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2013年5月8日 同じ色でも、見え方はさまざまです。レザーも。

パスケースの面の縫製
パスケースの面の縫製

同じ色なのに、見る場所によってまるで違って見えるから面白い。

今日は、パスケースの面です。
カードケース兼小銭入れの、二つ折りにする外側ですね。

写真でもステッチが分かる太い糸を使っていますが、真っすぐ縫えてるでしょう? 当たり前ですが。

昔、レザークラフトのキットを買ってきて組み立てていた頃、真っすぐ縫えませんでした。
恥ずかしながら、縫い穴に糸を巡らす順番を揃えるってことを、知らなかったんです。

その頃は、ステッチが分からない程に細い糸で縫うという方法に逃げました。
いちおう感付いてはいたんですね。ステッチって、アイテムの名脇役だってことに。

ところで、この写真では、陽射しによって明るい茶のレザーに見えています。

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2013年5月6日 磨くのが手間が掛かるのは、レザーもです

マチのレザーのコバ(切断面)を磨きました
マチのレザーのコバ(切断面)を磨きました

磨くって、手間が掛かると思いませんか。技を磨くのも、知識を磨くのも。
荒削りの完成度までは、なんでも比較的、楽にいけるのですが、磨きを掛けるのは手間が掛かる…

そんなわけで、小銭入れのマチや仕切りの蛇腹になったレザーの切断面をヤスリ掛けして磨きます。厚さ約1mm、こんなに薄くても、切断したままだとエッジが立ってます。

そして…カードケース兼小銭入れの本体に縫いつけていきます。

磨くって、コツが要るんですよ、きっと。
順番を間違えると、とてもとても、磨くなんて出来ない場所が出来てしまいます。

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2013年4月26日 “半顔” の影響でレザーのコバを半分だけ磨きました

レザーのコバ(切断面)を半分だけ磨いてみた
レザーのコバ(切断面)を半分だけ磨いてみた

初めて “半顔” というのを見ました。

まさか「知らない」なんていう時代遅れさんはいないと思いますが…
半顔(はんがお)は、顔の半分だけお化粧をした女性が写真をブログに公開して話題になっているものです。

ちなみに、基本的にテレビを見ない私に届くということは、流行りもそろそろお終いと推測できます。

さっそく、作っている最中のレザーキーホルダーも、半分だけ仕上げてみました。

うん。ずいぶんと変わるものでしょう?
…あまり、面白くは無いですね。うん。

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2013年4月8日 なめしの自然な曲線は流木のよう

なめしの自然な曲線は流木のよう
なめしの自然な曲線は流木のよう

バラバラだったパーツを全て接着した様子です。
傷跡もそのままに、なめしの切断面の曲線も出来る限り活かしてここまで来ました。

…傷や非対称が避けられるのは、心理学の先生が言うように、深い所で病や死を感じさせるからなのでしょうか。

こうしてみると、レザーの古い傷も、なめしの切断面も切れ込みも、流木のような雰囲気を感じます。

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2013年4月6日 「大丈夫。君は最高に美しい。」

傷だらけのレザーの裁断
傷だらけのレザーの裁断

グニャグニャに癖が付いていて、水浸しにして整形したレザー。裁断して、床面(とこめん:背面)を磨いています。

表の傷が消えることは無いけれど、堪え性は十分。
あとは…最高の逸材として、上げ膳下げ膳の丁寧さで接していきます。

…ここは、あの黄丹の糸を合わせようかな?
大丈夫。君は最高に美しい。

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2013年4月4日 “水の状態”を通過してゆきます

いわゆるずぶぬれのレザー
いわゆるずぶぬれのレザー

昨日の “癖” がついたレザー たち。
一度、いわゆる、ずぶ濡れの状態にして形を整えました。

レザーの加工では、水を染み込ませる場面がたびたびあるのですが、これは最高レベルですね。
ちょっとくらい雨に当たった位じゃ済みません。昔懐かしいドリフでケンちゃんに降り注ぐ水量ぐらいのずぶ濡れです。

…そして、丁寧に整形して、反り返ってくるのを直しながら乾かして…
“水の状態” を通過してゆきます。

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2013年4月3日 生き物だったことを感じていますか

頭部や首、太もものレザー
頭部や首、太もものレザー

ひどい見た目のレザー。

手前のレザーは傷ついているし、淵の繊維はグズグズになっています。中央のレザーに至っては、メチャクチャな癖が付いています。奥のレザーも、反り返ってますね。
これらは、牛の首や喉、太ももの辺りのレザーです。

お洒落に陳列された完成品のレザーアイテムばかりと接していると、それが生き物だったことを忘れてしまいそうです。
レザー製品が、生きていたことを感じていますか。

手前のレザーの傷は、生前のものですね。生きているうちに治った形跡があります。
中央の “癖” は、なめされた時のものだと思います。頭部の隅だったためでしょうね。

さて “一生もの” が完成したことにして次に行く前に、ひとつ、どうしても作りたいものがあります。