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2016年11月2日 レザーマウスマットの素材のひと工夫

マウスマットの素材の革
マウスマットの素材の革

今日も冷えますね~、やっぱ11月ですね。
さて、オーダーメイドのマウスマットのご依頼を頂きまして。
せっかくなので革の表情のお話をしたいと思いま~す。
もの選びで何か参考になるかも知れません。

素材は栃木レザー社の生成りのヌメ革。
王道の高級素材ですね~。

ところで、つくるのは1枚なのに、2枚裁断してます。
吟(ぎん)付きの革と床革(とこがわ)です。
床革っていうのは、吟面を薄~く切り取っちゃった後の残りのことです。

吟付き革の裏と床革の表の比較
吟付き革の裏と床革の表の比較

なぜ床革も使うかと言いますとね。
吟付き革の裏よりも、床革の表の方が、繊維が緊密だからです。
2つ目の写真で伝わるでしょうか?

完成品の表はもちろん吟面。
そして、裏側は床革の表。
この組合わせにするとねっ、すこぶる綺麗で丈夫なんですよ~。
ちなみに、レザーコースターも全部この方法でつくっております。

私自身、良いものを長く使いたいという願いが強いので。
素材を活かす ひと工夫をお話してみました。

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2016年11月1日 革と糸だけの “ヒネリ” 作りに挑戦

革と糸だけで作った “ヒネリ” のパーツ
革と糸だけで作った “ヒネリ” のパーツ

新たな挑戦ですっ。
革と糸だけで “ヒネリ” をこしらえたいと思いま~す。

さて~っ、今日もお疲れさまでした。
冷えっかんね、あったかくしてお聞きくださいませ。

ところで “ヒネリ” ってなんだか分かりますかね?
名前までは知らなくて普通かもしれませんね~。
身近な留め具なんです。

本体にクルッと回る小さな棒がついててさ。
フタに口の字に穴のあいた金具がついててね。
かぶせてから棒をクルッと回して留めるアイツです。
お手元のバッグにも付いてるかも知れません。

明らかに金属が向いてますよね。
検索しても革のヒネリなんて、ひとっつも見つかりません。

ほんと、ひとっつも見つからない。
…ニヤリです。
これはニヤリですよ。

革の蝶番のときもそうでしたけどもね。
これまで誰も見たことの無いものが生まれるかも知れません。

続いてフタのパーツです
続いてフタのパーツです

さっそく “ヒネリ” の捻るパーツを作りま~してっ。
制作中の革の箱に取り付けました。

ウ~ン…
ツルっとうまくいっちゃいそうな雰囲気じゃないですかコレ~?

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2016年10月31日 果てなき夢がブワ~って

ぷちレザー蝶番です
ぷちレザー蝶番です

今宵も更けて参りましたね。
ぼちぼちお湯割りでクダでも巻きませんか?

さてさて今夜はウッキウキ。
ぷちレザー蝶番ができました~。

もう革の箱に縫い付けまして。
フタが閉められなくなったりしないかな~って不安もよぎりましたが…
すごくイイ。
われながら理想的な動き。

革の箱に縫い付けた様子
革の箱に縫い付けた様子

革の蝶番ってさ、ほんとうに私しか作って無いんですよ。
あくまでネット検索の範囲ですが…他は金属の芯を使ってたりするの位しかないんです。

それでさっ、きちんと箱を完成できれば、夢がブワ~って広がるんです。
これまで誰も見たことも無いあまたのケースが爆誕ですよ。

ちょっと周りを見渡すだけでも…
ペンケースでしょ。
メガネケースでしょ。
チロルチョコケースでしょ。
…あとは…到底ここでは言えないようなケースでしょ。

ヨリドリミドリ。
わが夢工場の夜の研究室では荒ぶる妄想が押さえきれません。
茶の間床の間ところ構わずボタンひとつで踊る心で・す・よっ。

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2016年10月30日 革の附印籠(つけいんろう)にチャレンジ

附印籠(つけいんろう)という箱の形
附印籠(つけいんろう)という箱の形

今年ももう2カ月しかありませんね~。
ハロウィンが過ぎればクリスマス。
そう、プレゼントの季節です。

楽しみだったり悩んでたりしませんか~。
ぶっちゃけ、私の作品はプレゼントには向きません(爆)。

相手の好みを知り尽くしている自信があるなら別です。
「アイツのことはアイツ以上に知ってっから」みたいな?

もちろんおられますよ。
「すごく喜んでもらえました」ってお聞きするときも少なからずあります。
でもそれは、贈った方の能力が高いんです。観察力とか記憶力とか…なにより思いやり、かなぁ?
そもそも個性が強めなので、難しいと思っています。

…さておき~っ、箱作りの続きですよ~。
箱っていろんな形がありますよね。
そして、大切なものや貴重なものは、それなりの箱に入れたくなります。
高価なプレゼントなんて、開けなくっても分かっちゃう。
人の自然な気持ちなんでしょうね。

昨日お話した附印籠(つけいんろう)は、箱の内側にまたもう一枚壁を付けます。
1枚目の写真で伝わるんじゃないかなって思います。まだ接着してませんけども。

アクセサリー、万年筆、和牛、銘酒…
そういうのが似合う箱のカタチじゃないでしょうか。

でも~、接着する前にやりたいことがあるんですね~。
宝箱みたいにパカパカ開いたり閉ったりするしくみを付けたいな~。

革の蝶番の型紙を描きました
革の蝶番の型紙を描きました

…そうっ、蝶番です。
いや~っ、蝶番といえばいつも作ってっかんね。
そろそろお家芸じゃないでしょうか?型紙も用意しましたよ~。

蝶番を後付けするのは初めてのこと。
うまくいくかな~。うまくいくといいな~っ。

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2016年10月29日 フタも縫えました~

ヒョウタンツギにしっくり
ヒョウタンツギにしっくり

やりたいことがあるならやってみるもんだ。
…そんな思いが強まります。

フタができましたよ~。革の箱の。
ヒョウタンツギにあつらえたようにしっくり。
いつもより誇らしげに見えちゃう。

そもそもね、今回の “拝み合わせ縫い” って手法は、厚みが4~5ミリ位ないと難しいっていいまして。
それだと思い描いたものになんないってことで2ミリで作ったわけです。

いやはや、やれば出来る。
修造っぽいテンションになっちゃうよ~。
「今日から君は富士山だ~っ」

箱を閉じる仕組みを作ってゆきます
箱を閉じる仕組みを作ってゆきます

…さて~っ、この坂が登れることが分かったら、次の坂で~す。
まだ、同じ口のサイズの箱とフタが縫えただけなので、ちゃんと閉まるようにしたいよね。

詳しくは後ほどお話ししますけどもね。
附印籠(つけいんろう)っていう高級箱の形にしてゆきますよ。
どこまでいけっかな~。

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2016年10月28日 やらかしたっ

ダメ。ゼッタイ。
ダメ。ゼッタイ。

金曜の夜ですね。
楽しくお過ごしでしょうか。

ところでさっ、物づくりって危ない道具も使うでしょう?
それこそ おさんどんの用意ですら危ないものだらけ。

私もねっ、小さいけど危ないから気を付けよって思ってるのがあるんです。
“ひし目打ち” って言いましてね。
とにかく鋭利。
ドラクエとかに出てくる両刃の剣の形をした針みたいな道具って言うと伝わるかな?

それでもって革の箱のフタの縫い穴を貫通させてたわけですよ。
久しぶりにやらかしました。
ぐさっとね、中指まで刺しまして。

激痛で目をグッと閉じるでしょ。
それでもしみだしてくる涙。
「つうこんのいちげきっ」ですよ。

始点の縫い方は工夫しました
始点の縫い方は工夫しました

もう耳にタコだと思いますけどもね。
刃物の先に手がある使い方は間違いです。
自分でやらかしといて「どの口が」ってとこですけども、どうぞご注意くださいませ。

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2016年10月27日 お洒落な革の小箱を目指して

下ごしらえは済んでます
下ごしらえは済んでます

こんばんはっ、今宵も更けて参りましたね。
ぼちぼちウィスキーでもなめて参りたいと思いま~す。

さて、革の箱作りはまだつづきますよ~。
今のままだとねっ、なんつ~かな~、小さい子のおもちゃ箱みたいなんだよね。
せっかく革なんだから、ちょっと洒落た感じにしたいです。

本体と一緒に作っても良かったんですけどもね。
縫える自信がちっとも無かったもんで。

フタの他もアイデアはあるんですが…
ぜんぜん煮詰めて無いんです。

いえいえっ、一生懸命考えようとしたんですよ。
でもさっ、例えばね、一回戦突破も危うい弱小野球部が大会に出るとしてさっ。
優勝候補の研究はしないでしょって感じかな?

一戦勝てたら次の相手を必死に調べる。
そんな作戦でゆきますよ~。
行き当たりバッティング~っ。

実際、縫うことは出来たけどステッチの始点が悪目立ちしてる気がするんです。
こういうとこはちゃんとデザインしていく思考を持たなきゃねって。反省です。

ステッチの始点が不自然に感じます
ステッチの始点が不自然に感じます

…それにしても…
ヒョウタンツギがしっくり革の箱に溶け込んでると思いませんか。