“紫草”(むらさき)という花の種を蒔きます。
2mm程の種は、パールのような艶と陰影のある姿です。この写真で、見つかるでしょうか。
ひと月少し前の3月24日、那須のハンドメイドのイベントにて、草木染めの “Dou.De.Ville” さんから頂いた種です。
紫草の根からは、それは高貴な染料が得られるとのこと。
教えていただいた通り、ゴールデンウィークまで待ちました。そしてこれも教えていただいた通り、一晩水に付けてから蒔こうと思っています。
ワクワクします。
ところで、この手のことにはとても疎いのですが、紫草にまつわる和歌を一つ。
“紫のにほへる妹(いも)を憎くあらば人妻ゆゑに我(あれ)恋ひめやも” (万葉集 巻一 21)
【意味】紫草のように美しい妹よ、もし憎ければ、人妻と知りながら恋い焦がれたりするものか。
…調べたところ、至難の技のようです、栽培するのも。
こういう場合は、ほらっ、やっぱりね、祈るのです―――。