーダーメイドのブックカバー作りの模様ですよ。
夜の内に染めておきまして。だいぶん乾いて参りました。

普通なら色を入れてすぐ凸のとこの染料を拭き取ります。
でも、茶色に赤を入れるときだけは違いまして。
もうたっぷりと染料を盛りまして。いったん乾かします。

そして、凹のとこにもゆきわたる様にブラシを使うのですが…
この色の組み合わせでは、ブラシのタッチによって色が変わるのに気付いております。
ただゆきわたらせるだけだと、黒に近くなる感じ。

続いては、こっから凸のとこに残った染料を削り取ってゆきますよ。

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2015年2月7日 たとえばあなたの人生とは

打刻して凹んだところに赤色の染料を入れています
打刻して凹んだところに赤色の染料を入れています

人生を旅にたとえるのはよく見聞きします。
冒険だと言える人は少なめですかね。
チョコレートの箱みたいなものっていう映画もありましたね。

さて、つぼみみたいにクリンクリンになったレザーがありましたでしょ。
手帳カバーの表紙を飾る、作品の顔みたいな一枚ですよ。
開いて染めたらハイっ、この通り。
やっぱり乾くのが速いし、発色もいつもと少し違う気がします。
刻印も読めるでしょうか。

ところで、人生は何にたとえても良いと思うんですよ。
そしてね、繰り返される自己暗示みたいなものと言いますか…
本当にそういう人生になっていくような気がするんです。

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2015年1月14日 刻印の染色

刻印の凹部分に染料をゆきわたらせます
刻印の凹部分に染料をゆきわたらせます

染めておりますよー。
長財布用の打刻したレザー。
打刻したときの水がすっかり乾きましたので。

凹んだとこに染料ゆきわたる様にブラシを掛けまして。
ヘラで余分なのは取り除きまして。
乾いてきたら布でもって凸部分をさらに磨いて参ります。

ヌメを染めるときなんかは、もっとスピード勝負で染料をふき取るんですよ。
この色のレザーと染料の組合わせのときだけの段取りです。
今は艶やかに赤いですが、ほんとにね、隠し味みたいになりまして。

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2014年10月3日 秘すれば華のとこもあり

染色を終えたレザーベルト
染色を終えたレザーベルト

「あれっ?」って思うかも。昨日の写真を見てたら。
「もっと赤かったじゃん」つって。

隠し味ですからねー。
それに、写真だから分かりにくいってとこもありますね。
気付く人は気付きます。
そして何より、この手法を用いた本当の理由は、お客様との秘密です。

さてさて、染色も終えまして、ベルト部分の調整はここまでです。
ここからは時計部分を進めていきますよ。
真鍮のケースや文字盤も「待ちくたびれたー」っつってます。