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2014年2月5日 (第二部) パットモリタが押しつける窓ふきとかペンキ塗り

手作り腕時計の各パーツの進捗
手作り腕時計の各パーツの進捗

この感じ好きなんですよ~、もう、たまらなくっ。腕時計のパーツが並んでると。
なんらかの魔法でもとなえられそうでしょ。

金属系パーツは全てアンティーク加工を終えて、雰囲気が変わりました。夏休み明けのあの娘みたいに。
短い時間でどんど~ん変わりますよ。真鍮はね~。

ところでね、手にしてるのは風防です。
強化アクリルの板を熱で変形させて、周りを削り出したもの。
この中では一番やわらかい素材ですねー。

この風防を作るのが苦手でさーっ。やったらいっぱいやりました。数稽古。
パットモリタが押しつける窓ふきとかペンキ塗りみたいなの。

それで気付いたんですよね。

もの凄くスピード勝負のときこそ、決め手のポイントではゆっくりやるのがいいって。
スピード勝負のときは、雑な作業がいっぱいで、埋もれてるだけなんですよね。
その中の、決め手のとこだけに集中しよーって。

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2014年2月4日 溶接して磨くとこんな感じです

溶接して磨いた腕時計のケースとバックル
溶接して磨いた腕時計のケースとバックル

人の心と降る雪は、降り積もる程に道を忘れる

2014年2月 談/戸辺

いやー、雪が降ってまして。この冬、はじめての雪が那須にも。
寒いですねー。

そんなわけでね、今日も楽しく作っていきたいと思いまーす。
最初は、夜からの続きです。

腕時計のケースとバックルですねー。
溶接した後ね、金ブラシで磨くとこんな感じ。

アームが長めなのは、こないだまで作ってた独特なベルトに装着するためです。
それで、文字盤になるパーツは、ちょこんと差し込んであるだけです。

次は、アンティークな加工を入れていきますよー。

そうそう。
さっき、ちょこっと買い物に出たら、あんまり寒いもんで手がかじかんでまして。
熱いコーヒーを入れて、あっためてるわけです。

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2014年2月3日 (第三部) 人生ね、無理のしすぎはアレですよ

手作り腕時計の溶接の模様
手作り腕時計の溶接の模様

今夜も、溶接の時間です。
裏蓋を作り、一本目のアームを本体につけました。

焦げ焦げですね。
中間管理職のストレスと表現してみました。なんつって。

アレですよ。
人生ね、無理のしすぎはアレですよ。

思うんですよ。周りから見ると、ものすごーく頑張っているように見える人でもね。
本人は、ポカポカ陽気のお花畑を散歩してるくらいの楽しさで生きてるってことがあるって。
アイツはお気楽ごくらくでいいよなーって人が、辛くて辛くて狂いそうになってることもね。

なーんちゃって。
夜の恥ずかしい手紙みたいになりまして。

ちなみに、溶接には、銀を使ってます。
ロウ付けって言いまして、真鍮より融点の低い銀を、バーナーの炎で溶かしてくっつけるわけです。
実際には、真鍮もちょこっと融けて、合金になってんですけどね。

銀ロウも純度によって融点が違うってのうを利用して、昨日くっつけたとこを溶かさないままで、新しいパーツをくっつけてるって寸法です。
溶けてキラキラっとする銀は、それはそれは神々しい美しさで。

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2014年2月1日 (第三部) 900° 越えのトラボルタ

手作り腕時計のケースを溶接
手作り腕時計のケースを溶接

土曜の夜…
それはサタデーナイト・フィーバー。
もっちろーん “Your Side Door” も900°を超える溶接でフィーバーフィーバーです。

つっても、なんだかちょっと久しぶりな気がしますね。
このところ、レザーだけの財布やブックカバーが多かったからですかね。

さて、細切りの真鍮板と丸棒を溶接しまーした。
オーダーいただいてる手作り腕時計のケースを作っております。

写真では分かりにくいですが、歪んでます。
むかし見た映画の潜水艦とか、宇宙戦争の計器のようで。

なぜ、そういうものが好きかというと…
それは、良く分からないんです。だってそうでしょう?

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2014年1月31日 (第二部) 「大丈夫!おいらが一緒だ。」

ほぼ完成した手作り腕時計のレザーバンド
ほぼ完成した手作り腕時計のレザーバンド

何に見えるんでしょうね、これ。
なにも説明なしで見たら。

黄昏時に、思い出に浸るひとときがありまして。
この腕時計を、最初にデザインした頃ですね。

そうそう、こないだのイベントのときに「ブレスレットも作れそう」というご意見を聞きました。
鋭いです。遠くから見た田無タワーくらい鋭いです。

腕時計のバンドとして作りましたが、ジョイントのとこを合わせれば、なんにでもなるわけです。
方位磁石でも、懐中電灯でも、忍者が使うような恐ろしげな何かでも。

勝負○○ってあるじゃないですか。
プレゼンのときは、このネクタイで気合が入るとか。
旅路では幼い頃から一緒のぬいぐるみを忍ばせておくとか。
今日こそ勝負だーっていうデートの日は○○とか。

「大丈夫!おいらが一緒だ。」なんて言ってるような感じかな?

そして、腕時計作りはね、時計部分に入って参りまーす。

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2014年1月30日 (第二部) 「…よいか、一本だけの矢はこのように簡単に…」

レザーの裁断面磨き(手作り腕時計のバンド作り)
レザーの裁断面磨き(手作り腕時計のバンド作り)

すごーく細いとこあるでしょ。
手に持ってるパーツで。
ここは、幅がたったの8.5ミリ。引きちぎれる幅です。

さて、こちらはオーダーの手作り腕時計のレザーバンドです。
切ったとこを磨き上げております。

そうそう。
レザーだけだとね、ちぎれちゃうんですが…
糸が強いんですよねー、糸が。マクラメ編みの先生に教えていただいた、ワックスコードです。

男の力でも、そうそう引きちぎれません。もちろん、私は無理でした。
その糸が、この細いとこを四本通ってます。シナジーですねー。四本の矢のお話みたいなもの。

「…よいか、一本だけの矢はこのように簡単に…」ってやつ。
まあね、私の場合は、一本だけでも引きちぎれないわけですけど。

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2014年1月29日 (第二部) もし、身を守るものを作るとしたら…

腕時計のレザーバンドの縫い上がり
腕時計のレザーバンドの縫い上がり

腕時計のバンドに使う、三つのパーツが縫い上がりました。
まだ糸がついてますけど、糸止めすれば縫い上がり。

昨夜の内に接着しときまして。
十分に乾いてから、側面をヤスリ掛けての面出し、手縫いと進んでいます。

このパーツの分厚さ、手に持ってる感じで伝わるでしょうか。
腕時計のバンドとしては見かけない厚みじゃないですねー。縫ってる糸も太いです。直径1ミリのワックスコードです。

そして、それにしては細かく縫ってると感じませんか。
最初に設計したときに、その二つをバランスさせたいと思ったんですよねー。

もし、身を守るものを作るとしたら、こういう作りじゃありゃしませんかねっつって。