カテゴリー
ブログ

2013年8月25日 なんとも控えめで、いじらしい程度の色染め

打刻の凹部分を染色
打刻の凹部分を染色

光が当たり方によって「あっ、赤が入ってるな~」って分かる。繊細な染色。
まるで、髪の話みたいですね。
なんとも控えめで、もうね、いじらしい程度の色染め。

打刻したレザーの凹に赤色を入れました。
奥のカードケースと比べると、色の違いが分かりますね。
乾燥すると、さらに目立たなくなります。
そして更に、今回はあらかじめ色落ちさせます。

ちなみに、打刻したレザーの下に貼り付けてあるのは、シール状になったプラスチックの板。
打刻しては伸び、
乾いては縮み、
染色しては伸び、
乾いては縮み…
という、レザーの伸び縮みを抑えています。
いじらしいあの子を強力にバックアップです。
そして、役を終えると静かに去ります。

…さて、19のパーツに分かれていたレザーも、札入れと小銭入れ、カードケース、打刻の飾りレザーの3つに集まりました。
乾燥を待って、いよいよ最終段階です。

カテゴリー
ブログ

2013年8月24日 叩きに叩きました。長財布の飾りポケット

打刻直後の長財布の飾りポケット
打刻直後の長財布の飾りポケット

叩き続けました。
昨日の夜から、そして今朝から。
叩け、叩け、叩け~って。
泪橋わたりて~って。

長財布の飾りポケットです。

主な刻印は、上の方に写っている3本。
ちょうど、打刻面がこちらを向いてまーす。

ちなみに、ジョーのようにハードパンチはしません。
木槌でね、塩梅を見ながらコツコツ。
力づくで叩くとせっかくのレザーに穴が開きます。

この手法は“レザーの彫刻”と呼ばれます。
立体的な凹凸が、光の当たる角度によって表情を変えますねー。
染色の前に陰干しするので、ここで一息です。

さて、同じ姿勢で小さなレザーに向かい続けました。
固まった体を、気持ちよーく伸ばしています。
那須の空も、気持ちよく晴れて来ましたねー。

カテゴリー
ブログ

2013年7月11日 「警告」Google または 椎名林檎

ドリンクホルダーの打刻
ドリンクホルダーの打刻

「警告」…重い言葉だと思う。

柔道でいえば「技あり」と同等。
あやうく一本、ギリギリ。それが「警告」。

その「警告」が来まして、かのGoogleから。
いやー、そりゃあびっくりしますよ。
指導も注意も無く、いきなり警告ですから。
なんでも、サイトの一部のページにアクセス出来ないとのことで。

♪受話器~越しに~泣かれたってこっちが泣きそ~(「警告」椎名林檎)
…などと鼻歌も飛び出すってものです。

…そして素直に、考えうる対応をしまして。
でも、すぐに結果が分かる訳でもなくて。

打刻しました、ドリンクホルダー用のレザーに。
控えめな装飾が程良いと見積もってます。

…椎名林檎、よく聞いてたな~って思い、アルバム探すも見つからず…残念。
♪馬鹿~に~し~ないでって言い~た~い(「警告」椎名林檎)

ん、ちょっと楽しい。

カテゴリー
ブログ

2013年7月5日 「わかりやすか?旦那さん、流石ですね」なんて

打刻した飾りレザーのブックカバー
打刻した飾りレザーのブックカバー

いい塩梅に縫い上がりやした。
四隅の飾りレザーもね。いい味でてる。いい出汁でてる。

「あれっ?出汁変えたね?」
「わかりやすか?旦那さん、流石ですね」
なんて応えながら、目を合わせずに微笑みたい。ちょっとはにかんだりして。

…とまあ、まずは自画自賛です。いやー、なんか気持ち良かった。
さて、このブックカバーもこれから仕上げです。

カテゴリー
ブログ

2013年7月2日 剥がしたくなるかも知れません

打刻したレザーをあてがってみると
打刻したレザーをあてがってみると

これは、剥がしたくなるかも知れません。
値段のシールくらい、剥がしたくなりませんか?
打刻した茶色いレザーの部分。

昨日のレザーを赤く染め、ナチュラルレザーと重ねてます。
染めると言っても、凹んでいるところだけ。

しかしまあ、なんということでしょう、この異様さ。まさに匠の技。(加藤みどり風)

…こびり付いているのかも知れませんなぁ。心にも。
目には見えないけれど。

綺麗に剥がれたら、さぞ気持ちいいだろうなー、つって。

カテゴリー
ブログ

2013年7月1日 舐めちゃいけません、山は

ワク無しのバスケットスタンプ
ワク無しのバスケットスタンプ

Tシャツとジーンズで山に登って遭難。
そういうニュースっていつまでも無くなりませんよね。
お茶の間の中学生にすら「山を舐めやがって」なんて言われちゃうレベル。

そして、レザーに一面の刻印を打つ時は、しっかりワクを作る。
それは、いろはの“い”。
…そんなわけで、ワクを作らずに打刻してみました。

なんて事でしょう。
驚きの侘しさ。寂寥感。
始めて見ました。

この雰囲気は…廃村と言いますか、抜け殻と言いますか…
作っている私の方が衝撃を受けています。

やっぱりね。
舐めちゃいけません、山は。

カテゴリー
ブログ

2013年5月21日 相容れない二者の共通点

打刻後、乾燥したレザー
打刻後、乾燥したレザー

ピン式の時計バンド “風” レザーベルトを作っている途中ですが、少し前に、打刻していたレザーが、十分乾きました。

そこで、バックル用の穴を開けたり金具を取り付けたり、それぞれのレザー毎の下準備ももうすぐ終わります。

こちらはまた、雰囲気がかなり違いますね、我ながら。
そして、かなり違うように見えて、共通点には気付いているんですよ。ちゃんと。