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2014年2月18日 (第二部) お日様のお花畑

縫い上がり(蝶番のレザーブックカバー)
縫い上がり(蝶番のレザーブックカバー)

まだ、糸がつながったまま。
切って糸止めすれば縫い上がり。
そして、三つのパーツが一つになって、ブックカバーになるんですねー。

蝶番の歯のとこのレザーが、面も出して無くてガッタガタですよね。
これ、あえてなんですよ。
縫って固定してあげてからじゃないと、ヤスリ掛けの道中で残念なことになりかねないので。

したっけさー。
縫い上がりから完成までの道中もけっこうあるわけです。
でも大丈夫。そういうのを楽しむ性格です。

ほらっ、ほとんど似たような体験をしててもさ。
嵐の中を凍えながら歩いてるように感じる人もいれば、お日様のお花畑でお散歩気分の人もいるでしょう。
どっちがいいのかは…まあまあね、アレですけれどもね。

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2014年2月17日 (第三部) たねあかしの分厚いレザーを縫う方法

縫い穴を開ける様子(蝶番のレザーブックカバー)
縫い穴を開ける様子(蝶番のレザーブックカバー)

縫い穴を開け終えた瞬間を撮りました。
蝶番のレザーブックカバーの手縫いの準備、完了です。

「こんな分厚いレザーどうやって縫ってんだろうねー」なんて聞いたことがあります。
こうやって縫ってます。
最初にね、縫い穴を全部あけちゃいます。

特にねー、この作品はですね。
厚いとこは6ミリありますので。
穴も開いてない状態で針で貫くなんて…
「どだい無理な話ですよねーっ、ねーっ」
「あーあーっあらやだ奥さまったらもーねー。私も最初からそう思って。おほほほほほー」
…ってとこなのです。

写ってるのは四本菱目ですけど、細かいとこは、千枚通しみたいなので一つずつ開けますよ。
これもある意味でスモールステップの法則?かなぁ。

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2014年2月17日 すべてのパーツが一つになりまして

すべてのパーツが一つに(オーダーメイドの手帳カバー)
すべてのパーツが一つに(オーダーメイドの手帳カバー)

今週もはじまりましたけども、大雪の影響がまだ残ってると思います。

最近、なんかで読んだんですよ。
確か “決断力のある人の共通点” でしたかね。
「自分の影響力が全く及ばないことには頓着しない」っていうのがありました。
できる限りね、こういうときは無理しないってのがいいのかなって思います。

さて、今日も楽しく作っていきたいと思います。

すべてのパーツが一つになりました。
オーダーメイドの手帳カバーです。

これから、周りを縫っていくことになるのですが…
やっぱりポイントはステッチです。
レザーと同じ色の糸で縫ってるとこがチラホラあるのが見えると思います。カードポケットのあたりとか。
ステッチの補強用なんです。
これが、外側に出るのは最小限にしたいんですよねー。

そして、縫い糸が糸巻きにずっとつながったままだなーって気付いた方もいるかも知れません。
糸止めせずに、この流れで周りを縫っていきたいと思っていまーす。

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2014年2月16日 (第二部) 手縫いならでは

縫い上がりまでわずか(オーダーメイドのブックカバー)
縫い上がりまでわずか(オーダーメイドのブックカバー)

西日が入ってきましたね。強い風もおさまって。
いつもの穏やかな那須が戻ってきました。

さて、こちらのブックカバーも、あと20センチ程で縫い上がりです。
A5版なので、いつもの文庫本サイズより大きいんです。

縫うときの糸の長さは、基本的には、両手を広げた長さです。
これは、継ぎ足さないと縫いきれませんねー。

ひょっとしたら、糸を継いだとことか、糸止めしたとことか、二重に縫ったところとか、手縫いならではのとこに気付かれることもあるかも知れません。

さて、縫い終わってからの仕上げが、この作品の一番の難所です。
レザーの切断面を磨きあげて完成します。

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2014年2月15日 ロウソクの灯りで夜なべ

ロウソクの明りで手縫い(オーダーメイドのブックカバー)
ロウソクの明りで手縫い(オーダーメイドのブックカバー)

*この記事は、大雪のため停電が続いた15日夜に、スマホから facebook ページ にのみ公開した内容を転載したものです。

はい、皆さん、どーもどーも戸辺です~。

停電が直らないってことでね、いつも通りにお話しできないわけですが…
ロウソクの灯りも、良いものですよね。寒さを凌ぐ服もあるし。

そんなわけでね、今日も楽しく作っております。
写真は、A5ブックカバーです。もう手縫いに入りましたねー。
他のもちゃんと進んでますから、お楽しみにね。

いま、スマホでして。電源もじき切れるので、こんくらいで。

良い夜を~。

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2014年2月13日 「ちっとだりーなー」という方にもお応えして

右側のポケットの完成(オーダーメイドの手帳カバー)
右側のポケットの完成(オーダーメイドの手帳カバー)

毎日まいにち、作ってる様子をお見せしてますね。
オーダーメイドの手帳カバーでは、昨日、左側の表紙を入れるポケットが出来ました。
それで、次は右側のポケットを作るわけですが…

「あーっ、また下ごしらえから見せられるの、ちっとだりーなー」なんて思いませんか。
そこで…ジャンッ、完成した右側のポケットをご用意しましたー。

…さて、3分クッキングで30分煮込む料理が作れる技を借りたところで…
可愛らしいペンホルダー付いたでしょ。同じステッチの。

実はこのステッチの裏側が曲者なんですよ。
糸の厚みは1ミリくらいあるので、このままだと、手帳に掛けようとしたときに引っ掛かるんです。
こういうポケットの内側の1ミリは大きいですからねー。

それで、強く突っ込んだり指を入れて押してみたりして、壊れちゃう。
という未来予想図が頭をかすめます。

それで、ステッチに向かってスロープを作りました。樹脂系の接着剤で。
普通はレザークラフトでは使わない手ですねー。

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2014年2月12日 数こそチカラ

手縫い(オーダーメイドの手帳カバー)
手縫い(オーダーメイドの手帳カバー)

どうでしょねっ、ステッチ。
いつもとぜ~んぜん違うでしょ。

ご注文のお客様のご希望でもあり、今回の手帳カバー作りの胆ですねー。
この5ミリ幅のステッチのために、型紙にもミリ単位の工夫がいっぱいです。

それでさっ、一番気になってたのが…
こりゃ下手うつと男子小学生の家庭科の作品っぽくなるなと。

いやいやいやいや。
男子小学生だって、きれーに作れる子もいますよ。
…でも、ニュアンスは伝わりますかね。

そして強度。強度がねー、難しいですよね。パット見でもそう思うでしょ。
それで、使ったときに力が入るとこは、先にレザーと同じ色でピンポイントに縫いました。

さらに…ここがポイントなんじゃないかなって思うんですけども…
縫い糸がレザーを通るとこには、一目ずつ全部、接着剤を染み込ませました。
一目ずつは弱くても、こういうとこの強度は数で勝負ですから。

いや~っ、気付いたら夕陽に包まれてまして。
この作品は、ここしばらくの縦軸になりそうな予感ですね~。