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2014年6月28日 仕上げに入りました、長財布

ヤスリ掛け(オーダーメイドの長財布)
ヤスリ掛け(オーダーメイドの長財布)

雨も降り続いてますが、集中してると気にならないものですね。
休憩して手を止めると、スズメとカッコウとハトと、他にも何か鳴いてるのに気がつきます。

さて、長財布作りはいよいよ仕上げの工程です。
延々とヤスリを掛け続けまして。
ざっくり言うと、大・中・小のヤスリで削り続けると…
ひとまずこんな感じ。長財布の底の部分です。

サラッとしてて中々の手触りですよ。スウェードっぽい感じ。
この位になれば、磨き上げに移ってOKです。

やっぱりね、たまに無心になるのは良いものです。
ひょっとしたら、そういうときが一番幸せなのかも知れないなー、なんちゃって。

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2014年6月27日 縫い上がりです、長財布

縫い上がり(オーダーメイドの長財布)
縫い上がり(オーダーメイドの長財布)

もうすっかり長財布の姿です。
つながってる糸を止めれば、縫い上がりですねー。

ところで、こうしてみるとやっぱり糸が太いでしょう。
太い糸と言いますか、細いロープと言いますか…
もし、短く切って、小鉢に入れまして、おだいどこに置くと、悲劇が起きますよ、きっと。
薄毛に効くと言われるあの食べ物にそっくりです。

話はそれましたが、問題は糸止めです。
普通は、終点から二目縫い返して止めたりするのですが、あまりに太すぎて目立ち過ぎます。

それで、ちょいと縫い方に手を掛けまして。
両方から縫い進みまして、糸止めの場所に目立ちにくいとこを選んでます。
糸が4本出てるのは、そういう理由がありまして。

さて、すっかり形になりやしたが、手を掛けるのはこっからの仕上げですよ。

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2014年6月26日 接着の工夫(長財布本体)

本体の接着(オーダーメイドの長財布)
本体の接着(オーダーメイドの長財布)

ちょっと人に話したくなることも、自然にさりげなく使う。
自慢なんてしないのがお洒落…

さて、長財布の本体が出来まして、片手で端っこを持つとこんな感じ。
ノートパソコンのシルエットみたいでしょ。

長さがほんの少し違うレザーを、ずらして貼ってこの形になりまして。
真ん中のとこ浮いてるでしょ。ここは、財布を閉じればきっちり閉まります。
開け閉めのしやすくてシワになりにくくなります。

曲げたときの動きをお見せできないのが残念…。
何にでも使える方法では無いですが、今回はピシャッとはまりますよ。
なーんて、小技の自慢話でした。

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2014年6月25日 手縫いの存在感

小銭入れとカードケースの縫い合わせ(オーダーメイドの長財布)
小銭入れとカードケースの縫い合わせ(オーダーメイドの長財布)

別々に作った小銭入れとカードケースを用意しまして、チチンプイプイ…
ジャンッ。
もう長財布の雰囲気になっちゃったでしょ?

さて、黒革に黒糸で全体的に控えめな中で、存在感があるのはステッチですねー。糸が太いですから。
この写真でも縫い目を数えられる程に。
例えばですね、カードケースのレザーは、12ミリの幅で重なり合わせてまして。
1目4ミリなので、縫い目は3目ずつです。

ここだけの話、手持ちのカードやらを入れて遊びたくなりますね。
このポケットのレザーの重なり合いを見つめていると。
「どんな塩梅で収まるんですかねー」なんて言いながら。
ただそこは残念。前に紙で作った試作品で我慢します。

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2014年6月24日 長財布のカードポケット

長財布のカードポケット(オーダーメイドの長財布)
長財布のカードポケット(オーダーメイドの長財布)

雰囲気出て来ましたねー。
機能的に組まれたレザーの雰囲気、好きだわー。

今回の長財布では、顔とも言えるカードケースです。
ゆったりデザインなので、6個所に全部カードを入れても厚くなりにくいです。

ところで、真ん中の仕切りのステッチ、下まで縫っちゃえばいいのにって思いませんか。
中途半端なとこで止めてるんじゃね?っつって。
カードを押さえる機能には十分なので、なんとなくこういうものかなーって感じかも。

実は、ここで縫い止めるのに意味がありまして。
ステッチをクロスさせると、新たな縫い穴を開けるときに最初に縫ったステッチを切断する可能性がありまして。
それで、カードポケットの一番上のレザーの下限が横一線に縫われてる3ミリ手前で寸止めです。
なにより丈夫になりまして。個人的にも好きなポイントですねー。

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2014年6月23日 芯通しの染色したレザーの中は?

レザーの裏側(オーダーメイドの長財布)
レザーの裏側(オーダーメイドの長財布)

扇風機を「弱」にして、すこぶる心地よいです…
夏の盛りでこのくらいなら、那須は最高の避暑地なんだけどなぁ。

さて、ぼやくのは程ほどにしまして、革の染色の話をちょっとだけ。
制作中のオーダーメイドの長財布の様子とともに。

手に持ってるのが下ごしらえが済んだカードケースのパーツ達です。
これから組んでいく形を裏から見たところを撮っております。

ひょっとしたら、芯通しという染色をしたレザーを使ってますよーって話を覚えてるかも知れませんね。傷が目立ちにくいんでーって。
でも、下ごしらえしていないレザーの裏面は、白っぽくなってますよね。
下ごしらえしたものも、のりしろのとこは白っぽく残してます。
そうなんですよ。
芯通しと言えど、ゴム板のように中まで真っ黒な塊になるわけじゃないんですねー。他の色でもそうですよ。

なので、表面が削り取られるような傷が入ると、さすがに目立ちます。
表面を塗ったものと比べると、目立ちにくいって言う方が正確です。

ところで、那須でも山の方に行けば涼しいですよ。平地は東京と変わらないかも。
あっ、でもね、コンクリに囲まれた街の異世界の様な熱さは無いですな。

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2014年6月22日(第二部) カードポケットの奥の秘密の世界

カードポケットの奥の裏側(オーダーメイドの長財布)
カードポケットの奥の裏側(オーダーメイドの長財布)

降ったりやんだり、肌寒かったり蒸し暑かったり、いいかげんな天気が続きますね。
無理せず参りましょう。

さて、長財布作りは、小銭入れからカードケース作りに進んでおります。

ところで、レザーの先っぽが刀の刃みたいになってますでしょ。
斜めにすき落とした痕でして。
完成したら全く見えなくなるとこを写しました。カードポケットの奥の方の裏側です。

ほら、カードケースは分厚くなりやすいでしょう。
それに、たとえ1ミリでも中に段差があると分かっちゃうんですよ。持ったとき。

こういう風にスパッと裁ち切れたらカッコいいですよね。
でもね、ここだけの話、ちょっと切り残しちゃったとこは、無理して刃を使わずにヤスリで削って揃えております。