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2013年10月14日(第一部) たまごとニワトリどっちが先

長財布用のフラップ
長財布用のフラップ

プレゼントクイズの答えのレザーが登場して来ました。
長財布のフラップも、もうじき完成です。

良く見ると「あれ?どうやって作ってんだろーね、これ?」
…って個所があります。
たまごとニワトリどっちが先みたいな。

縫い線は、コンチョの下に隠れてる。
だから縫ってからじゃないとコンチョは付けられない。

コンチョの後ろを留める金具はレザーとレザーの間に挟まってる。
だから、コンチョを取り付けてからじゃないと縫えない。

ここだけの話、ボタンの金具の真ん中に開いてる3ミリ位の穴にφ1mmの六角レンチを差し込むと、ぴったりの位置にコンチョを留める金具を回せるようになっているというわけです。

この写真を載せてる時点で、ここだけの話ってどこだけの話なんだろうねって感じもしますけどね。

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2013年10月13日(第二部) 生まれて初めて作った “型紙を作るための型紙”

手帳カバーのための型紙には見えませんね
手帳カバーのための型紙には見えませんね

まだ、12時です。
さてさて今日も第二部ですよ。

いよいよ出来ました。最後の型紙。
何が出来るかって?
そりゃーっ、手帳カバーですよ。

いやーっ、私もね、いきなりこれを見せられたら、いったい何なの全然分かりゃしませんです。
それだけ紆余曲折が合って、ここまで来たわけですよ。

そうそう、紆余曲折といえば、今回、生まれて初めて作ったものがあります。
それは“型紙を作るための型紙”です。
このパーツの曲線を描くため。

…この型紙が出来たことで、ついに試作品の製作に入れます。
いよいよ、私の頭の中にだけあったイメージを、ご依頼者にも見てもらえる。
皆さんにも見てもらえる。

まだ、12時です。
もう少し正確には、11:30くらいかな。夜の。

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2013年10月13日(第一部) 「急がなきゃ急がなきゃ」にはご注意

長財布と小銭入れと札入れのパーツ
長財布と小銭入れと札入れのパーツ

小銭入れと札入れのパーツが完成です。
長財布の制作の中で、しいて言えば、難しいとこですね。

たっぷりのマチ付き小銭入れ。
札入れは、見えている他に本体との間にもう一つ出来ます。
右手で軽く広げているのはカード入れ。
たくさん入るので、使うことは少ないけど持ち歩きたいカードをまとめて入れてほしいとこです。
さらに、小銭入れとの間にも、秘密のポケットとして使えるとこがあります。

時間無くなってきました。
今回のオーダーメイドでは、急がなくて良いと言っていただけているのですが…
急ぎたい理由があるんです。とある大切な期日に間に合わせたい。

一方で、作っている物の特徴を再び考えてみます。
ナチュラルカラーのヌメ革に、こげ茶の溶剤を使って仕上げています。
関係ない所に一滴飛びはねたら、修正できません…

いやー、ここで「急がなきゃ急がなきゃ」となってしまったら、何かのフラグは立ちますね。

なので休み休み。
こんなことをお話するのも、良い気分転換になってると思うのです。

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2013年10月12日(第二部) 細道を抜けるとそこは…

蝶番の手帳カバーの型紙、ほぼそろいました
蝶番の手帳カバーの型紙、ほぼそろいました

ほぼ、型紙が出来ました。
第二部です。

最後の難関の一枚を残して、型紙がそろいました。
手帳カバーのオーダーメイドのためのものです。

関所の細道といいますか、回廊といいますか、ボトルネックといいますか、砂時計の細いとこといいますか、とにもかくにも急に解決するもので。

なーんつって。
写真見ても、何がなんだか、どーやってこれが手帳カバーになるんだか、分からないですよね。
私もねー、なんだか細い道とおって来たんで、ちょいちょいっと説明できるほどあれなもので。

もう一つの壁を越えたら、解決編といいますか、謎解きのような試作品の製作に入りまよ。
ここだけの話。どこだけの話?

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2013年10月12日(第一部) 完成すると見えなくなる場所

“Tシャツ” の縫い糸だけ他と違います
“Tシャツ” の縫い糸だけ他と違います

たった一つだけ、他と違うところ。
下に写ってるレザーの縫い途中の糸です。

完成すると見えなくなる場所。
ポケットにカードを入れたときに、丁度よい位置で止まるようにする為の縫い糸です。

縫い糸にも装飾の役目がありますね。
シンプルな仕様だと、色違いの糸は使いません。
そんな中、とにかく、細く目立たずというこの部分だけ特別扱いです。
ちなみに、Tシャツみたいな形のカードポケット用の型紙は、そのまま“Tシャツ”って呼ばれます。

中身がどうなってるかなんて、使う分にはね、とくに知る必要は無いけれど、好きだなぁ。

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2013年10月11日(第二部) 「おやつ」と「おつや」の構成要素は一緒?

型紙に実物を重ねてみた図
型紙に実物を重ねてみた図

第二部、四日目…
さすがに「スペシャルドラマ“マグロ”」も四夜連続はキツイでしょう。渡さんも視聴者も。

「パトラッシュ、疲れたろう?僕も…」
なんて寝言みたいなことを言いかねないわけです。

そんな弱々しいことを口走っていたら、オーダーメイドのご依頼者様から励ましのお便りをいただきました。
依頼された手帳と一緒に。

探偵的には「現場100回」かな?
商売人的には「原点にあたれ」かな?

手帳のブランドのサイトに掲載されているサイズを元に、目測で型紙を作ってきましたが、やっぱり実物を見ると違います。
横幅は10mm近くも直すことにしました。
やっぱり、現物を見ないとね。
「おやつ」と「おつや」の構成要素は一緒だから、非常に似たものと予想されるみたいなことになりかねないわけです。

そして不思議と疲れをいとわずいけるのは、遠くに光が見えたからか?
いえいえ、温かい心遣いを感じられるからでしょうね。

「マグロ」もね、見てるみんなまで「もうだめだ」ってなってから、テンション上がっちゃうような曲が掛かり始めるわけですよ。

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2013年10月11日(第一部) 目に見える成果と見えない成果

手縫いの特徴が分かる写真です
手縫いの特徴が分かる写真です

「すーっげー進んだじゃん」
…って思いませんでしたか。

長財布の小銭入れ部分です。
左下に写っている札入れのパーツと合わさって、小銭入れや札入れの部位になります。

いやー、昨日までがね。
型紙の段取りと裁断後の下ごしらえがね、手間が掛かるんですよ。
それでいて、あんまり進んでいるように見えない…

そういうことって、良くあることかも知れません。
でもね、見える成果の為に焦ったときとか、あんまり良いこと無かったなー。なんてねー。

そうそう、これ面白い写真なんですよ。
手縫いとミシン縫いの違いが分かります。

大きく写ってるパーツの上側に、一周縫い終わってるとこがありますね。
ここの縫い線は、ピシッと真っすぐでしょう。
それで、縫ってる途中のとこは、クネクネしてるの分かるでしょうか。

どっちが表ってわけじゃないんですけど、片方が真っすぐ、片方がクネクネが、手縫いの特徴ですねー。
手縫いの味わいなので、私はクネクネを表側に出しております。
気付く人は本当に少しなんですけどね。