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2014年10月4日 手の中の宇宙

裸の文字盤が音を立てています
裸の文字盤が音を立てています

指先で時計がコツコツ音を立てております。
手作り腕時計の文字盤に針が入りまして。

そして、今回だけの特別仕様がここにもありまーす。

まず針です。
腐食を入れたので、全体に良く馴染んでるんじゃないですかねー。

そしてリューズ。右下に写ってる回すとこね。
小さいけれど本物のアンティークですな。

これは、上野の時計材料店で見付けた一点物です。
昔は街ごとに時計材料店があって、競い合って腕を磨いた時代があったそうで。
その時代の雰囲気をそのままに時が止まったようなお店でした。

さてさて、回る腕時計の文字盤を手に持ってるってのも、面白いものですな。
ちょっと宇宙っぽい。ジュピター(平原綾香)とか似合うのかも。

腕時計も完成に近づいています。

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2014年9月29日 アンティークな真鍮の文字盤

真鍮の文字盤と腕時計のパーツ達
真鍮の文字盤と腕時計のパーツ達

アンティークな真鍮の長い時を感じさせる風合い。
素材が活きてると思いませんか。自画自賛ですね。

いやいやいやいや、自惚れとかじゃないですよ。
毎回まいかい出来が違うんです。
運と言いますか、偶然と言いますかね。コントロール出来ないと言いますか。
いやいやいやいや、心を込めて作っております。
ただね、真鍮がどんな塩梅に腐食してくれるかってとこなのです。

そんなわけで、オーダー品の腕時計は、真鍮の文字盤が出来ました。
ベルトは前に作ったものがあるので、間もなく完成かというとこでしたが…

ちょっとお客様と相談しまして。
ベルトの仕上げに手を入れていきますよ。
もう、ヤスリ掛けも始まっております。

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2014年5月6日 時計を横から見ていると…

剥き出しの文字盤と回る針
剥き出しの文字盤と回る針

連休も残りわずか、さあ貴方ならどうする?
なんつって。

さて、時計作りは、剥き出しの文字盤に三針を入れたところです。
これを横から眺めるのは、いつ見ても良いですねー。
時を忘れます。時計なのに。

どこまでも同じところをグルグル回っているようでいて、なんだか、それだけじゃない気がするんですよ。
無理したり慌てたりして、何かをする必要も無い気がしてきます。

世の中、今すぐ何かをさせようとするプレッシャーは、たくさんありそうですけどね。

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2014年5月4日 エイってやってしまうのも、たまには必要

時計ケースに取っ手を溶接
時計ケースに取っ手を溶接

「ソイヤッ」とね、思い切りまして。
バラバラになっちゃうかなーなんて嫌な予感もありながら。
ちっちゃい取っ手を取り付けてみまーした。

時計のケースのデザインを変えることについて、いろいろ考えました。
やっぱりね、シンプルにするのが何より良いと決めました。
それで、0.5ミリの板と針金をロウ付けしている断面に、取っ手を付けることにしました。
熱が入りすぎると、くっつけてきたとこが溶けてバラバラになっちゃうけども…そこは勝負どころでしょっつって。

さて無事に取っ手がつきまして。
当然、裏蓋が閉まらなくなりまして。
裏蓋の取っ手に当たるところを削り落して…、事なきを得る。

ちなみに赤黒く汚れてるのは、溶接のときの熱によるものです。
大丈夫、磨けば光ります。きっと。

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2014年5月2日 文字盤をこしらえまして

時計の文字盤を溶接
時計の文字盤を溶接

やっぱあれですよね。
ゴールデンウィークのスタートは、今日の仕事が跳ねた瞬間からって人も多いですよね。
ワクワクしてますかね。

さて、こちらでは時計の文字盤をこしらえております。
キラキラしてちょっと分かりにくいかも。

外側の円は、それぞれの時間のとこで切れています。
中は六芒星ですね。日本ではかごめ、魔除けのマークですね。

外側の円を作るのに11個、かごめに12個、合わせて24個の小さなパーツに分かれています。
全部溶接してから、一番低く回転する時針に触れないところまでガリガリ削り落して、そして磨きました。

模様はね、墨入れしたらもうちょっと分かりやすくなると思うんですよ。
使う薬品がやっかいなので、バックルまで完成してからですけども。

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2013年6月11日 全部レザーの文字盤、ちょっと楽しいでしょ

レザー貼りの文字盤
レザー貼りの文字盤

真鍮のひまわりとレザーのレンコンを合わせて時計にしました。
時計ケースのサイズは、直径約25mm × 厚さ7mm。

レザーを薄く削ることと、針の押し込み位置が高いムーブメントにすることで、レザーの文字盤が出来ました。

それぞれの時間の位置のブラウンの丸いレザーの高さは約1mm。
時針はブラウンのレザーの内側を回り、分針と秒針は1mmより高い所を回ります。

そんなことより…ちょっと楽しいでしょ。

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2013年6月10日 まるでレンコン。文字盤用のレザーと360°分度器

文字盤用のレザーと360°分度器
文字盤用のレザーと360°分度器

まるでレンコンのようなものは、0.2mmにすいたナチュラルレザーです。
360°分度器にあてて、角度を合わせて小さな円をくり抜きました。この分度器、幾つもの方法で角度が印してあるだけなのに、空を飛んだり出来そうに思えて不思議です。

さて、このレンコンを文字盤にして、先週作っていた真鍮のひまわりの中に仕込もうと、そういうわけです。