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2014年4月7日 革と革の内側の実験

内側に隠れるところを磨く
内側に隠れるところを磨く

さてさて、まだまだキーケース作りが続きます。
削って曲がりやすくした上で、さらに内側を磨いていきます。
実験的な試みです。

曲げるとこだけ接着しないっていうのは、よく使う手です。
素直で綺麗に曲がるという効果が期待できるんですねー。

さらに今回は、接着を手縫いするとこだけにしてみようと思ってます。
摩擦を減らす為に、内側も磨いて。

無駄になるかも知れないです。
それでもね、止むに止まれぬとこでして。

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2014年4月6日 革の裏の話

レザーの裏を削った様子
レザーの裏を削った様子

キーケースの外側のレザーを削っています。
かるーく押さえると、自然に真ん中が折りたたまれるくらいが良いんです。
削ったとこだけ、色が変わってるのも写ってますね。
革の表面に向かうほど繊維が細かくなるのが良く分かります。

ところで、本物かフェイクかの見分け方に、裏を見るっていう人もいます。
どんな品物でもね、くまなく探せば裏が必ず見つかるっていいまして。
そこに、レザーらしい繊維があるかどうかで見分けるってことですね。

例えば、今作ってるキーケースもレザーの裏と裏を貼り合わせて、両面とも吟面になります。
それでも、レザーの裏は見られます。
写真では、左端中央くらいにちっちゃなベルトみたいなパーツがありますよね。
これを浮かせて覗き込むと、裏を見ることが出来るというわけです。

他にも、鼻を近づければ、本物には必ず獣の臭いがあるっていうのもありますね。
…でもね、どちらの方法でも見分けられないフェイクもありまして。
結局、感覚を養うしかないんです。

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2014年4月4日 気付きさえしないほどの自然さ

キーケースのパーツの下ごしらえ
キーケースのパーツの下ごしらえ

下ごしらえしましたよ。
昨日つくってた小さなパーツです。キーケースのパーツ。

接着するとこを残して、裏面を磨きまして。
断面は一面ずつ磨いて…他のと接着してから磨く面だけ除いてね。

4つのパーツの横幅は12ミリです。
それぞれ、ちょうど3目で本体に縫えて、両側を二重にする目論見です。

ここが、惚れ惚れする仕上がりになるんですよ。
外周の他の糸は隠されまして、取り付けたとこの外側の縫い目も乱れない。
良く見ないと、工夫に気付きさえしないほど自然さが、ここのポイントでして。

本当の心遣いっていうのも、そういうものかも知れません。
まあ、私の場合はここで喋っちゃってるから…どうなんでしょうね。

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2014年3月17日 朝から本当に片腹が痛くって

蝶番のレザーブックカバーの制作の模様
蝶番のレザーブックカバーの制作の模様

朝から片腹痛くて。
ちゃんちゃらおかしいぜっ…ていう意味では無くて。
本当に片腹がシクシク痛くって。
ときおり横になっていたら、もうね、だいぶ楽になりまして。ちょっとずつ作り進めてます。

作っている途中のは、もはやお馴染みかもしれない蝶番のレザーブックカバー。しかも二色。
売り切れの品を供給していこうと思いまして。忘れられちゃう前に。

でもね、片腹痛いとさ、手元が狂うんですよね。
「ど素人が余計な仕事増やしやがって」なんつって、自分に言ってみたりするわけです、はい。
そうすると、なんか他人事みたいでしょ。
やり直しへのやる気も不思議とアップ。

いやー、やっぱりね、調子悪いときは休むのが賢いんだと思う。
ぐーたらで言い訳っぽいことを言ってますが、賢い一日です。

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2014年3月13日 磨き上げていこう

レザーレースの床磨き(オーダーメイドのペンダント)
レザーレースの床磨き(オーダーメイドのペンダント)

作り手目線の構図が、最近のマイブーム。
視点を変えてみるっていうのも、面白いものかと思いまして。

さて、今夜はレザーレースの内側を磨いていまーす。
引き続き、オーダーメイドのペンダント作りです。

レザーの裏側って、ざらざら毛羽だってるんですよね。
それを、糊の入った溶剤を染み込ませて磨きまして、つるっつるにしていきます。
左右の違い、分かりますかねー。

まだ一回だけですが、二回磨くと、それは美しいんですよ。
磨き上げていきたいな、いろいろと。

遠くに、ペンダント・トップやフック周りのパーツが見えます。
そろそろ、完成も近いです。

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2014年2月25日 大切なのは、ほんの些細なことかも知れない

下ごしらえ(レザー蝶番の名刺入れ)
下ごしらえ(レザー蝶番の名刺入れ)

大切なのは、ほんの些細なことかも知れない…
しげしげ見ながら思います。

そんなわけでね、今日も楽しく作っていきたいと思います。
“レザー蝶番の名刺入れ” が着々と進んでますね。
真ん中に四角い穴を開けたレザーを折りたたみまして、蝶番のパーツになってます。

それでさ、端っこがクイッと持ち上がってるでしょ。

ここっ、ここっ、ここですよーっ。

…とまあ、指さしても伝わらないわけですが…
もうね、賢明な皆さんなら、どこのことかはお分かりでしょう。

これはですね、折りたたむ左右の長さが2ミリ違うんですね。
それで、先っちょから貼り付けてって、最後にクイッと曲げ貼りするわけですね。
ロベルト・カルロスのフリーキックのように、ゴール直前で曲げていくわけです。
おっと、それは言い過ぎですね。分かってます分かってます。

今日のちょっとイイ話としては…
些細な違いが大切ってことで。どっすか。

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2014年2月19日 (第二部) ♪いっちっ、にっのっ、さんっとく~りゃご~しごしっ

ヤスリ掛け(蝶番のレザーブックカバー)
ヤスリ掛け(蝶番のレザーブックカバー)

♪いっちっ、にっのっ、さんっとく~りゃご~しごしっ

な~んて、労作歌を口ずさみながら、ヤスリ掛けがほぼ完了。
こちらは、レザー蝶番のブックカバーの進み具合。
再販の希望をいただいて作ってるお品です。

接着したとこが分からないくらいになってるでしょ?
うっすら分かるって?
そいつはね…あれだ、あなたの目利きが良すぎるってことで。

実際、難しいヤスリがけだと思うんですよ。
角棒に紙ヤスリを貼り付けたお手製工具から、ダイヤモンドヤスリまで、6種類つかってここまで来てます。

なかなか面白いものですよ。
粗めのヤスリから順番に、ヤスってる手がフッと軽くなって「おいらの出番はお終いだよ」なんて。
教えられながら歌ってるみたいで。

♪いっちっ、にっのっ、さんっとく~りゃご~しごしっ