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2015年10月16日 挑戦中、革の蝶番の新しいこさえ方

革の蝶番の新旧比較です。
革の蝶番の新旧比較です。

すっかりすっきりしてますよ。
背表紙の裏側です。
新しい蝶番のブックカバーの半分縫ったところっで~す。

真ん中に両側からたたんだ端っこの線があったんですけどもね。
つるっとフラットになりまして。
ステッチがツブ揃いになって、強度も上がる目論見です。

実は、この作り方ずいぶん前から妄想だけしてまして。
でもね~っ、蝶番の形を作るのがすこぶる難しく感じてたんですよね~。

それがさーっ、こないだフッと思ったんです。
もう出来るねって。
そういう瞬間って、あるよね~。

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2015年10月14日 ハロウィンの準備?

革のコバ(裁断面)や床(トコ:裏面)の下ごしらえです。
革のコバ(裁断面)や床(トコ:裏面)の下ごしらえです。

街中がね、ハロウィンっぽくなってますね。
アレって実際は何日なんだろ?
そんな寝言みたいなことを言ってると、たまに怒られたりする。
私のような作り手はねっ、イベントには乗っかった方が良いそうで。

さておき、今日も楽しく作っていきたいと思いま~す。
なおざりになりがちな黄色のブックカバーですね~。
内側はヌメ革にしようとしてます。
こういう裁断面とか裏側の下ごしらえがね~、一番手間が掛かるんですよね~。

で、気付いちゃった。
使ってる革の色、カボチャっぽくね?って。
アレですよ。
オランウータンみたいな名前のハロウィンのカボチャ。
そんなわけでねっ、着々と準備してることに出来るんじゃないかとニマニマしています。

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2015年10月7日(第二部) 革の蝶番のお話です

革の蝶番を削り出してゆく様子です。
革の蝶番を削り出してゆく様子です。

今宵も更けて参りましたね。
ちょいと水割りでも傾けまして。クダ巻きましょうか。
アレですよ。
寒くなってきたら見栄はらないで暖かいカッコした方が良いですよ。

さて、夜なべで手を出しましたのはね。
なおざりになってたブックカバー作りの模様ですよ~。
ここらでさっ、ちょっくらびっと挟み込んでいこうかと思いまして。
削ってけずって、理想の形に近づけます。

革の蝶番づくりはねっ、ず~っと研究してまして。
こんな変わったことしてるのは、他に誰も知りませんで。
今宵も夜なべの研究です。

それでも今回のはね、今年の研究の集大成になるかもです。
笑っちゃうくらい小さな一歩ですけども。
つってもね、何杯か呑んだらアレですけどもね。

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2015年10月3日 革の色のお話です

染料仕上げによる黄色の革です。
染料仕上げによる黄色の革です。

うららかな土曜の午後。
久しぶりに真面目に革のお話おはなしっで~す。

さて、黄色いブックカバーをこさえてるわけですけどもね。
「黄色?」って思うかも。
黄土色か…ちょっと赤みが入ってるかな?なんて。
難しいんですよ。こういう薄い色。

したっくれ貴方は「鮮やかな黄色の革製品なんていっぱい売ってるよ~」って言うかも。
…さて、どうしてなんでしょうね?

説明しようっ(富山敬風)。
革の表面に塗料を厚めに塗ることで、どんな色にも出来るんです。
ムラ無く鮮やかに、黄色でも白でも蛍光ピンクだってOK牧場。
傷やシワが見えなくなるのもメリットで、顔料仕上げと申します。
普通にショッピングしてて目にするのは、たいがいコレです。

ただ、個人的に染料仕上げの革を使いたいのです。
したっくれ色も限られます。
例えばね、グレーの革をずっと探し続けてるけれど、今だ気に入るものに出会えません。

いちがいにどっちが良いとは言えませんけども。
やっぱ好みの問題かな~。

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2015年10月2日 濡れ手に粟の新しい型紙です

蝶番のレザーブックカバーの背表紙部分の新しい型紙です。
蝶番のレザーブックカバーの背表紙部分の新しい型紙です。

世間はね、秋本番ですよ。
私もね、モンブランとかカボチャシュークリームとか頂きまして。
やっぱ時期じきのものは美味しいですね~。

さて、制作の方もですね。
今年中にと考えてたのをコツコツ進めておりますよ。
なんだか良く分からない写真ですが、新しい型紙で~す。
蝶番のブックカバーの背表紙のとこです。

実際に革でこさえ始めてますよ~。
手縫いのステッチがより美しくなり、強度も上がるという一石二鳥です。
いや~っ濡れ手に粟ですなぁ、なんつってニマニマしながら。

…手間もずいぶん増えますけどもね。
この作り方に気付いたら、もう試さずにはいられません。
質を磨き続ける一本道ですよ。

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2015年9月30日 完成、黒とヌメ革の蝶番の名刺入れっで~す

黒革とヌメ革の蝶番の名刺入れです。
黒革とヌメ革の蝶番の名刺入れです。

9月も今日でお終いおしまい。
こっちはね、もうすっかり年末を意識しております。

アニリン仕上げの黒革に白糸が映えます。
アニリン仕上げの黒革に白糸が映えます。

さて、黒革の名刺入れが出来てますよ~。
ヌメ革とのバイカラーっで~す。
今回は、2色の革の漉き合わせの幅を0.5ミリ落としてます。
更に完成度が高まったと思うんですよ。
作り続けることで。
こちらは年末の贈り物に提案する一品です。

内側はヌメ革です。
内側はヌメ革です。

こそ~っとね。
あまり目立たないとこで売りに出しております。

ところで…
ぼちぼちさ~っ、今年の目標とか、気になるでしょうかね。進んでますか。
締め切りに間に合わせるって大切だもんね。信用問題です。

蝶番も革と糸だけで出来ています。
蝶番も革と糸だけで出来ています。

でもさ、今は思んだ。
むりくり締め切りに間に合わせることの長所と短所を秤にかけるとさ。
短所の方が、ちょっと重いんじゃないかって。

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2015年9月29日 目立つけどさり気ないステッチ

縫い上がった名刺入れ2つ分のパーツです。仕上げて完成となります。
縫い上がった名刺入れ2つ分のパーツです。仕上げて完成となります。

爽やかな秋晴れの那須。
おのずと穏やかな気持ちになりまして。
ちなみに那須は、牛乳の生産が本州一を誇ってます。
本州一が自慢って、なんかキュンと来ないかな?

さて縫い上がりました。
名刺入れ2つ分のパーツで~す。
なんだか妙に手間どってますけども。
そんなときもあるでしょう。

黒革に白のステッチは目立ちますね~。
それでも、控えめな印象ですが…いかがでしょうね。

2015年の暮れは、2種類の黒革の名刺入れを提案してゆこうと思ってまして。
そのうちの一つです。
さあ仕上げていきましょ~。