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2015年1月21日(第三部) 牛と豚、合挽ってとこですかね

裁断中の牛革と裏地用の豚革
裁断中の牛革と裏地用の豚革

夜も更けて参りました。
那須はうっすら雪化粧で厳しい冷え込みです。

さて、オーダーメイドのブックカバー作りの模様です。
蝶番のとこの穴あけが済みまーした。

そして、背景の黄色いの。
実はコレ、裏地用に仕入れましたブタ革でーす。
ご覧の通り発色が良くて薄いので、高級裏地として使われるんですねー。

…ところで、個人的にね、革を利用するのは日々のご飯で食べている動物が良いなーって思うんです。
思想とか信念とか、大そうなものは無いんですけども。
革まで無駄なく使わせていただいていると思うと、気分良く作れる気がしまして。まあ自己満足です。
私の知る限り、牛もブタも、革用に育てられることはありません。

いつもよりちょっと早いけど、今夜はこのくらいにしておきましょうかね。

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2015年1月21日(第二部) 降り続く雪のごとく

4つの穴を別裁ちでつなげてゆきます
4つの穴を別裁ちでつなげてゆきます

日が暮れて、那須には粉雪が舞い始めました。
冷えてきたわけですなぁ。

さて、手帳カバー作り会場では、肉抜きの工程が進んでおります。
ちょこっと変わった形のカッターでしょっ。別裁ちって言います。
お好み焼きひっくり返すヘラの先が刃になってる感じでしょうかね。

これを、昨日開けた穴の端っこにそーっと差し込みまして。
両側から差し込むと一か所切れます。
レザーには切れ目が入らないので、丈夫に出来るというスンポーですな。

この作業を、降り積もる雪のごとく、しんしんと繰り返して参ります。

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2015年1月21日 三度目の正直

三度目の打刻の飾りポケット
三度目の打刻の飾りポケット

泣きの3回目の打刻です。
打刻の精度と深さ、ロゴの配置…
全てこれまでの中で一番だと思います。

実は、長財布作りは、これ無くしてはもう一歩も先に進めません。
だもんで、エアコンの風がやんわり当たるとこに置きまして。
打刻するときに含ませた水が乾くのを待っております。

しかしねー、こんなに作りなおすことになりますとはねー。
さりとて、こらなら胸をはって見せられますねー。

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2015年1月20日(第三部) 新たな夜なべ

ヌメ革による “蝶番のレザーブックカバー・ぼうけんのしょ1スタイル” のパーツ
ヌメ革による “蝶番のレザーブックカバー・ぼうけんのしょ1スタイル” のパーツ

夜も更けて参りました。
今日の仕事は終えまして、お馴染みのくだでもグルグル巻きますかね。
美味しい水割りを用意しまして…

さて、新たに夜なべが始まりましたー。
裁断してますよー。こちらは、オーダーメイドのブックカバーです。
“ぼうけんのしょ1スタイル” という特別な品です。

…えっと、パーツがそろってませんで、裏地の豚革は明日あさってに入荷予定です。
下ごしらえもたくさんありますし、見切り発車ですな。
こういう見切り発車なら、良いでしょう。

このブックカバーを無染色のヌメ革で作るのは、実は初めて。
ワクワクしますねー。
冒険の旅に例えますと、最初の街を出た辺りでしょかね。

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2015年1月20日(第二部) 同じことは一つも無くて

蝶番になる穴の四隅をハトメで抜いていきます
蝶番になる穴の四隅をハトメで抜いていきます

今夜は冷えるらしいですなぁ。
アレですよ。体を冷やしちゃうのは、いろんなことに良くないらしいですよ。
いい加減な知識ですけど。

さて、こちらは手帳カバー作り会場の模様ですね。
すっごく穴を開けてます。
蝶番になるとこなんですけども。まずは四隅に穴あけですね。

もう、残ってるのは手前の二列だけです。
おんなじことの繰り返しのようで、ふと思う。
オーダーメイドの一点ものですからね、全ての穴あけが一度きりの経験だっつって。
そりゃあ、いい加減にはできませんな。
それにしても、今日は丸一日木槌を叩く日でしたなぁ。

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2015年1月20日 泣きの三度目

三度目の打ち直しの準備が出来ています
三度目の打ち直しの準備が出来ています

えっと、大変お話しずらいんですけども…
ちょっと納得のいかないとこがありまして…
もう一度、打ち直させて頂きたいと思います。
飾りポケットの刻印。写しました通り、もう準備しました。
オーダーメイドの長財布のです。

どんどん進めたいとこだと分かっております。
ありがたいことに、ただ今たくさん予約をいただきまして。

でも、ここは譲ってはいけないとこだと思うんです。
本当に、お待たせしてすいません。

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2015年1月19日(第三部) 裁断するときのあーでもないこーでもない

オーダーメイドの手帳カバーのパーツひとそろい
オーダーメイドの手帳カバーのパーツひとそろい

今宵も更けて参りました。
したっくれ、くだでも巻いて参りましょかね。

オーダーメイドの手帳カバー作りが進んでますよ。
昨日まで青色の工作用紙で試作してた品です。
レザーでパーツを全部切り終えまして。撮ったのがその一覧です。

パーツが大きいもんで、あれこれ思案のしどころです。
牛の革ですからね、生前の傷とかシワとか血管の跡とか色々ありまして。
型紙とレザーを見比べながら、あーでもないこーでもないっつってね。

味わいとして活かすか、内側にもってくるか、それとも隠すか…
まるで生き方みたいだ…なんて思ってにんまりしたりして。