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2014年10月1日(第二部) ドリフのコントにありまして

蝶番の接着の様子
蝶番の接着の様子

レザーの端をたたんで蝶番に。
オーダー品のブックカバー作りの様子です。
一か所だけ残して撮ったのは、作り方を想像しやすいようにと思いまして。

思えば、われながらスムーズに接着できるようになりまして。
これを最初に思いついて作った時は、接着しても接着してもあっちこっちから剥がれてきて大変だったんですよー。

昔のドリフのコントでありましたよね。
ケンちゃんが壁から噴き出す水を手で押さえたら、別のとこから噴き出す…っていうのを繰り返すやつ。
そんな感じ。

やっぱり、数稽古も大切ですよね。
その機会を与えていただけたお客様に感謝です。

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2014年9月30日(第二部) 黄昏ごろの似合うヤツら

床磨きを終えたブックカバーのパーツ
床磨きを終えたブックカバーのパーツ

今日も今日とて、夕陽に浮かぶパーツ達。
昨日と違うのは、全部のパーツが床面を磨く工程を終えているところです。
黄昏てる雰囲気、出てるんじゃないでしょうか。

はい、そんなわけでですね、オーダー品のブックカバーのパーツ達です。
こうして見ると、うっすらと一枚のレザーを切り分けたのが分かると思いませんか。
繊維の流れがつながってまして。

続いては、レザーの切断面の仕上げです。
こちらは、床面を磨く前にヤスリ掛けまで終えています。
もう少し、下ごしらえが続きますよー。

しかし、こうしてみますとね、茶のレザーは黄昏が良く似合う気がします。どうでしょうねー。

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2014年9月29日(第二部) 元々の良いとこ

レザーの床(とこ:裏側)磨きの様子
レザーの床(とこ:裏側)磨きの様子

夕陽に照らされるレザーの裏側…
指でなぞれば、柔らかい凸凹が感じられますよ。
それを、ガラス板でもって磨きまして、毛羽立たないように仕上げます。

さて、オーダー品のブックカバー作りの続きです。
蝶番になるとこの穴は開け終わりましたが、まだ下ごしらえが続きます。
裏地は貼りませんで、レザーそのものの床面が活きるように。

左に写ってるのが磨いたものですね。
昔、このムラっぽいのを完全に塗りつぶしてみようと試みたこともありまして。
でも今は、このくらいが丁度よい塩梅だと思ってます。
元々の良いとこにちゃんと気付くのも、大切かも知れませんね。

そうそう、磨いた後でも、指でなぞれば凸凹が控えめに感じられますよ。

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2014年9月28日(第二部) レザーの下ごしらえに思うこと

レザーの床面(とこめん:裏側)
レザーの床面(とこめん:裏側)

牛革の後ろ側です。床(とこ)なんて呼びますよ。
血管の跡はありますが、すっごく繊維が整った美しいレザーです。

こちらは、オーダーメイドの蝶番のブックカバー作りの様子です。
下ごしらえでして、木槌でノミをトンテンカンテンやっております。

ひょっとしたら、どこかで同じ牛のお肉を食べているかも知れないなーなんて思います。
乳牛や肉牛の皮がなめされたものなので。
いえね、近頃は、魚は刺身の状態で泳いでると思ってる子がいると聞きまして。
流石にね、それはネタだと思うんですが。

でも、食べたり飲んだりはするけど、どんな命なのか知らないものは沢山あるでしょう。
私はいっぱいあるなぁ。
そんな中で、つながりを感じる自分なりの窓口かも知れないですね、レザーは。

さてさて、もうしばらく木槌を使います。

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2014年9月27日(第二部) 再開です。ブックカバー作り

蝶番のレザーブックカバー用のレザーと糸
蝶番のレザーブックカバー用のレザーと糸

材料そろいましたー。
オーダーメイドの “蝶番のレザーブックカバー” も制作スタートでーす。
ほんの少しサイズをカスタマイズして、裁断まで完了してます。

少し香ばしいような香り。
植物タンニンでナメされて、日の浅いレザーの香り。
手触りもしっとりとして、良い塩梅。ほら、レザーは質の差が大きいので。

今回は糸も足りないってことで仕入れまして。
ノマドバコさんから分けて頂いているマクラメ編み用の糸です。右下に写ってるのね。
一本160メートルあるそうで。
レザーを縫うときのピッチが、一針3~5ミリなんですけどもね。
だいたい平均4ミリとして、使い切るには…
いやいや、考えないでおきましょう。

さてさて、制作再開です。

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2014年9月25日 アナログで失礼します

方眼用紙と厚紙による型紙
方眼用紙と厚紙による型紙

またレザー用の型紙を切り抜いてます。
蝶番のブックカバーのサイズ違いをご依頼いただきまして。
ほんの少しの違いですけどもね。

ところでこういうのはさー。DTPだイラストレーターだというこの時代。
もうね、ほんとアナログですよ。
方眼用紙に型を手書きしまして。厚紙2枚と貼り合わせて切るというね。
でもですよ、綺麗にパチッと切り取れると心地よいもので。
あれだ、一つのアハ体験と言ってよいじゃなかろうかと。
「アハっ」つって。

ところがどっこいしょです。
材料が足りないため今日はここまでで中断なのです。
残念、発注はしてあるのですが、糸もレザーも足りなくて。
再開は明後日位になる見込みです。

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2014年9月24日 完成 “ぼうけんのしょ1”

蝶番のレザーブックカバー(ぼうけんのしょ1スタイル)
蝶番のレザーブックカバー(ぼうけんのしょ1スタイル)

完成です。
“蝶番のレザーブックカバー(ぼうけんのしょ1スタイル)” 。
大好きな冒険物語にオマージュを捧げる、文庫本サイズのブックカバーです。

「よく来てくれた伝説の勇者よ」
…と、王様からおもむろに世界を滅ぼそうとする魔王の成敗をお願いされるわけですよ。物語の始まりに。
軍資金を貰えるのですが、ほんとスズメの涙で。
最初の町の武器屋でね、竹やりと棍棒のどっちにすっかなーっつって。
「どっちなら魔王やっつけられますかね?」なんつって。

まあ、笑うよね。笑われるよね。
でも現実にも、そういう生き方をしている方はいるもので。
いやいや、私は笑わないよって人も。

さて、話が長くなりまして。
心から楽しい制作でした。そして、完成して少し寂しくもあります。
ご依頼本当にありがとうございました。

表側(蝶番のレザーブックカバー(ぼうけんのしょ1スタイル))
表側

内側(蝶番のレザーブックカバー(ぼうけんのしょ1スタイル))
内側

蝶番のレザーブックカバー(ぼうけんのしょ1スタイル)
蝶番のレザーブックカバー(ぼうけんのしょ1スタイル)