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2014年4月6日 革の裏の話

レザーの裏を削った様子
レザーの裏を削った様子

キーケースの外側のレザーを削っています。
かるーく押さえると、自然に真ん中が折りたたまれるくらいが良いんです。
削ったとこだけ、色が変わってるのも写ってますね。
革の表面に向かうほど繊維が細かくなるのが良く分かります。

ところで、本物かフェイクかの見分け方に、裏を見るっていう人もいます。
どんな品物でもね、くまなく探せば裏が必ず見つかるっていいまして。
そこに、レザーらしい繊維があるかどうかで見分けるってことですね。

例えば、今作ってるキーケースもレザーの裏と裏を貼り合わせて、両面とも吟面になります。
それでも、レザーの裏は見られます。
写真では、左端中央くらいにちっちゃなベルトみたいなパーツがありますよね。
これを浮かせて覗き込むと、裏を見ることが出来るというわけです。

他にも、鼻を近づければ、本物には必ず獣の臭いがあるっていうのもありますね。
…でもね、どちらの方法でも見分けられないフェイクもありまして。
結局、感覚を養うしかないんです。

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2014年4月5日 キーリングをしっくり取り付け

キーリングを取り付けた様子
キーリングを取り付けた様子

しっくり…
開けた窓から風が入って、薄着で心地よい…
いやーっ、よい季節になりました。

さてと、キーリングを取り付けました。
リングを留めるちっちゃいパーツ、こちらもしっくりしてると思いませんか。
いやーっ、良きかな良きかな。

それに、なかなか洒落たリングでしょ。
この平べったいリングに出会ってからはねー、もっぱらコレです。
でき上がるまでは、モフモフにくるんどきましょうね。

それにしてもあれですよねー。
しっくりっていいなぁ。どっすかね。

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2014年4月4日 気付きさえしないほどの自然さ

キーケースのパーツの下ごしらえ
キーケースのパーツの下ごしらえ

下ごしらえしましたよ。
昨日つくってた小さなパーツです。キーケースのパーツ。

接着するとこを残して、裏面を磨きまして。
断面は一面ずつ磨いて…他のと接着してから磨く面だけ除いてね。

4つのパーツの横幅は12ミリです。
それぞれ、ちょうど3目で本体に縫えて、両側を二重にする目論見です。

ここが、惚れ惚れする仕上がりになるんですよ。
外周の他の糸は隠されまして、取り付けたとこの外側の縫い目も乱れない。
良く見ないと、工夫に気付きさえしないほど自然さが、ここのポイントでして。

本当の心遣いっていうのも、そういうものかも知れません。
まあ、私の場合はここで喋っちゃってるから…どうなんでしょうね。

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2014年4月3日 自然に乾燥するのを待ってから

キーリングのループのパーツ
キーリングのループのパーツ

新年度の始まりの週も、もう木曜日ですね。
ウキウキですかね、それとも、ちょっとくたびれたりしてるでしょうか。

さて、こちらはキーケース作りの途中です。
小さなレザーを水に浸して。
チチンプイプイ言いながら、粘土みたいグニャグニャすると、ご覧の通り。
キーリングを留めるループのでき上がり。
待つんですよ、じっくり乾くまで。

無理に乾かそうとすると、良いことはまるでありません。
自然な流れに任せるのが、なによりなときがありまして。

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2014年4月2日 キーケース制作再開

キーケースのレザーパーツ
キーケースのレザーパーツ

キーケースをこさえ始めております。
ちょっと前に、オーダーメイドで作ったタイプのね。
そこでさ、昨日からアイデアを出してたんです。

かぶせにポケットを付けたら便利じゃ無いかな?
小さなフックを付けたらどうだろう?
押さえのベルトを無くして、差し込み穴を付けたら?

…というようなアイデアを、まるっきりボツにして。
最初の型紙のまま、再び作ってみることにしました。
小手先のことをしない方が良い、という気持ちになったんです。
昔、ウィスキーだかバーボンだかのコマーシャルのキャッチコピーに、
なんだかそんなのがあったなぁ…なんて思いながら。

必要とされるかどうか、試してみたいと思いまして。

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2014年4月1日 始まりの季節ですね

オイルドレザー(左)
オイルドレザー(左)

いやー、新年度。
始まりの季節ですね。何か始まったり始めたりしてますか。

こちらはですね、ラインナップを少し増やしたいんですねー。
それで、いつも使っている素材にプラスして、ちょっと特徴のあるレザーを仕入れております。

右がいつも使っているコーヒーブラウンのヌメ革。
そして、左が新たに使おうと思ってるオイルドレザーです。
より艶やかで、色ムラが多め。ちょっと粗めな仕上がり。
粗いというと良くない印象かも知れませんね。
でもそれが、野趣といいますかコクと言いますか、イイんですよ。

そうそう、以前ね。
友達から、アドバイスをいただいたことがありまして。
「レザーや色の糸を選べるようにしたら?」

その友達というのがね、なかなかにすごい人で。
アドバイスをもらうために、たくさんの人が費用も喜んで払うというね。そういう方。
だから、心が揺れたものです。そうしようかなーって。

それにね“染色液○色セット”みたいなので簡単に実現できます。
実際、そうしているところは多いでしょうし。

でも今は、私自身が良いと思うものだけを、使ったり提案したりしようと思うんです。
少しずつ少しずつ。

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2014年3月29日 金具をレザーで作ってみる

レザー製の留め具(蝶番のレザーブックカバー)
レザー製の留め具(蝶番のレザーブックカバー)

ピンセットの先の小さなパーツ。これもレザーです。
留め金具のように使います。
仮に「留める君」とでも呼びましょうかね。

面白いと思うんですよねー。素材を変えて作るって。
普通なら金属で作るものを木やレザーで作るとか。その逆もアリですね。
無理っぽいほどやってみたくなるのも、人情ってもので。

ただ、留める君は歩留まりが悪くって。
取り付けるときに、2つに1つは壊れてしまいます。
選ばれた優秀な留める君だけが蝶番を留めることになるわけです。
それで、ブックカバーを一つ作るのに4つで十分な留める君を、こんなに用意してるんですねー。

「レザー製の留める君には、留め金具の役は荷が重いんじゃないかな?」
なんて思うかもしれません。
そこは大丈夫。しっかり留まります。
それに…壊れやすいところってね、むしろ金具かその周りだったりするんですよね。