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2014年10月5日 手作り腕時計 “9” ほぼ完成

手作り腕時計 “9” の各パーツ達
手作り腕時計 “9” の各パーツ達

時計部分が組み上がりました。羅針盤っぽく見えるでしょうか。
これで、オーダー品の手作り腕時計は、ほぼ完成です。

最後は、時計のフックをベルトにロープで固定します。
「ここまで作っておいて、最後はヒモで留めるんだ」って思うかも知れません。
それもまた、ポイントの一つなんですよー。

さて、すぐにでも完成させたいのですが、中断ですよ。
今のところちゃんと動いてますが、もう少し、せめて1日は様子を見ます。

よくよく確認しながら作ってるんですけども、なにぶん相手は繊細です。
秒針と分針とか、分針の後ろ側とか、24時間の内でどこかが擦れるかも知れず。

最初に “ほぼ” 完成と言ったのは、そういうことでして。

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2014年10月4日 手の中の宇宙

裸の文字盤が音を立てています
裸の文字盤が音を立てています

指先で時計がコツコツ音を立てております。
手作り腕時計の文字盤に針が入りまして。

そして、今回だけの特別仕様がここにもありまーす。

まず針です。
腐食を入れたので、全体に良く馴染んでるんじゃないですかねー。

そしてリューズ。右下に写ってる回すとこね。
小さいけれど本物のアンティークですな。

これは、上野の時計材料店で見付けた一点物です。
昔は街ごとに時計材料店があって、競い合って腕を磨いた時代があったそうで。
その時代の雰囲気をそのままに時が止まったようなお店でした。

さてさて、回る腕時計の文字盤を手に持ってるってのも、面白いものですな。
ちょっと宇宙っぽい。ジュピター(平原綾香)とか似合うのかも。

腕時計も完成に近づいています。

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2014年10月3日 秘すれば華のとこもあり

染色を終えたレザーベルト
染色を終えたレザーベルト

「あれっ?」って思うかも。昨日の写真を見てたら。
「もっと赤かったじゃん」つって。

隠し味ですからねー。
それに、写真だから分かりにくいってとこもありますね。
気付く人は気付きます。
そして何より、この手法を用いた本当の理由は、お客様との秘密です。

さてさて、染色も終えまして、ベルト部分の調整はここまでです。
ここからは時計部分を進めていきますよ。
真鍮のケースや文字盤も「待ちくたびれたー」っつってます。

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2014年10月2日 「来ちゃった」っていうアレ

色を入れた瞬間の表情
色を入れた瞬間の表情

一瞬の表情です。
染めるための色を入れた瞬間。
手元の実物は、もう別の姿をしております。

例えるならアレですよ。
雨の中を傘もささずにやって来た女性が、玄関を開けるとはにかみながら「来ちゃった」って言うときのアレみたいなものです。

上手くいけば恋愛ドラマの一発逆転になるかも知れません。
ところがどっこいしょ。心から迷惑がられるというリスクも伴います。

凸凹のさ、凹んだ部分が異様に艶やかだからでしょうか。
異様さもあります。
お客さまは見ることの無い姿です。

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2014年10月1日 引き締め効果はどれくらい

側面を磨き終えた腕時計のベルト
側面を磨き終えた腕時計のベルト

このところ、那須は残暑が厳しくて。
今日は朝からしとしと降ってまして、涼しくてちょうど良いです。
家の買い置きのコーヒーも、インスタントとは思えないほど美味しいのに変わりまして。
ホットで雨など眺めます。

さて、腕時計のバンドは、側面を磨き終えた姿です。
同じ茶系で濃い色に仕上げたので、引き締まって見えるはずです。どうでしょね。
続いて、打刻面を染色して参ります。
先日もチラッとお見せした赤色の染色ですね。
こうなってくると、ほぼオーダーメイドと言えそうですね。

そうそう、新しい珈琲なんですけど。
コーヒー豆そのものを、粉にして混ぜてあるそうなんです。一工夫ですなぁ。

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2014年9月30日 レザーバンドの調整に着手

レザーバンドの側面を削り落した様子
レザーバンドの側面を削り落した様子

ここがもう限界まで削りました。
最初に入れた側面の加工を。
一度完成した腕時計のベルトを再構築していきますよ。

一番の変更点は表側の打刻に染色を入れることなんです。
それに合わせて、側面の色艶を濃いめにします。

手間は手間ですけどね。
これをしないと、一番大切なところが抜けたまま完成してしまいます。

ところで、少し前の話なんですが。
近所に新しくカレー屋さんが開きまして。
とりあえず味見に行きますよね。

したっけさ。とにかく安いんです。出てくるのもすごく速くて。
味は可もなく不可も無く。
顧客のターゲティングとか、利益率とか、席の回転時間とか、そういうのが緻密に計算されてる印象でした。
そして、程なくして潰れまして。
私も一度しか行きませんでした。
たまになら行っても悪く無い店だったんですけど。

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2014年9月29日 アンティークな真鍮の文字盤

真鍮の文字盤と腕時計のパーツ達
真鍮の文字盤と腕時計のパーツ達

アンティークな真鍮の長い時を感じさせる風合い。
素材が活きてると思いませんか。自画自賛ですね。

いやいやいやいや、自惚れとかじゃないですよ。
毎回まいかい出来が違うんです。
運と言いますか、偶然と言いますかね。コントロール出来ないと言いますか。
いやいやいやいや、心を込めて作っております。
ただね、真鍮がどんな塩梅に腐食してくれるかってとこなのです。

そんなわけで、オーダー品の腕時計は、真鍮の文字盤が出来ました。
ベルトは前に作ったものがあるので、間もなく完成かというとこでしたが…

ちょっとお客様と相談しまして。
ベルトの仕上げに手を入れていきますよ。
もう、ヤスリ掛けも始まっております。