今日は順番を逆にして、新人看護師の仮称M子が、点滴液を撒き散らして泣き出した後の話から…
M子は、両手でベッドの手すりを掴んだまま泣き震えているようでした。顔は見えません。
女の涙にはかなわない。
“男らしさ” のアキレス腱的なポイントを、まさかの角度で突きますね、あれは。
世界中の賢い人。ベストな言葉なり行動があれば教えてほしい。
「M子さんはどうして看護師になったの。」
適当に気が紛れる質問をしてみました。時間を聞くのもありかな、などと思いながら。
「夢だったんです。」
立ち上がったM子は、別人のようでした。
まるで、耐えかねる怪我の痛みに歪ませていた柔道家の頬が、審判の「始めっ!」を合図にスッと下がるように。
…さて、レザーキーホルダー “女神のアンカー” 。
もう少しで完成です。