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2014年1月21日 メガネは顔の一部なように、ステッチはデザインの一部

ベルトとループ(オーダーメイドのA4ノートカバー)
ベルトとループ(オーダーメイドのA4ノートカバー)

ベルトとループです。
この辺が、このノートカーバーの雰囲気を、ピシャッと決めて来ると思うんですよ。

それに、ステッチはデザインの一部だって、よく分かるんじゃないでしょうかね。
四隅の飾りポケットも、手縫いが入ると雰囲気かわりそうでしょう。

それでね、ポイントになるとこは、左右の縫い穴の数も対象にそろえてます。
ただ…一つの縫い穴は左上から右下に菱型に開けます。それで、左右の縫い線の形は対象にならないんです。
その雑味が、手作りの味わいみたいなところでしょうかね。

いや~っ、完成が待ち遠しいです。

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2014年1月19日 作り手だけでは出ないアイデア

三連のペンホルダー(オーダーメイドのA4ノートカバー)
三連のペンホルダー(オーダーメイドのA4ノートカバー)

オーダーメイドのA4ノートカバー作りも、本体の加工に入って参りましたー。

まずは、ペンホルダーの取り付け。三色ペンが収まる大きめサイズ。しかも三つも。
これは、ご依頼のお客様ご自身のアイデアなんですよ。

使い方も個性的です。
上下からペンを差し込むと、ちょうど真ん中のペンホルダーに、二本のペン先が収まっちゃうというものです。
「あっ、便利そう」って思った方もいるんじゃないかな。
テーブルの上に置いてゆったりスペースで書くだけとは限りませんからねー。
まさに、作り手だけでは出ないアイデアです。

それで、私も取り付け方などの意見を出させてもらって、形になってきております。
もちろん、もうね、試しにペンをあててみましたよ。
うん。狙い通りいけそうです。

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2014年1月18日 ほとんど見えないところ

本体のレザーの裏磨き(オーダーメイドのA4ノートカバー)
本体のレザーの裏磨き(オーダーメイドのA4ノートカバー)

ノートカバーの本体になる四枚のレザーです。
右上の細かなパーツと比べると、すごく大きいですよね。

今日は、そのレザーの裏側を磨いていまーす。
ロウの入ったワックスを縫って、ガラス板で磨くんですよ。
ツルツルのツヤツヤになってきます。

ただね、今回のデザインでは、レザーの裏側が表に出ることは、ほとんどありません。
なので、ほぼ手触りのためですねー。
後は、なんて言ったらいいのか、格が上がるような感じがするんです。
細かい所を気にしたり、裏側を磨いたりするのって。

さーて、これまで細かなパーツを作り続けてきましたが…
いよいよ、ノートカバーの姿になっていきますよー。

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2014年1月17日 2学期の最初の登校日みたいな

下ごしらえを終えたパーツ(オーダーメイドのA4ノートカバー)
下ごしらえを終えたパーツ(オーダーメイドのA4ノートカバー)

このところお馴染みのパーツたちです。
オーダーメイドのA4ノートカバーですね。

でも今日は「あれっ?」て思いませんでした。いつもと雰囲気が違うって。
2学期の最初の登校日にね、密かに思っていた子が急に大人びてるのを見たときみたいな。
「あれっ?」つって。なにがあった?って聞きたい、聞けない。みたいな。

パーツごとの下ごしらえがほとんど終わりまして。あと、ほんの少しってとこです。
先に縫っておくところは縫って、後からだと手が入らないとこなんかは最後の仕上げまで終わってますからねー。
雰囲気も変わってきます。

まったく同じものでも、手を掛けていくとどんどん姿が変わっていきますね。
物作りだと、それはとっても分かりやすいです。

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2014年1月16日 秘すれば華なんていいますけどね

打刻面の染色(オーダーメイドのA4ノートカバー)
打刻面の染色(オーダーメイドのA4ノートカバー)

染めたばかりのレザー。
目立たない、隠し味のような赤です。
オーダーメイドのノートカバー用のパーツですよー。

乾くまでは、鮮やかなので目立ちます。
それに、乾いた後でも陽の光の中の方が分かりやすいです。

大切なことこそ隠す。
分かっていて隠すことを選んでるなら良いと思う。
秘すれば華なんていいますし。
もったいないのは、隠したくないのに隠しちゃうことだと思う。

それでも、秘めたものに気付ける方は確かにいます。五感が鋭い人ねー。
こないだのイベントでも、この染色に気付いた方がおりました。
そういう人に会えるのもいいもので。

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2014年1月15日 冬なのにポカポカだと、気分まで穏やか

オーダーメイドのA4ノートカバー用の打刻
オーダーメイドのA4ノートカバー用の打刻

雪の予報でしたが、那須は良く晴れてます。
夕方になると、西日が差し込んできてとくにあったかポカポカ。

さてさて、打刻してて思います。
繰り返してるうちに、だんだん出来ることもあるよなーって。

このところ、打刻を入れる作品が多くなりました。
この打刻パターンもね、だいぶ、お馴染みになってきた気がしまーす。
ちなみに撮ってるのは、A4ノートカバーのパーツたちです。細かいとこへの打刻ですね。

それでさ、打つのって、あんまり得意じゃなかったなーって。
なにか芯があれば、その周りの苦手もいつの間にか消えたりするなかなーって。

冬なのにポカポカあったかいと、気分まで穏やかになるみたいに。

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2014年1月13日 小さな吟面の塊のパーツ

長さ22センチ、幅6ミリのレザーパーツ
長さ22センチ、幅6ミリのレザーパーツ

6枚のレザーを貼り合わせて作ったパーツです。
オーダーメイドのノートカバーで、レポート用紙の重みを支えるストッパーになる予定です。

ノートカバーの中で、このパーツが目立つことは無いと思います。
縁の下の力持ちです。

ところで、このパーツ。一本の針だけで支えても、まったくしなりしません。
素材の特徴ですね。

そうですねー。だいたいレザーの表面から3ミリくらいの深さになると、繊維が粗くなって、密度の違うスポンジみたいになるんです。
指で同じ力で押したときに、凹み具合が場所によって違う感じですかね。

そこで、表面から1ミリの、吟と呼ばれる部分を6枚重ねちゃったわけです。
いっちばんきめ細かい繊維の塊みたいなパーツになりました。
でも軽いんですよ。お箸より軽いです。

針も、真っすぐ真ん中に刺さってる。
まだハードルは残されてますが、きっと、最初の関門は抜けましたね~。