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2014年6月12日(第二部) オーダーメイドの名刺入れ “ネイビー” 、もなく完成

手縫い(レザー蝶番の名刺入れ “ネイビー”)
手縫い(レザー蝶番の名刺入れ “ネイビー”)

楽しいことが終わるのは、寂しいもので。
すごく面白い本の残りページが少なくなってきたときみたいに。

さて、縫い上がりです、名刺入れ。
あとは仕上げを残すのみ。
おそらくは、かなり綺麗に仕上がると思いますよ。
手にすると良く分かります。ひょっとしたら、見た目でも伝わるかも知れません。
レザーにハリがあってきめ細かいから、ヤスリがけしやすいし、染料もよくのります。

ご依頼者の方がお待ちですからね。仕上げて参りましょう。
オーダーメイドのレザー蝶番の名刺入れ “ネイビー”、間もなく完成です。

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2014年5月26日 三重巻きブレスレットの手縫い

手縫い(三重巻きのレザーブレスレット)
手縫い(三重巻きのレザーブレスレット)

刻々と完成が近づいてきます。
オーダーメイドの三重巻きブレスレット。

片側のバンドを縫い終えました。
腕時計に例えれば6時側、剣先ですね。

始点から一周して終点まで、二ひろ(3m位)の糸で縫いまして。
どこにも糸継ぎはありません。

普通はね、この半分くらいの長さで縫いまして、途中で継ぐんです。
からまると、それはそれは、ややこしいことになりますので。

実際に一度だけ、ややこしいことになりかけました。
でも、作っているブレスレットに組み込まれたメッセージが、私も笑顔にさせてくれる不思議さです。

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2014年4月22日 古傷の記憶

蝶番のレザーブックカバーの縫い上がり
蝶番のレザーブックカバーの縫い上がり

縫い上がりです。
それでもって、今夜撮った一枚の方が、レザーの古傷が良く分かりそう。

実は三日前くらいから体の調子が悪くて。
わけあって体力を使い過ぎた後のことです。

食べ物を飲み込むのが苦しくて。
うまく喋れなかったんです。
意識を集中しないと、ちゃんと歩けないし。
心と体はつながっているから、考えや思いもかなり影響を受けたはず…
こういう症状って、あれですよね、自律神経か、脳かってとこですよね。
もし、大人しくおしゃんこらしてても悪化するなら病院だなぁって考えました。嫌ですけど。

でも良かったです。
まず、喋ることと歩くことで治っているのが分かります。
美味しいたい焼きをもらいまして、食べるのも大丈夫そうって感じまして。

それにね、この感覚は良く知ってるんです。
もし、病気になったら、五感で得られることをよくよく覚えておくとよいって教えてもらったことがありまして。
その記憶からすると、十段階評価で言えば5?くらい?、なんちゃないっつって。

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2014年4月21日 大切なのは、人と意見のどちらかね?

手縫いのステッチライン
手縫いのステッチライン

写っている手縫いのステッチは、2か所だけ荒れています。
大丈夫かな?ばれちゃうかな?

なんつって、じっくり見られたら、そりゃ気付かれてしまうと思うんですよね。
レザーを重ねた端っこの強度を上げるために、2重に縫ってますからね…

ばれたとしても…
ここまで細かい仕込みは、昔は興味がありませんでした。
個性的で自分を表現できるデザインを完成させるってことを優先しまして。

だいたい、人の意見に流されたらなんにも出来ないでしょう?
人生、どんな生き方をしても叩かれる。
勇気を出せば「謙虚さが無い」と言われ、自分を殺せば「覇気が無い」。
なんて、どこまでもやりこめられるだけ…

な~んちゃって。
そんな二者択一じゃ無いですね、人生。
縫い穴の数から逆算して型紙を作り直すことで、かなり自然にできるはず。
実は流れが違うステッチまで、自然に仕立てられれば最高ですな。

ちなみにこの工夫は、私の作るものを認めてくれた方のアドバイスによって行っております。
意見を聞く相手を見る目っていうのも、あるのかも。なんつってね。

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2014年4月9日 合間、縫ってますか

レザーキーケースの縫い上がり
レザーキーケースの縫い上がり

縫い上がりました。キーケース。
完成も近いです。

糸が太いでしょう。
したっけね、手縫いの味がしっかり出るんですよ。
ごまかしが効かなくなりますけども。

ところでね、忙しい人が上手いこと時間を見つけて勉強したりするときさ、「合間を縫って」なんて言うでしょう。
それでもってさ、今作ってるキーケースには上下に合間があるでしょう。

実は、この合間を縫わないことが、とっても大切なポイントなんですけど。
これいかに。

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2014年3月23日 ステッチの2ミリの工夫

手縫い(蝶番のレザーブックカバー)
手縫い(蝶番のレザーブックカバー)

陽射しが雲から出たり隠れたり。
葉擦れの音と風が窓から入ったり。
そんな中で作っていたら、昔のことを思い出しました。

東京暮らしの頃、ちょいちょいね、大きめの公園のベンチで作っていました。
井の頭公園とか、善福寺川公園が多かったです。

芝居や歌の練習をしてる人とかがいて。
たまに「何作ってんですか」なんて聞いてくる子供とか…デザイン学校の学生さんってのも居ましたね。

楽しいっていうのとは違ってまして。
なんだかね、生きた心地がすると言いますかね。

…さて、よもやま話はさておき、蝶番のブックカバーの進み具合について。
縫い途中のパーツの他は、全部縫えてます。だいたい終わりましたねー。

レザーを挟んで糸が上下に出てるでしょう。
上下から互い違いに縫い進んでいきます。糸の流れは、螺旋状になるわけです。
しっかり縫えそうでしょ。

今回は、たった今縫った補助のベルトの位置を、2ミリずらしてます。
ステッチのが綺麗になりました。思い通り。

ちょっと分かりにくいですけどね。

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2014年3月22日 縫い穴を開けるのは楽しそうに見えるかも知れませんが…

縫い穴を開けた様子(蝶番のレザーブックカバー)
縫い穴を開けた様子(蝶番のレザーブックカバー)

連休二日目の土曜日、いかがお過ごしでしょうか。
年度変わりが近いですからね。感慨深い方もいるかも知れませんね。
友達からもね、チラホラと人生の転機かも知れないというような話を聞きまして。

さて、私といえば、相も変わらず作り続けていきましょう。蝶番のレザーブックカバーの続きです。
レザーの端から3ミリに、縫い穴を開けていきます。

フォークのような道具を、木槌で叩いていきます。
角や段差のイレギュラーなとこは、持ってる二つの目打ちを使い分けます。

この穴長さと、穴と穴の間隔は、それぞれ2ミリです。
一番多く使っている組合わせですね。
太めの糸が使えるうえ、繊細さも感じられるんです。
次に多いのは3ミリ間隔ですかねー。

そうですね、この辺りは興味がある方からしたら、楽しそうに見えるかも知れませんが…実は、楽しいんです。
やっぱり木槌を使う体感覚かなぁ。トントントーンって。
もう、一通り開け終わっていますね。