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2015年7月27日(第二部) 革細工する老ロボコップ

水を含ませた革を型に押し込んで成形しています。
水を含ませた革を型に押し込んで成形しています。

「よ~しっ、いろいろこさえるぞ~っ」
なんて、何時になくテンション高めで作業台を片付けてたんですよ。
「何時になく」ってとこが、すでにフラグなわけです。

かがんだ瞬間「グリッ」って言いまして。
首から肩の辺り。そして目から火花が出るような痛み。
「あ~っ、君か~。いつも急に来るよね~」つって。
ちょっと癖になってるギックリ腰の首・肩バージョンのやつです。

しばらく痛むな~と思いながらもね。
そこは長い付き合いです。腰から上を傾けなければ凌げます。
ロボコップの老後のような動き。(ちょっと面白い)

さて、動きはトリッキーですが、楽しく作っていきたいと思いま~す。
こちらもオーダーメイドの名刺入れで~す。
朝に型紙こさえてたのとは別のご依頼ですよ~。

撮りましたのは、革をぷっくりさせる加工中の模様です。
立体的な型に革を表側から押し込んで成形してます。

こちらのロゴマークは繰り返しご依頼をいただいておりまして。
革の下に隠れてる型は手にとるようです。
前回よりも4分の1くらいに小さいんですけども、もう不思議なくらい分かりました。

実際、明後日のとこを押し込むと、裏にも変な痕が残ります。
でもほらっ、輪郭以外にはなんの痕もありませんで。ちょっと自画自賛です。
型から外すのが楽しみですね~。

老ロボコップ、今のところ順調に稼働中です。
たまに「デトロイトの平和は任せろ」とか「ウィーンっ」などと言いながら。

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2015年7月20日(第二部) 完成、紙のエンボス型

革のエンボス加工用の型。紙製です。
革のエンボス加工用の型。紙製です。

や~っ、連休も終わりましたね。
楽しかった?今夜あたりは遊び疲れを癒してますかね。
はいっ、こちらも水割りなど頂く夜更けです。
時間がのんびり過ぎる夜。

さて、型が出来てますよ。
紙と接着剤の塊です。段差は約1.2ミリの。
革の表面をぷっくり浮き上がらせる型。エンボス加工用ですよ~。

この型に、革を押し込んで成形します。
うまくいくかなんて、やってみなけりゃ分かりません。
紙の型にびしょ濡れの革を鉄の棒やらヘラやらで押し込むもんで、力加減、塩梅が全てです。

きつそうだなーって個所は3か所。
すぐに試してみたいけれど、それも我慢です。
接着剤が完全に乾いてからチャレンジしますよ~。

…今日中に出来るのは終わったな~。
なんて、ふと気付くわけです。
最近、マグネットのぷちなんちゃらを作ってたでしょう。
それ用に集めた小さなカッターやハトメ抜きが無かったら、この型は作れなかったな~っ、なんて。

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2015年7月19日(第二部) 紙のエンボス型作り

極小のエンボス加工用の型作りの様子です。
極小のエンボス加工用の型作りの様子です。

世も更けて参りましたね。
久しぶりにクダでも巻いて参りたいと思いま~す。
ちょっくら水割りなんかも傾けましてー。

実に小さな細工の夢工場。
革用の型を作ってるとこです。
オーダーメイドのご相談による型作りなのですが…
なにしろ細かくって、正直なとこうまくいくか挑戦です。

「もし出来るとしたら、どんなんだろうね?」
ふと、そんな寝言が聞こえる気がする。

「いや~っ、難しいっしょ。型が無いし」
「…それでも、もし出来るとしたら、どんなんだろうね?」

「いやいやいやっ、ここまで小さな加工用の道具も無いし」
「…だとしてもさっ、出来るとしたら、どんなんだろうね?」

「ごめんなさい。正直なとこ、経験が無いので、無理かも…」
「ほうっ。…それにもかかわらず、もし出来ちゃうとしたら、どんなんだろうね?」

…そんな、天使か悪魔かの声とともに。

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2015年5月21日 人生へこむこともあり

エンボス加工でへこんだ革の裏をパテで埋めます。
エンボス加工でへこんだ革の裏をパテで埋めます。

…月夜の晩ばっかりじゃありません。
生きていればへこむこともあります。
へこんだら埋めてあげればいいんですよ…

そんなわけでね、今日も楽しく作っていきたいと思いま~す。
オーダーメイドの小銭入れ作りの続きです。

埋める前の裏表の様子です。
埋める前の裏表の様子です。

えっと、革は打刻すると伸びまして。
そりゃそうですよね。叩いてるんだもん。
その伸びを抑えるための粘着シートを剥がしまして。
でっ、ぷっくりエンボス加工したとこをパテで埋めておりやす。
乾いてくるとカサが減るので、昨夜と今朝の2回。
もう大丈夫、へこみはすっかり埋まりま~したっと。

しっかり乾いたら、裏地を貼って参りましょうね~。

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2015年5月19日 ぷっくりへこんで革も3Dに

革の表面をエンボス加工とスタンピングで立体的に飾ります。
革の表面をエンボス加工とスタンピングで立体的に飾ります。

今日はねっ、3Dですよ、3D。
流行ってるんですよね?今。
さて、オーダーメイドの小銭入れの続きですよ~。

シンボルはぷっくり膨らませまして。
背景は刻印でへこませまして。
こんな塩梅に立体感が出るってスンポーです。

両方とも水を含ませて加工するんですけどもね。
実は、頃合いの量が違ってまして。
ぷっくりさせるには水びたしで。
刻印するには表面が乾いてるくらいが良いんです。
だもんで時間差でね、ぷっくりさせたらご飯を食べて、食休みの後で打刻でOK牧場。

いや~っ、やっぱり良いものですなぁ。
1枚の革の装飾にじっくり取り組むってのも。

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2015年3月30日 大きく変わる準備

最後の1枚のエンボス加工の準備中です。水没させています。
最後の1枚のエンボス加工の準備中です。水没させています。

那須はぽかぽか。
窓全開の夢工場です。
あっ、ひょっとしたらもう今日から新年度としてスタートを切ってるかも知れないですね。
テレビ番組とかそうだと聞きまして。テレビ見ないけど。

さてっ、よもやま話はさておきまして。
オーダーメイドのレザーコースター作りの様子です。

今まさに最後の一枚のエンボス加工が始まろうとしています。
水の中でぶくぶくいってるでしょう。
例えば打刻なんかのときは、表面が乾いてるくらいが塩梅とかあるんですけどもね。
エンボスでは完全に水没です。そこから始まります。

大きく変わるには、準備もそれなりの大胆さがアレでして。

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2015年3月29日(第二部) 手間の掛けどころ

吟面を型に押し当てて、後ろから棒で押し込みます。
吟面を型に押し当てて、後ろから棒で押し込みます。

ちょこっと疲れもたまったようでしてね。
もう風呂に入りまして。明るいうちの風呂、いや~っ贅沢。ごくらくですな。

さて、夕方の薄日も差しまして。
オーダーメイドのレザーコースター作りも進みます。
革の表面に大切なロゴを刻んでゆきます。

えっと、本当は型に吟面(ぎんめん)を押しあてまして。
裏から金属の棒でちょっとずつグリグリ押し込むので、刻んではいませんね。
ここは本当に大事な工程なので、喜んで手間を掛けて参ります。

そうそう。
モデラっていう金属の棒っきれがあるんですけども。
種類をそろえていきたいですなぁ、これからの為に。