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2015年3月7日(第二部) 本質とは…

右の一枚だけが床磨きを終えたものです。
右の一枚だけが床磨きを終えたものです。

今宵も更けて参りましたね。
土曜の夜って解放感ありますよね。
会社員の経験がけっこうあるので、余計かな。

さて、コースター作りの様子ですよ。
今夜はレザーの床(とこ:裏側)磨きです。

3枚、写ってますでしょう。
一番右が、樹脂入りのワックスで磨き上げたものです。
いや~っ、まるで吟面を思わせるツルッツル。
やっぱさっ、腕がね~…

な~んちゃってっ。
これは、革が良いのですね。
革ってさ、表面に価値があります。
だもんで、たいがいは1ミリ厚でも2ミリ厚でも値段は一緒なんですね~。

表面をはぎ取られた残りは、二束三文の価値しかない…
でも、本質的な価値の違いは絶対にあります。
左も真ん中も床革でして。どう使い分けるかは、作り手のアレですな。

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2015年3月6日(第二部) 手間の掛けどころ

二本菱目の一目を前の穴に掛けて開けてゆきます。
二本菱目の一目を前の穴に掛けて開けてゆきます。

今宵も更けて参りましたね。
ちょいと野暮用で出掛けてまして。
久々にね、こそっと一杯クダ巻いていきたいと思いま~す。

さて、コースター作りの様子ですよ。
ちょうど半分、5枚分の縫い穴が開きました。
曲線はねー、より手間が掛かります。
一目の長さをそろえるために、二本菱目の一本を手前の穴に刺して進みます。
だもんで、実際はひと穴ずつ開けていくことになりまして。

型の形を手が覚えたり、接着の効率を上げたりと、作るスピードを上げる努力はありますが…
手縫いと仕上げばっかりは、時間も手間もたっぷり掛けたいとこでして。

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2015年3月5日(第二部) やった君登場

割り箸の柄をつまようじの軸で撮り付けた手製のマスキング道具です。
割り箸の柄をつまようじの軸で撮り付けた手製のマスキング道具です。

今日はソリューションですよ。
「ソリューション」って言ってみたいだけじゃないですよ。
だってほら、なんかかっちょいいじゃないですか?

前にさ、接着剤の層が極薄なので、コースター作りに最高の接着剤を見つけたってお話をしたと思います。スプレーの。
でも欠点がある。
手がベタベタになりまして。
どんなに気を付けてもなりまして。
いえいえ、手ぐらい幾ら汚れても良いんです。
ただ、綺麗な手で作らないと、作品に汚れがうつっちゃう。それは困る。

そこで開発したのがコチラ。
割り箸につまようじの軸が入る穴を開けて組み立てました~。仮にやった君と呼ぶことにしましょう。
やった君をレザーにあてがいまして。接着剤をシューっとひと吹き。
レザーの外周にだけうす~い層を作れます。
しかも、やった君の柄は可動式だもんで、スプレーの邪魔になりません。

便利なものは使うのも楽いですね~。
あっという間に3枚ずつ10組、30枚の接着が完了で~す。

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2015年3月4日(第二部) 10枚のエンボス加工が済みまして

エンボス加工を施したコースター用のレザーです。
エンボス加工を施したコースター用のレザーです。

凍えるような日があるので、暖かい日が余計に幸せに感じるのでしょうか。
このところ寒暖の差がアレですからね。

さて、ジャーンっ。
10枚分のエンボス加工が済みました。
オーダーメイドのレザーコースター作りの様子です。
やっぱ、黒は力強い感じしますね。

昨夜は1枚やらかしましたが、やっぱり手早くなってると思います。
もはや2ミリの革の下にどんな型があるのか見えてるようなものですので…
さりとて、調子にのるのは良くないですね。
何が大切なのか、肝に銘じなければね。

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2015年3月3日(第二部) 好事魔多し

エンボス加工中に穴を開けてしまった個所。
エンボス加工中に穴を開けてしまった個所。

あ~。
やらあかした。
深いため息…

気を取り直してこんばんは。
オーダーメイドのレザーコースター工場の模様です。
ロータスのロゴを浮き上がらせる加工が続いております。

前はかなり時間が掛かってましたが。
一気に5枚もぷっくりしてます。
実は、2ミリの厚みの革の下にある型の形をすっかり覚えまして。
もはやね、どの順番で押し込めばいいか手が覚えた感じです。
コピーを見ながらのヨチヨチ歩きとは違うわけですよ。

したっくれさ~。
このSの内側をもっとエッジを効かせたいなんて欲が出まして。
グイッと力を込めたら穴を開けてしまいまして…
制作中のこととはいえ、本当に申し訳ありません。
心して作り直して参ります。

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2015年3月2日(第二部) 同じように見えるもの

黒革10枚と床革30枚の裁断が済みました。
黒革10枚と床革30枚の裁断が済みました。

「あれっ、髪切った?」といえばタモさんですな。
特に女性には、そう声をかければいろんな意味で間違いないと。さすがお昼のリーダーですな。

さて、オーダーメイドのコースター工場の模様ですよ。
40枚、切りきりました。
「切りきりました」って、きりきり舞いに似てるよね。成分はほぼ一緒です。
でも大丈夫です。かなり余裕を持って作っておりますよ。

ここで注目なのは、一番左の10枚は、ベンズと呼ばれる部分。牛の背中です。
その中でもとびきり繊維が充実した場所から切り出しました。
床革とはいえ、質の違いはありまして。これを一番下にくるように重ねて参ります。

ところで、今日は床屋に行きまして。
ぼっさぼさに伸びた髪をスポーンっと切って参りました。
いっときに集中したご依頼も、だいぶん緩和して参りまして。

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2015年3月1日(第二部) 真剣勝負の数稽古

黒革と床革10枚ずつ。床革はあと20枚裁断します。
黒革と床革10枚ずつ。床革はあと20枚裁断します。

日曜の夜も更けて参りましたね。
雨降り止まぬ那須ですが…気付きましてね。温かい。
電気ストーブひとつでぬくぬくです。

さて、新たに始まりましたのは、オーダーメイドのレザーコースター作りで~す。
今回は黒色の10枚ですよ~。
黒のレザーと厚みを足す為の床革10枚を切り終えまして。
もう20枚床革を切れば、裁断はOKです。

なんていうか…数稽古?
いえいえいえいえ、稽古なんて言ったら失礼かも知れません。
…でもね、本当にありがたいです。

一生懸命ね、練習したり学んだりは良いことだと思うんですよ。
でも、やっぱり本番。
真剣勝負の数をこなす経験を与えてもらえる幸せ。
多いものが大切にされないのは世の道理ですよね。
そんな道理をちゃぶ台みたいにひっくり返したい。うふふ、ちょこっとロックでしょ。