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2014年2月4日 (第二部) 特殊なステッチを前提の型紙作り

特殊なステッチを前提の型紙作り(オーダーメイドの手帳カバー)
特殊なステッチを前提の型紙作り(オーダーメイドの手帳カバー)

手帳カバーの型紙づくりの模様です。
内側の左右のポケットが、でき上がりつつあります。

簡単そうに見えるかもしれないです。
だけどね、今回はそれぞれ作り直してます。

ステッチの縫い目が、1目5ミリにしたんですが…
例えば、左のポケットの横幅は、14目縫って、縫いしろが3ミリだから、73ミリだねーなんて…浅はかでした。

左のポケットは両側を縫うから、5ミリ引いて68ミリが正解。
…な、はずだったけど右側の最後の縫い目ののりしろは、5ミリじゃ無くて3ミリ。
なので、引くのは1目の違いの2ミリだけ。
よって、71ミリ…よーし、いけそー。

つってですよ。
右側のポケットも左に合わせて71ミリ幅でーって、一回型紙を作ったんですけどね…
こんどは、片側しか縫わないので、片側の余白の3ミリを引けば14目分になる73ミリが正解でーしたっ。ざーんねんっ。

…なんてことを繰り返しながら、それでもちょっとずつ出来てきてます。

そして思い出しました。
いっちばん最初にレザークラフトを教えていただいた頃、聞いたはなし。
型紙を正確に作ることがすべての基本だって。

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2014年2月3日 (第二部) 勇気だ愛だと騒ぎ立てずに

型紙作り(オーダーメイドの手帳カバー)
型紙作り(オーダーメイドの手帳カバー)

本当の難しさに気付きまして。
今回のオーダーメイドの手帳カバーなんですけどね。

型紙をさ、いつも通りに作ってたんです。
なんだったらちょっと鼻歌とか歌ってましたよね。
チャゲアスの “Yah Yah Yah” とかね。懐かしいでしょう。

でも、ある難しさに気付いて鼻歌止まりましたよ。
“一緒に殴りに行こうかー” なんて、無理。やっぱ無理、殴りにはいけないやー、みたいな。

今回ねー、とっても個性的なステッチをすることにしたのです。
破線みたいな、文字で書くと “- – – – ” というの。

これがですね、細かめのステッチと違って、見ていると全部のステッチの延長線を勝手に頭の中で想像させるんです。もうね、オートマチックに。
それで、その延長線が縫い目の切りの良い所とちょっとでもズレてると、ガチャガチャした印象になるんです。

なんだろう?
アルバムで、写真の位置がズレてる感じって言うと想像しやすいかな。

したっけこっちも意地になるよね。
“掴んだ拳を使えずに 言葉を失くしてないかい” ( by “Yah Yah Yah” CHAGE and ASKA )ってなるよね。

それで、やってやりましたとも。
ステッチの一つひとつを、全部型紙に書いてやりましたとも。赤い破線、見えるでしょうか。“- – – – ” というの。
われながら初挑戦。
…でも…ちょっとね、時間掛かりそうです。

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2014年2月1日 (第二部) 見た目じゃ分からない強さです

オーダーメイドの手帳カバー向けのステッチのサンプル
オーダーメイドの手帳カバー向けのステッチのサンプル

できるとこまで進んでおこうっつって、型紙を作り始めてたんです。
右側にちょこっと写ってる、オーダーメイドの手帳カバーの型紙。

手が止まりましたね。
やっぱり、ステッチについて決まらないと、型紙は書けないって。
そりゃあそうで、縫い目の間隔が決まらないと、パーツのサイズが決まらないなーって。

それに、このご希望に応えられなかったら、きっと後悔するって。
でも、どうしたらいいんだろうって。
お昼を食べまして、あまりの眠気に横になってたわけですよ…
そしたら、キター。浮かんできましたー。

このステッチは、すごく弱そうに見えるかも知れません。
段差のとこは、レザーと同じ色の細い糸で補強してあるんですねー。

普通に縫う場合と比べて、強度は70%くらいかな。
ベルトみたいに強いストレスは掛からないものだから、きっと大丈夫。
あと、大人だけに許された縫い方だと思う。
だって、子供だと糸をひっぱっちゃったりしそうでしょ。

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2014年1月31日 「無駄無駄無駄無駄ァッ!」(by ジョジョ)

レザーのエンボス加工の試作品
レザーのエンボス加工の試作品

え~っと…
今日撮ったのは、モザイク掛けときます。
もし、ご依頼のお客様良いってことになったら、ちゃんと載せますねー。

わずか数センチの中で、細かいことをせっせとやってんねー。ってくらいなら、伝わるでしょうかね。
ここが、オーダーメイドの手帳カバーにおける、おそらくは、最も高い山。
こないだの三つ折り財布みたいにレザーの表面を浮き上がらせる型を作ってるんですが…

いやー、あんまりに細かくて、昨夜は煮詰まりまして。
どうやっても無理でしょって。
「無駄無駄無駄無駄ァッ!」とね、ちょっとジョルノ(by ジョジョ)の声が聞こえたかな。

したっけね、午前2時過ぎに物作り友達から facebook のメッセージが入りまして。
これ幸いにつかまえましたよね。
先方にも、ちょっと相談がありそうだったんですけど、まあまあ、相談に別の相談で返信しましたよね。

したっけねー「アルミを糸のこで切って型作れば」なんて、言われまして。
もう、企業ロゴかと。何百回つかうんだと…

でもね、それでちょっと腹が決まりました。
そしたら、あれよあれよと試作品がこさえられまして。

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2014年1月30日 いつもとの違いに、気付きますかね

手縫いのサンプル
手縫いのサンプル

伝わるでしょうか、いつもと違うの。
基本的なレザーの手縫いでは、二本の糸を交互に縫います。

言うなれば、どこまでも交わらない糸と糸とのちちくりあいです。
なので、違う色の糸で縫うとこうなるわけです。

これは、オーダーメイドの手帳カバー用に作ったサンプルです。
ステッチについてのご相談にお答えするためのもの。
この雰囲気は、言葉で伝えるのは難しいですからねー。

綺麗に見せるには、段差とか強くするために二重に縫うとこを一回で済むようにしたり、縫い目の数をピッタリに合わせたりと、ちょっとあります。
こういうのも、ちょっと楽しくないですかね。

さて、今回のオーダーでは、もう一つ大切なポイントがあります。
型紙作りに入れるのは、そこを越えてからですねー。

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2014年1月29日 「さーっ、なんでも言ってみて下さーい」では、アイデアが出ない件

試作品の改良(オーダーメイドの手帳カバー)
試作品の改良(オーダーメイドの手帳カバー)

試作品の改良が始まってます。
ここは、お客様と力を合わせまして。
オーダーメイドの手帳カバーですねー。

例えば…
角を丸く落としただけでも、かなり印象は変わったなーって。

試作品を見ながら「あーでもないこーでもない」ってするのも、作る楽しみの一つです。
それにさ、目に見えるものがあると、アイデアって出しやすいと思うんですよ。

なんにもないとこで…
「さーっ、なんでも言ってみて下さーい」
…って言われるのって、どうですかね?
あんまり出にくいかも知れません。

まだ、実現の見通しがついてないご希望もありますし…
どんなものになるのか、楽しみですねー。

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2014年1月28日 (第二部) 二者択一だと決まっちゃいないさ

コピー用紙による試作品(オーダーメイドの手帳カバー)
コピー用紙による試作品(オーダーメイドの手帳カバー)

またまた、コピー用紙で作りましたとも。
オーダーメイドの手帳カバー。

なっかなかアイデアがまとまらなくて。
右を立てれば左が立たずみたいに思ちゃって。
「あーっ、ポケットを付けたら、ベルトは付けられないなー」とかね。

それで、思い切って散歩に出まして。
那須の木枯らしのなかを歩きながら妄想してみました。

そしたら、あれよあれよと考えがまとまる不思議。
「そうだよ。ポケットの上にベルトを付ければいいんじゃなーい」とかね。