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2014年4月19日 傷痕が語るもの

ベリーの表側
ベリーの表側

ようやく表。
今週は横とか裏とかのことばっかり言いましたね。
で、土曜日になってようやく表です。

加工途中のベリーの表を撮りました。
シワとか筋が多いですね~。ベリーの特徴です。
中でも特に目立つのは、右側の真ん中あたり。横一の字の跡は生きていた頃の傷ですね。
裏側から触るだけでも他との違いが分かる程です。
2ミリ厚にすいたレザーなので、深い傷だったのでしょうね。痛かったと思います。

そういうものを材料に使っていると思うと、いろいろと感じるところがあります。
それでね、こういうことを考えるときはいつも、ネイティブアメリカンが、鹿の腱をより合わせて糸を作っていたという話を思い出します。
大切にするとはどういうことか、とか。
カップ麺とかコンビニ弁当ばっかり食べてると、忘れそうになることに近いかなぁ。
そして、レザーの傷痕から感じることは、さて人それぞれで良いんだと思うんですよ。

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2014年4月18日 本当は力があるのに素直じゃ無い

床(とこ)磨きの前後
床(とこ)磨きの前後

引き続き、ベリーについてちょっとだけ。
念のためですが、ベリーというのは牛のお腹のレザーのことで、繊維が緩めなのが特徴です。

そして今日は、毛羽立ったレザーの裏側を磨いています。
床(とこ)の仕上げといいます。

ヘラで水溶性の樹脂を広げて、ガラス板などで磨きます。塩梅を見ながら。
すると目が詰まって、上等な雰囲気が出てきたと思いませんか。
あれっ?そんな風に言うと、何か誤魔化してるように感じるかも知れませんね。

いやいやいやいや。
断じてそういうことじゃないんです。
真剣に相手しているんです。本当は力があるのに素直じゃ無い素材を。

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2014年4月17日 牛のお腹のレザーの続き

ベリーの裁断面の加工
ベリーの裁断面の加工

写真がね、もっとうまくなりたいな。
最近よく思います。

それはさておき、昨日の続きです。
毛羽立ちが多い牛のお腹のレザーの加工。ちなみにベリーと呼ばれる部位です。

一番上が、裁断して角を落としたもの。
真ん中は、切断面ヤスリを掛けて、アクリル溶剤を染み込ませて磨いたもの。
そして下のは、もう一度ヤスリを掛けて磨いたもの。

違い、伝わりますかねー。
うーん。分かりにくいかなぁ。

キメの細かい背中の部分のレザーだと、一回磨くだけで一番下のよりも綺麗に仕上がるんですよ。
能力の差といいますか、才能の差といいますか。

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2014年4月16日 どんな基準が好きですか

ベリー(牛の腹部のレザー)の裏側
ベリー(牛の腹部のレザー)の裏側

ガサガサに毛羽立ってるの、伝わるでしょうか。
牛のお腹のレザーの裏です。特徴が際だってます。

繊維が緩いうえ、整ってません。

ちょうど、断面を半分くらいまでヤスリ掛けしたとこです。
素直じゃ無いからって、粗いヤスリでゴリゴリしちゃダメですね。
そしたら、全部が削りカスになるかも。

そ~っとそ~っと。
最初から繊細なヤスリで形を整えるように進めます。
作りやすさで言えば、正直なとこ、背中の部分より劣ります。それも、かなり。

ただ、基準を好き嫌いに変えると、逆になる不思議。これいかに。

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2014年4月15日 “レザー蝶番の名刺入れ” 10日ぶりの再販開始です

レザー蝶番の名刺入れ(1点)
レザー蝶番の名刺入れ(1点)

春の陽気で、うたたねしまして。
夢の中で、昔の上司の話を聞いてました。
ナメられちゃいけないとか、甘やかしちゃいけないとかなんだとか、偉そうに言ってましてね。
ちょっと汗かいて起きました。

それはさておき、今日は、ご覧の “レザー蝶番の名刺入れ” の再販を開始しております。
10日ぶりの SOLD OUT 脱出。とはいっても在庫は写真の1つだけですけどね。
詳しくは、ホームページ(https://your-sidedoor.com/custom-made/hinge-cardcase/)か minne のギャラリー(http://minne.com/items/201586)にて。
どうぞ、よろしくお願いいたしまーす。

そうそう。夢の中で昔の上司の話にちょっと付けたし。
聞きながら「そういう人間関係を望むとしたら、もちろんそうなるんだろうなぁ…」
なんて感じていました。

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2014年4月14日 ナチュラルレザーの経年変化

ナチュラルレザーの経年変化(約3年)
ナチュラルレザーの経年変化(約3年)

いやー、今日はちょっとまいってました。
昼過ぎくらいまでお腹が痛くて。もう大丈夫なので、どうぞご心配なく。

さて今日は、ナチュラルレザーについてちょっとだけ。
ほら、こないだ作ったキーケースでも、ナチュラルレザー版も作ったでしょう。
こういうタイミングでは、ちょいちょいこの話をしていきたいと思ってまして。
お店に並んでるのは、どうしても、染めてある物が多いですしね。

写した二つは、どちらも、染色していないタンニン鞣(なめし)の牛革です。
両方同じレザーですよ。
色の濃いキーホルダーは、自分用に作って3年目くらいだと思います。

正直なところ、汚れやすいし、傷もつきやすいです。
でもね、そういうものも全部ひっくるめて、時間とともに味わいに変える器の大きさがあります。
いやー、そんな風でありたいものです。私も。

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2014年4月13日 魂が求めるもの

蝶番のレザーブックカバー二つ分のパーツ
蝶番のレザーブックカバー二つ分のパーツ

あったかくて穏やか…
久しぶりにね、乗りたくなりますね、バイク。
つっても、今は持ってないんですよ。
不思議なことにね、乗らなくなってもバイク乗りの魂はいつまでもバイク乗りだなんて言いまして。

さて、写ってる全部で、ブックカバー二つ分です。
ここんところのキーケース作りの陰で、コツコツ進めている蝶番のレザーブックカバーのパーツですねー。
最初は、私が欲しいというだけで作り始めたものでした。

そうそう、バイクの話をしましたが、運転はあまり上手では無いんです。
それで、何度か怪我したものですが…
またいつか。あきらめることは無いですな。