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2015年2月13日 1枚だけのヌメ

表紙の内側の各パーツが下ごしらえを終えています
表紙の内側の各パーツが下ごしらえを終えています

白い雲を眺めながらコーヒーをいただきまして。
思えば淀んだような人生でした、とっても長い間。

もしその頃に出会っていたら、きっと羨ましくて仕方がなかったことでしょう。
「あの人のようになれたらなぁ…」つって。
常識とか世間体とかを越えて、翼があるように自由で。
そういう出会いがあるもので…

さて、手帳カバー作り会場の模様です。
表紙の内側のパーツの下ごしらえがすっかり済んでおりますよ。トコ(裏)もコバ(横)も。

1枚色の違うのが混ざってますね。
これは、お客様のアイデアなんですよ~。写真入れだけ、無染色のヌメが入りま~す。
おそらくは日に当たりやすい外側から飴色になるでしょう。
きっと、数年越しのエイジングで、グラデーションが掛かったような個性的な色味になりますよ。

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2015年2月7日(第三部) 不思議なチカラ

各ポケットのパーツをのりしろを残して磨き上げています
各ポケットのパーツをのりしろを残して磨き上げています

今宵も更けて参りましたね。
さてさて、寝る前にちょこっとひと息入れましょう。

さて、ネイビーの名刺入れのポケットの下ごしらえの様子です。
ポケットのトコ(裏側)だけ磨けております。
少し乾きまして、反り始めてますねー。

そうそう。
今日はお客様から電話をいただきまして。
同じタイプの名刺入れをご注文いただいた方からのお礼の電話でした。

ネット販売が主ですので、お客様とのやり取りもさ、ネット上が多いんです。
とっても気に入っていただけて、思わず電話されたとのことで…

なんだかね、栄養ドリンクの比じゃ無いですな。

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2015年2月7日(第二部) 命名、厚革の手ヤスリ

内側のパーツの下ごしらえを進めています
内側のパーツの下ごしらえを進めています

イワシの手開きってのを聞きまして。
いえね、料理はぜ~んぜん出来ないんですけどね。
手の平にのっけて下ろすと、イワシ独特の小骨がピンピーンって大きい骨にくっついて外れるそうで…

さて、こちらはオーダーメイドのブックカバー作りの様子です。
内側の5つのパーツを下ごしらえしてますよ。
ヤスリ掛けはすっかり終えまして、トコ(裏面)も磨き上がりまして。
ただ今コバ(側面)磨きに入ってます。

厚みが2ミリありましてね。
トコ近くになりますと、繊維が粗っぽいです。なかなかにやっかいな相手ですよ。
ヤスリを掛けると繊維がバーっと立って、いっぺん酷い雰囲気になりまして。
それを整えるとき、革を手に持ちまして、切る様にヤスリ掛けします。
手と革そのもののしなりが、余計な力を吸収するんでしょうね。
したっくれ、写真のようにまとまるんですねー。

厚革の手ヤスリと呼ぶことにしまして。
個人的にですね。

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2015年2月5日(第二部) 地味な方法

ヤスリ掛けまでの蝶番(上)と磨きまで終えた蝶番(下)
ヤスリ掛けまでの蝶番(上)と磨きまで終えた蝶番(下)

なんだかね、自分のやってることが地味過ぎて感心するわけですよ。
ほんと、水面下の白鳥のようです…

さて、オーダーメイドのブックカバー作りの様子です。
蝶番のとこの最後の仕上げが進んでますよー。

上のがヤスリ掛けまでのもの。
そして、下が磨き上がった蝶番です。
撫でるとツルっとしてますよ。
挟み込んだ豚革の裏地の筋も良く見えますねー。

この分厚い凹を磨くのはなかなかに難儀でして。
まずアクリル樹脂を塗りまして、生乾きを見極めて磨きます。
使うのは、つまようじにキャンパス生地を貼り付けたお手製の道具。見た目はかなりチマっとしてます。

…ほんとね、地味な方法過ぎて感心しちゃう。ほうほうって。(←おやじギャグじゃ無いですよ)
さあ、もう半分。張り切って磨いていこーっ。おーっ。

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2015年2月4日(第二部) 大切なことに気付いた夕暮れ

蝶番の凹内のヤスリ掛けを終えた様子です
蝶番の凹内のヤスリ掛けを終えた様子です

延々と下ごしらえが続いています。
こちら、オーダーメイドのブックカバー作りの模様です。
仕上げ用のヤスリを掛けたとこですねー。
続いてツルッツルに磨く工程ですな。

実はここで、重要なことに気が付きまして。
ノーマルな蝶番のブックカバーでの工夫でね。ちょっと細くしたんですよ。
折り返して貼り付けるのりしろの部分です。
型紙を共有してるもんで、今作ってるのも細くなってます。

今回は四隅に分厚い飾りが付くデザインです。
厚みがあり過ぎて、縫い穴を開けるのが難しいでしょうね。
これは…一工夫しないと。

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2015年2月3日(第二部) 夕日に輝く姿

蝶番部分の荒削りの様子です
蝶番部分の荒削りの様子です

夕陽に照らされて輝きまして。
なんだか見てると幸せな気持ちになります。
そんなブックカバー作りの模様です。

日なたと日かげが良い塩梅になるように撮りたかったんですけども。
状態はちょっと分かりにくいかも知れませんね。

一番上の表紙が凹のとこに面を出しただけです。
そして、下2枚は角も落として荒削りを終えてます。

蝶番の噛み合わせがね、ちょっとキツ過ぎるかなーっつって。
もっと削りたい誘惑に駆られるのですが…
きっとココで止めるのが正解だと思うんです。経験則つった方がしっくりかも。
まだ、仕上げ用のヤスリが残ってます。

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2015年2月2日(第二部) ふとおぼえる既視感

蝶番の凹部分の内側を削り、面を出してゆきます
蝶番の凹部分の内側を削り、面を出してゆきます

あれ、なんでしょねこの感じ。デジャブでしょうか。
今日は一日、レザーの凹んだとこを相手にしてる気がします…

さて、こちらはブックカバー作りの様子です。
凹の内側を一つひとつヤスリ掛けしましてね、面をだしてゆきます。
上がビフォー、下がアフターですねー。

ところで、横から見ても挟み込んだ豚革の層が良く分かります。上の1枚です。
そこは接着力は弱いので、慎重に参りましょーう。
キツメの噛み合わせを目指して削ってゆきまーす。