
穴だらけのレザー。
それでも、整然と開いた穴だから、心の穴のような切なさは無いでしょう。
さて、レザーは一辺10cmの正方形で、一つひとつの穴の直径8mm。穴同士の間隔は2mm。穴の数は43ヶ所。
これだけ穴だらけにすると、ねじくれ曲がったりするのですが、そこは大丈夫。
ピッグスキン(豚革)、床革(牛革の深皮)、芯材(紙)の三層を糊づけして、芯のある子に仕立ててあります。
…だいぶんカレンダーっぽくなってきたでしょう。

久しぶりにおやつの時間。
そう言えば、しばらく真面目に作品の写真ばかりでしたね。
左上に写っているのは、一年近く前に自分用に作ったキーホルダー。
元々は白っぽかったです。かなり変わるでしょう。
一般的に、使うほど味わいが出ると言われるのは、タンニンなめしとか渋なめしとかベジタブルタンニングと呼ばれる方法でなめされている革です。
染色されたレザーでも、艶や色合いの陰影が加わってきます。
ところで、頂いているのは愛月堂の銘菓「八重がさね」。素朴な見た目と控えめな甘さ、そして隠れたくるみの食感。
ここのお菓子は度々紹介しています。
美味しいから紹介したくなる…かくありたいものです。

外が豚皮、内が牛革。
一般的には逆のことが多いのですが、これでよし。
作りたい物が、そういうものなのだから。
ちなみに、レザーの厚みについては、心地よい六月の風が吹く住宅造成地を眺めながら考えました。
きっと、ペラペラではなくて多少の腰がある方が、今回の趣旨に合ってるのではないだろうか…。
というわけで、1枚でも少し腰の出る1.2mm厚のレザーを内袋に使用しました。
厚みを踏まえて、ピタッと気持ちよく、内と外の袋がはまってるでしょう。
もうすぐ完成ですが、口金を付ける前に、水を含ませてシワを飛ばします。口金を付けちゃうと、立体的になってしまうので、このタイミングがベストでしょう。
急がず、大切に進めるとこでしょうね。