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2014年9月19日 なんてことでしょう、蝶番が姿を現しました

レザーの蝶番
レザーの蝶番

均等に穴を開けたレザーの端を折り畳んでいくと…
なんてことでしょう、蝶番が姿を現しました。

…なんちゃって。
何度かお見せしてる気がするので、ご存知かもしれませんね。

でもね、2ミリの厚みのあるレザーは、そう易々と折り畳まれませんよ。
しかも端っこを、漉きもせずに、ペタンと接着するのは、なかなかに厄介です。

でもそこはアレですよ。
幾つもこしらえてきた経験ってヤツでしょうか。
奥に写ってるガラス板でもってね、ピシャッと圧着です。

経験ばっかりが大切だとは思わないのですが、なんらかのコツを得るには、やっぱりね。
さてさて、続いて蝶番のヤスリ掛けです。

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2014年9月18日 本日は裏地を貼り付けて参りまーす

ピッグスキンの裏地を貼った様子
ピッグスキンの裏地を貼った様子

「丁寧に説明してるようで、肝心なとこの造り方が分からない」
…というご意見をいただきまして。昨日ね。
そんなわけで、今日は特に料理番組風にご紹介したいと思いまーす。

さて、ブックカバーに裏地を貼って参りましょう。
まずは、接着剤を水で薄めまして。
乾くとくっつかなくなるタイプなので、そうして時間を稼ぎます。
接着面が広めですからねー。
お好み焼き番町と呼ばれるくらいの疾風のヘラさばきの方でしたら、濃いままでも大丈夫だと思いまーす。

裏地もね、ひとつながりのレザーを左右に切り分けたように貼りまして。
よく見ると、繊維の流れがつながっているのが分かりやす。上下間違えたりしないようご注意です。

それから、本体と裏地の両方に接着剤を塗りまして。
ピシャッと貼れば裏地の貼り付けが完了です。
表に縫い付けたエンブレムの跡も見当たらないでしょ。
これもね、よく見ると縫い糸の膨らみが分かるくらいです。

そうそう、接着剤に水を足してますので、乾くのはゆっくり待ちましょうね。

どうでしょね。
今日はかなり丁寧に作り方をご紹介できた気がしております。

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2014年9月17日 いきなりエンブレム

エンブレムの取り付け
エンブレムの取り付け

いきなり初手でエンブレムでしょう。
ショートケーキは苺から、目玉焼きは黄身から食べる感じです。

さて、オーダー品のブックカバーも組み立てに入りまして。
傍目にもどんどん進んでるように見えると思いまーす。

そういう時は誰しも楽しいですよね。
自分でも成長を実感できる時期ってあるじゃない。
進む程に景色がクルクル変わりまして。

でもね、手を動かす量は下ごしらえのときと変わって無いという不思議。
いや、むしろ…

そうそう、最初にエンブレムを取り付けたのは、楽しいとこから作りてーっていうアレじゃないですよ。ほんとに。
後からでは取り付けられないんです。言い訳っぽいですけど。

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2014年9月16日 下ごしらえを終えたパーツ一覧

下ごしらえを終えたブックカバーのパーツ達
下ごしらえを終えたブックカバーのパーツ達

ふたたびパーツの一覧です。
オーダー品のブックカバーのパーツたち。
それぞれの下ごしらえが、終わりまして。

料理で言えば下味を付け終わったとこでしょうか?
「それでは火にかけて参ります」ってあたり。
遠足で言えばあれだね、お弁当以外の荷物を入れ終わったとこ?
てるてる坊主くらいつるし終わりましたかね。

さあ組み立てです。

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2014年9月15日 パーツが一つ完成しまして

オーダー品のブックカバーのパーツ
オーダー品のブックカバーのパーツ

…水を吸わされて、叩かれて、乾いて、染料で塗れて、乾いて、磨かれて磨かれまして。
手に持ってる一枚がパーツとして完成しました。

道中の姿だけを切り取ってみると、無駄っぽかったりと雑っぽかったりして見えることがありますけども…
なかなか良い塩梅になったと思います。どうでしょね。

ちなみに、オーダー品のブックカバーのパーツ達でーす。
後ろに写ってる他のはね、まだ何かしら工程が残ってます。
そしてね、これから続々と準備が整っていきます。

さてさて、ゆっくり磨いていきましょうね。

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2014年9月14日 ピカピカ具合の調整

腐食により光沢を調整
腐食により光沢を調整

三連休も中日ですな。
どっすか?遊んでますか。
なんつって、良いと思うんですよ、私はね。無理に特別なことしなくても

さてさて、オーダー品のブックカバーは、まだパーツの下ごしらえが続きます。

パーツの中の一つに、真鍮製の鳥のモチーフがありまして。
このデザインは、すごくお気に入りなんです。

それが、今回はちょっと気になりまして。
全体的にピカピカ過ぎかな。それに、溝の墨がちょこっと薄いかなーって。ほら、左の翼の先の方とか、溝の中までピカピカっしょ。
良いんですよ、はい。ピカピカなのは全然OKです。
でもね、ピカピカ過ぎるとオモチャっぽさがどうしてもね…

そんなわけで、チチンプイプイとやりまして、酸化していただきました。
なんてね、腐食を促進する薬剤を使いまして。
光沢を抑えて、溝の墨がはっきりした感じ、伝わるでしょうか。

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2014年9月13日 隠し味

打刻の凹部分に染料を入れます
打刻の凹部分に染料を入れます

削っては磨き削っては磨き。
下ごしらえはその繰り返しです。ずっとお見せしても正直飽きるかな?
…ということで、今日は嗜好を変えて、染色の様子です。

打刻の窪みに赤い染料を入れまして。まだ艶があって分かりやすいですね。
乾くとかなり分かりにくくなります。
そりゃあ、焦げ茶に赤ですからね。隠し味みたいなもので。

でも気付く方はおりまして。
1年くらい前のイベントのときですね。
手に取って「これ、色が入ってる…」と。

飲み屋のカウンターみたいな感じかな。
「んっ、出汁かえたね、大将?」
「分かりやすか?流石ですね旦那」
…みたいな。