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2014年1月23日 無理を通せば針も通します

ストッパーの手縫い(オーダーメイドのA4ノートカバー)
ストッパーの手縫い(オーダーメイドのA4ノートカバー)

一針ひとはり、先端をペンチで引き抜いて針を通すという作業が続いております。

これは、オーダーメイドのノートカバーですね。
重要な機能の一つで、A4レポート用紙の重さを支えるストッパーを縫い付けてます。
設計したときの高さは6ミリです。

普通じゃないですよ、コレ。
自分が作ったんじゃ無ければ、世の中には奇特な方もいるもんでって思っただろうなぁ。
個性をとことん尊重しようと思ったらこんなんなりまして。

1ミリ厚のレザーにそれぞれ縫い穴を開けて貼り合わせれば出来るんじゃない?って。まあね、計算上は。
7枚貼り合わせたときの高さは10ミリまで膨らみました。
それを、縫い締めたら6.1前後の高さにピシャッと決まりました。
本体の厚みと合わせて9ミリちょっと。

そもそも、縫い穴を開ける道具が、9ミリは貫通できませんからねー。
無理を通せば針も通しますよ。なんつって、上手いこといったでしょ。

ただ今、ストッパーの三分の一くらいを通過中でーす。

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2014年1月13日 小さな吟面の塊のパーツ

長さ22センチ、幅6ミリのレザーパーツ
長さ22センチ、幅6ミリのレザーパーツ

6枚のレザーを貼り合わせて作ったパーツです。
オーダーメイドのノートカバーで、レポート用紙の重みを支えるストッパーになる予定です。

ノートカバーの中で、このパーツが目立つことは無いと思います。
縁の下の力持ちです。

ところで、このパーツ。一本の針だけで支えても、まったくしなりしません。
素材の特徴ですね。

そうですねー。だいたいレザーの表面から3ミリくらいの深さになると、繊維が粗くなって、密度の違うスポンジみたいになるんです。
指で同じ力で押したときに、凹み具合が場所によって違う感じですかね。

そこで、表面から1ミリの、吟と呼ばれる部分を6枚重ねちゃったわけです。
いっちばんきめ細かい繊維の塊みたいなパーツになりました。
でも軽いんですよ。お箸より軽いです。

針も、真っすぐ真ん中に刺さってる。
まだハードルは残されてますが、きっと、最初の関門は抜けましたね~。