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2014年10月6日(第二部) 月と埃の中で

削り終えた蝶番のレザーブックカバー
削り終えた蝶番のレザーブックカバー

別れの曲ってあるでしょう?
ピアノでさ。
アレってさ、綺麗なメロディーだけじゃ無くて、途中の狂ったようなとこがあるから良いんだって、誰か言ってましたね。

こちら、蝶番のブックカバー作りの模様です。
なんだかみすぼらしい、ホコリまみれの姿…と、いうわけではありません。
ヤスリ掛けを全て終えたところです。

言わば本当の姿になる前のサナギみたいなとこかも知れません。
ここから最後の磨き仕上げに入ります。
削ったレザーの粉を綺麗さっぱり払って参りますよ。
もうね、作業台に降り積もった掃除はすっかり終えてまして。

それにしても、月の美しい夜でして。

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2014年10月5日(第二部) 断念、削りカスの山

レザー蝶番のヤスリ掛けの様子
レザー蝶番のヤスリ掛けの様子

「こんなに削ってやりやしたぜっ」みたいなのを撮ろうと思ったのですが…
どうも上手くいかないので、あきらめました。

さて、こちらはオーダーメイドのブックカバー作りの様子です。
蝶番のとこって、直線に比べてどうしてもたくさん削ることになるんです。
それで、削りカスの山でも作れば分かりやすいかなーって思いまして。

ところがどっこいしょ。
集中する程にね、払ったり吹いたりしちゃうんです。癖ですねー。
ゴシゴシゴシゴシって削って、サっと払って、「あっ」つって。
カリカリカリカリって削って、フっと吹いて、またまた「あっ」つって。

集め直すのアレなので、ヤスリ掛けした蝶番を撮りまして。
コイツがまろやかに削り出された姿を見るのは、大好きなのです。

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2014年10月4日(第二部) 秋の夜長にて

手縫いの模様(オーダーメイドのブックカバー)
手縫いの模様(オーダーメイドのブックカバー)

リズムよく縫いまして、両方の表紙が縫い上がりました。
最後の背表紙に糸を一目通して手を止めまして。

まだ5時だというのに暗くなってきましたね。
秋の夜長って、集中して何かするのにピッタリだと思います。
暑からず寒からず、虫も少なくなりまして。夜風を通しながら。

何かしないのはもったいない気もしますね。
でも、ゴロゴロしてても良いんだと思います。心のままでね。
あっ、ちょっと手を付けてみるって言うのは凄く良いと思います。
後に奇跡の切っ掛けだったと振り返るときが来るかも知れず。

なんだか、気が付いたら偉そうなことを言っていてごめんなさい。
さて、手をブルブル振ってほぐしたら、縫い方再開です。

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2014年10月3日(第二部) 充実の木槌打ち

一通り縫い穴が開いた様子
一通り縫い穴が開いた様子

昨日は早めに寝ましてね。少々疲れがたまってまして。
「ほら見てごらん…あれがルーベンスの絵だよ」つってね。

したっけれ調子いいですねー。
「休まないと良い仕事出来ない」ってよく言う人いるけど、大正解ですな。
今なら、ひょっとしてカメハメ波とか打てるかもしれない。ちっちゃいのね。

さて、そんなわけでひとしきり木槌を振って縫い穴を開けていきます。
4種類の目打ちをとっかえひっかえ、トンテンカンテン進みます。

4ミリっていうのは、かなりぶ厚いです。
身の回りの物でも、そんなに無いんじゃありゃしませんかのう。
でも大丈夫。体力が充実してますからね。
そして、全部の縫い穴が開きました。

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2014年10月2日(第二部) 愛着あふれる姿

手縫い前の蝶番のレザーブックカバー
手縫い前の蝶番のレザーブックカバー

さあ姿を現しました。
この形、何度作ってもワクワクします。
オーダー品の “蝶番のレザーブックカバー” ですねー。

大好きなイメージを形にしたら、認めてくれる方が現れて。
それから繰り返し作って…そりゃね、愛着もひとしおです。
ちょっとした奇跡かも知れないと思っているんですよ。
どこの馬の骨かが作った風変りなブックカバー。
世界に一つと言われても「よし買った!」とは、さてなりましょうか。

ノートカバーにしてるってお客さまもおりまして。文庫本サイズのノートが売ってるでしょう。それでね。
使い道はどうあれ、寄り添うようにお役にたてれば嬉しいです。

次は、外回りをヤスって面を出していきます。手縫いの準備です。

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2014年10月1日(第二部) ドリフのコントにありまして

蝶番の接着の様子
蝶番の接着の様子

レザーの端をたたんで蝶番に。
オーダー品のブックカバー作りの様子です。
一か所だけ残して撮ったのは、作り方を想像しやすいようにと思いまして。

思えば、われながらスムーズに接着できるようになりまして。
これを最初に思いついて作った時は、接着しても接着してもあっちこっちから剥がれてきて大変だったんですよー。

昔のドリフのコントでありましたよね。
ケンちゃんが壁から噴き出す水を手で押さえたら、別のとこから噴き出す…っていうのを繰り返すやつ。
そんな感じ。

やっぱり、数稽古も大切ですよね。
その機会を与えていただけたお客様に感謝です。

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2014年9月30日(第二部) 黄昏ごろの似合うヤツら

床磨きを終えたブックカバーのパーツ
床磨きを終えたブックカバーのパーツ

今日も今日とて、夕陽に浮かぶパーツ達。
昨日と違うのは、全部のパーツが床面を磨く工程を終えているところです。
黄昏てる雰囲気、出てるんじゃないでしょうか。

はい、そんなわけでですね、オーダー品のブックカバーのパーツ達です。
こうして見ると、うっすらと一枚のレザーを切り分けたのが分かると思いませんか。
繊維の流れがつながってまして。

続いては、レザーの切断面の仕上げです。
こちらは、床面を磨く前にヤスリ掛けまで終えています。
もう少し、下ごしらえが続きますよー。

しかし、こうしてみますとね、茶のレザーは黄昏が良く似合う気がします。どうでしょうねー。