カテゴリー
ブログ

2018年10月28日 完成・オーダーメイドの “ほぼ日手帳のカズン用カバー”

完成です。
オーダーメイドの “ほぼ日手帳のカズン用カバー” です。

ほぼ日手帳のカズン(A5サイズ)用カバー
ほぼ日手帳のカズン(A5サイズ)用カバー

いつも作っているレザー蝶番のブックカバーは文庫本サイズですので、A6です。
今回はA5サイズですので、倍の大きさです。

実際に作ってみると、予想を超える難しさでした。
仮にA4を作るとしたら、素材を変えないと無理だとはっきりわかりました。
ほぼ日手帳の最大サイズがA5で本当によかったです。

文庫本サイズと同じ仕様で作りました
文庫本サイズと同じ仕様で作りました

ところで、開いた状態の外側を映した写真をご覧頂けますでしょうか。
3枚目の写真です。

ひとつながりの革から切りだしたので、トラもつながっています
ひとつながりの革から切りだしたので、トラもつながっています

横にうっすらと縞が入っているのに気付かれるでしょうか。
これはトラと呼ばれる牛革の特徴の一つです。

ひとつながりの一枚革から裁断してますので、トラもちゃんとつながっております。
隠したこだわりの一つです。ここで話しちゃってますけど。

それでは、ご依頼ありがとうございました。
末永くお役に立てますよう願っております。
にほんブログ村テーマ 文具・文房具へ
文具・文房具

カテゴリー
ブログ

2018年10月27日 ステッチの工夫2つ・オーダーメイドの “ほぼ日手帳のカズン用カバー”

どうもどうもこんばんはっ、 To Be ですよ。
火曜日から5日間にわたり作ってきたオーダーメイド作品もまもなく完成です。
早速参りましょ~ “ほぼ日手帳のカズン用カバー” 作りの続きで~す。

ここでステッチをご覧下さいませ。
隠れた2つのこだわりがありますゾ。

角を曲がった後のステッチに3目、2重に縫ってる箇所があります
角を曲がった後のステッチに3目、2重に縫ってる箇所があります

角を曲がってから3か所、2重に縫ってる目があるのにお気づきでしょうか?
革を重ねた端は、強度UPのために2重に縫うんです。

定石通りに接着後に縫い穴を開けると、僅かでもステッチが乱れやすいんです。
いかがでしょう、全く乱れが無いでしょう。これが好きで、縫い穴を開けてからパーツを貼っていくスタイルなんです。

そして、糸は普通の倍の長さ。2ヒロ(3.4m位)で縫ってます。とっても縫い難いです。
その代り一本の糸で表紙を一周縫いきれるんです。糸継ぎもステッチの乱れに見えがちですので。

最後の工程は外周の仕上げです
最後の工程は外周の仕上げです

縫い上がって最後の仕上げに入りました。
外周のヤスリ掛けと磨きあげです。
お待たせしております。まもなく完成ですよ~。
にほんブログ村テーマ 文具・文房具へ
文具・文房具

カテゴリー
ブログ

2018年10月26日 下ごしらえ完了・オーダーメイドの “ほぼ日手帳のカズン用カバー”

今週もどうもっお疲れさまで~した~、 To Be ですよ~。
ぼちぼちアレですね。鍋とか恋しくなりますね。

さて参りましょ~。
オーダーメイドの “ほぼ日手帳のカズン用カバー” 作りの続きで~す。

縫い穴開けに入ってます。
トンテンカンテン楽しい行程。
力を入れずに木槌を跳ねさせるように叩くのがコツなんです。楽しそうでしょう?

トンテンカンテン木槌の仕事
トンテンカンテン木槌の仕事

そしてすっかり開け終わり。
各パーツ毎の下ごしらえ完了です。一覧を撮りましたよ。

これでパーツ毎の下ごしらえは完了です
これでパーツ毎の下ごしらえは完了です

アレ?って思う方もおられるかも。
パーツを接着してから縫い穴を開けるのが王道ですからね。

でもでも、このひと手間でステッチが綺麗になります。
明日またお話しできると思いますよ~。

ここでお知らせです。
明日10月27日(土)は通常通りアトリエOPEN。
来週11月3日(土)はお休み。
そして再来週11月10日(土)は第7回アトリエマルシェの開催で~す。
https://your-sidedoor.com/event/20181110/

HPのカレンダーも設定してありますので、どうぞお間違いなく~。
にほんブログ村テーマ 文具・文房具へ
文具・文房具

カテゴリー
ブログ

2018年10月25日 危ない行程を通過・オーダーメイドの “ほぼ日手帳のカズン用カバー”

今日も今日とて下ごしらえが続きます。
オーダーメイドの “ほぼ日手帳のカズン用カバー” 作りの続きで~す。
はいっ、どうもどうも To Be ですよ~。

1枚目の写真はビフォー&アフターです。
革のコバ(裁断面)にヤスリを掛けて磨くとこんな風に仕上がりますよ~っていう。
どうでしょね?艶やかでいいものでしょう。

左が切っただけ、右が仕上げたコバです
左が切っただけ、右が仕上げたコバです

続いて集中です。
先日開けた穴を4つ一組にしてカッターで切り抜きます。
今でも緊張します。
特に今回はA5で箇所が多い上、一回でも失敗すれば作り直しなので。

カッターによる切りぬきの様子です
カッターによる切りぬきの様子です

そして折り畳みもうまくゆきまして、いよいよ革の蝶番の形になりました。
革が裂けやすいので、ここも鬼門なんです。

無事に蝶番の形になりました
無事に蝶番の形になりました

危険なとこを抜けて、ホッと一息です。
「ふぅ~~~」って、ホントにため息ついちゃいます。
蝶番の噛み合わせを調整するヤスリ掛けは、手間は多いけど工程は安心。

ヤスリを掛けて蝶番の噛み合わせをそろえます
ヤスリを掛けて蝶番の噛み合わせをそろえます

明日は一気に完成に近づきますよ~。
にほんブログ村テーマ 文具・文房具へ
文具・文房具

カテゴリー
ブログ

2018年10月24日 一斉下ごしらえ・オーダーメイドの “ほぼ日手帳のカズン用カバー”

どうもどうも To Be です。
今日もオーダーメイドの “ほぼ日手帳のカズン用カバー” 続きを作ってゆきますよ~。
一斉に下ごしらえです。

各パーツの床(トコ:裏面)に溶剤を染み込ませてガラス板で磨きます。

まずは各パーツの床磨きです
まずは各パーツの床磨きです

それが乾くのを待つ間に、革の蝶番を成形する部分に224箇所の穴あけ。
A5サイズなので多いです。

後ほど4つずつつないで蝶番の凹部分になりますよ
後ほど4つずつつないで蝶番の凹部分になりますよ

表紙を差し込むポケットの他に、背表紙の近くに幅12ミリのベルトを付けます。
細いので最初に裁断してしまわずに、床やコバ(裁断面)の下ごしらえを進めながら切り分けるんです。

細いベルトはコバの下ごしらえ後に切り離します
細いベルトはコバの下ごしらえ後に切り離します

磨いたコバは真っ黒でしょ。

コバ磨きの様子です
コバ磨きの様子です

染めて無いんですよ。
毛羽立ったものって、なんでも白っぽく見えるでしょう?
芯通し染めと言われる革の内部まで染色された革なので、革埃を抑える透明の溶剤で磨くだけで、本来の色が出てくるんです。

下ごしらえばっかりで、なにしてるのか分からない写真ばかりかも?
それが済むと、突然、完成間近になったように見えるかもしれません。
にほんブログ村テーマ 文具・文房具へ
文具・文房具

カテゴリー
ブログ

2018年10月23日 制作開始、オーダーメイドの “ほぼ日手帳のカズン用カバー”

本日スタート。
オーダーメイドの “ほぼ日手帳のカズン用カバー” の制作開始です。

どうもどうも To Be です。
そんなわけで、早速、型紙を描くところから始まりました。

厚紙に1ミリ方眼用紙を貼って型紙を描きます
厚紙に1ミリ方眼用紙を貼って型紙を描きます

ほぼ日手帳は、「ほぼ日刊イトイ新聞」のメンバーたちが本当にほしい手帳というコンセプトだけに、ファンが多いです。
その中でもカズンのサイズは大きくて、A5なんです。

そして、レザー蝶番のブックカバーを手帳カバーとしてお使いいただけるとのこと。
A5サイズで作るのは今回が初めてです。

黒革でのお作りします
黒革でのお作りします

革の裁断も始まってます。
ちなみに、左端の大きめのパーツは左右のポケットと細めの補助ベルト2本用の革ですよ。
最初に切ってしまわずに、下ごしらえを進めながら裁断すると綺麗に作れるんです。

細長い背表紙のパーツは斜め漉きも済ませました。
まるで刃物みたいでしょう。

厚さ2ミリの革を斜め漉きした様子です
厚さ2ミリの革を斜め漉きした様子です

それでは、今日から数日はこの作品の制作の模様をお伝えして参りま~す。
あらためてご依頼ありがとうございました。

そんな中、ミンネの特集にも掲載されました。
くしくも来年用のカレンダーと手帳の特集で~す。

ミンネの特集 “新たな気分で始めよう。2019年カレンダーと手帳”に載りました
ミンネの特集 “新たな気分で始めよう。2019年カレンダーと手帳”に載りました

“新たな気分で始めよう。2019年カレンダーと手帳”
https://minne.com/curations/476

…と言いましてもね。一番下の列に慎ましく載っております。
でもでもとっても嬉しいで~す。
にほんブログ村テーマ 文具・文房具へ
文具・文房具

カテゴリー
ブログ

2014年2月17日 (第二部) 完成です。オーダーメイドのA5版レザーブックカバー “黄丹(おうに)”

オーダーメイドのA5版レザーブックカバー “黄丹(おうに)”
オーダーメイドのA5版レザーブックカバー “黄丹(おうに)”

オーダーメイドの A5版ブックカバー “黄丹(おうに)”、完成っでーす。

作っているときのレザーへのストレスも少ないですね。
良い仕上がりだと思います。
ちなみに、色味がちょっと濃くなったように見えるかもしれません。
仕上げに牛の骨髄から採れるオイルを入れているためです。少し湿った感じの色ですね。

ロウソクの灯りの中で縫ったからですかね。
なんだか妙に情がうつる感じがします。
「お前もさー、ちゃんと完成できたねー」なんて。

道路の状況もまだまだ万全じゃ無いみたいですよね。
無事にお客様の元に届くことを祈っております。

*レザーブックカバー “黄丹(おうに)” につきまいては、次のページでご紹介しております。
Ouni “黄丹(おうに)” (レザーブックカバー)