今宵も更けて参りましたね。
ぼちぼち、晩酌なんていかがでしょうかね。
さて、夢工場の夜の研究室では、オリジナル革クリームづくりにむけてちゃくちゃくと準備が進んでおります。
0.3ccの計量スプーンなんかも手に入れまして。
ひと瓶作るだけだから、ちっちゃいのが要るらしくって。
でも那須の田舎なもんでね~っ、なかなか必要なものが集まらなくって…
そこで今夜は、そもそも革の手入れとは何か?ってことについて、偉そうにお話したいと思います。
何かのお役にたてば幸いです。
ところでねっ、革の手入れについてこんな経験ありませんか?
「お手入れは必要って言うからオイルを塗ったのに、油ジミになっちゃった(涙)」
「特別な手入れはいらないって言うからほっといたのに、ヒビ入っちゃった(涙)」
…どちらもありがちです。
両方とも極端で、適度に油分を入れてやれば良いわけです。
ところがですね。この “適度” っていうのが曲者なんです。
例えば、キーケースとか名刺入れの場合。
一日のうちに何度も持ち主の手にとってもらえる。埃がついたら払ってもらえる。
すると、手肌の微量な油分が移り、清潔な状態にある。
…これはねっ、お手入れ要らずです。
常にお手入れしてるようなものなんだから、うっかりオイルなんて入れ過ぎれば油ジミにもなります。
一方で、最も過酷な環境にいるのはやっぱりクツですね。
なにしろ人の足を包んでるわけですから。掛かる力が違います。
ぶつかれば傷つき、大量の汗を吸い込んでは乾燥の繰り返し。そりゃ油も抜ける。
…これはねっ、労わりが必要です。
オイルも入れないと老いるよ(←おやじギャグじゃないですよ)。
そうなんです。
相手の素性や環境が違うのに、たった一つの方法が常に正解なんておかしいんですよ。
例に挙げた2つは両極端で、その間にいろんなものがあるんだと思います。
まずは、相手を知ろうとすることが大切だと思うんですよね。
知ろうとしてもらえるって、嬉しいし。