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2013年11月20日(第一部) オーダーメイドの長財布も半ばを過ぎまして

凹部分に赤を入れた打刻レザー
凹部分に赤を入れた打刻レザー

分からないかも知れません。
打刻したパーツの、凹の部分に赤を入れまして。

言われるとそんな気もするな―ってくらいでしょうか。
茶色の紙に赤ペンで線を引くようなものなので、そもそも分かりにくいんですけどねー。

しっかりと入っているので、乾くと雰囲気が変わりますよ、きっと。
かすかに白っぽくなる所もあるかも知れません。

奥に見えてるのは、カードケースのパーツです。レザーの裏側を磨いて、準備が進んでます。
長財布作りも、もう、中間地点を過ぎました。
小さな一歩ずつでも歩き続けていると、いつの間にか景色も変わっているもので。

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2013年10月24日 この先は静かに夜なべできます

打刻の凹の部分に染色したレザー
打刻の凹の部分に染色したレザー

世も更けて参りました、今日ももう、あと少し。

ちょっと事情がありまして、夜なべしてます。
さすがに、夜の11時30分まで木槌でトンテンカンテンしていたのは反省です。
いくら那須の田舎とはいえ、近所迷惑ですねー。
もう音立てないので、どうかお許しを。
そして、叩きの仕事が終えたので、この先は静かに夜なべできます。

さて、乾くのを待っていた打刻したレザーは…
あれっ?まだ反ってますねーっ
なんちゃって。

昼間の内に反らなくなったのを確認して、染色したんです。
日の光に当たると分かり易いのですが、打刻の凹の部分を朱に染めてます。
今回の反りは、その染料が乾く過程のものですねー。
打刻って、時間が掛かります。

ちなみに、手に持っているのは同じ手帳カバー用のパーツですね。
すっかり下ごしらえが出来て、次に進むのを待ってます。
打刻のレザーがそこまで追いつくには、もう少し、時間が掛かります。

木槌の音が止んで、夜の静けさが戻りました。
夜なべはもう少し続きそうです。

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2013年8月25日 なんとも控えめで、いじらしい程度の色染め

打刻の凹部分を染色
打刻の凹部分を染色

光が当たり方によって「あっ、赤が入ってるな~」って分かる。繊細な染色。
まるで、髪の話みたいですね。
なんとも控えめで、もうね、いじらしい程度の色染め。

打刻したレザーの凹に赤色を入れました。
奥のカードケースと比べると、色の違いが分かりますね。
乾燥すると、さらに目立たなくなります。
そして更に、今回はあらかじめ色落ちさせます。

ちなみに、打刻したレザーの下に貼り付けてあるのは、シール状になったプラスチックの板。
打刻しては伸び、
乾いては縮み、
染色しては伸び、
乾いては縮み…
という、レザーの伸び縮みを抑えています。
いじらしいあの子を強力にバックアップです。
そして、役を終えると静かに去ります。

…さて、19のパーツに分かれていたレザーも、札入れと小銭入れ、カードケース、打刻の飾りレザーの3つに集まりました。
乾燥を待って、いよいよ最終段階です。