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2014年4月3日 自然に乾燥するのを待ってから

キーリングのループのパーツ
キーリングのループのパーツ

新年度の始まりの週も、もう木曜日ですね。
ウキウキですかね、それとも、ちょっとくたびれたりしてるでしょうか。

さて、こちらはキーケース作りの途中です。
小さなレザーを水に浸して。
チチンプイプイ言いながら、粘土みたいグニャグニャすると、ご覧の通り。
キーリングを留めるループのでき上がり。
待つんですよ、じっくり乾くまで。

無理に乾かそうとすると、良いことはまるでありません。
自然な流れに任せるのが、なによりなときがありまして。

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2014年4月2日 キーケース制作再開

キーケースのレザーパーツ
キーケースのレザーパーツ

キーケースをこさえ始めております。
ちょっと前に、オーダーメイドで作ったタイプのね。
そこでさ、昨日からアイデアを出してたんです。

かぶせにポケットを付けたら便利じゃ無いかな?
小さなフックを付けたらどうだろう?
押さえのベルトを無くして、差し込み穴を付けたら?

…というようなアイデアを、まるっきりボツにして。
最初の型紙のまま、再び作ってみることにしました。
小手先のことをしない方が良い、という気持ちになったんです。
昔、ウィスキーだかバーボンだかのコマーシャルのキャッチコピーに、
なんだかそんなのがあったなぁ…なんて思いながら。

必要とされるかどうか、試してみたいと思いまして。

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2013年11月15日(第一部) 完成です。オーダーメイドのキーケース

オーダーメイドのキーケース
オーダーメイドのキーケース

オーダーメイドのキーケース、完成でーす。
シンプルでしょう。
それをね、丁寧に作り込みました。

キーリングを留めるレザーの縫い線は、二つのラインが一つになる個性的なものです。
もちろん、表側のステッチラインは一本で。

その辺りと曲線の周りは、縫い穴を一つずつ開けて精度を高めています。
直線と同じように叩き開けると、ステッチラインが乱れるんです。
切断面の仕上げも、われながら丁寧な仕立てだと思います。自画自賛ですねー。


*写真はクリックで拡大できます。
*刻印にはモザイク処理をしております。

キーリングを出した状態(オーダーメイドのキーケース)
キーリングを出した状態
外面・全景(オーダーメイドのキーケース)
外面・全景
内面・全景(オーダーメイドのキーケース)
内面・全景

閉じた状態(オーダーメイドのキーケース)
閉じた状態


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2013年11月14日(第一部) ナノの世界の違いなんでしょうけど

オーダーメイドのキーケースの手縫い
オーダーメイドのキーケースの手縫い

外側のナチュラルレザー、ふっくらして見えるでしょう。
実は、ふっくらしてるんです。

柔らかい手触りは、染色したレザーのすべすべな感じとは、また違うんです。
なめし方が同じものでも、染めたかどうかで手触りが変わるんですよ。
表面の、ナノの世界の違いなんでしょうけど…

ナノテクという言葉が出回る前も、手触りとか見た目とか音とか、ナノの違いを知ってますよね。
人間の感覚ってすごいなぁ。
あれ、ナノテクとか、書いちゃっていいんですかね?
牛乳と乳製品の違いみたいに、これこれこういう条件を満たしてないと使っちゃだめな言葉だったりするんですかね。
言葉を出しただけなので、大丈夫なんでしょうけど。

さて…まわりをヤスリで削り出して形を整えて。
手縫いに入りました。
オーダーメイドのキーケースも、もう、ゴールが見えて来ましたね。

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2013年11月13日(第一部) うっかりしちゃったわけじゃないんですよ

浮かせ貼りの様子(オーダーメイドのキーケース)
浮かせ貼りの様子(オーダーメイドのキーケース)

これ、分かりやすいんじゃないですかね?
ほらほら、失敗して曲がっちゃってるわけじゃないですよ、これ。

オーダーメイドのキーケース、内と外のレザーの接着まで来たとこで、ちょっとだけお話お話。
折り曲げて使うことになる真ん中を、接着してません。見えますかね。
手抜きで接着しなかったわけじゃないですよ。

外側のレザーの方が、内側よりもほんの少しだけ長いんです。数ミリですよ。
そして、左右ともに外側から内側に向けて貼り付けていくんです。

すると、レザーに何の圧力も掛けて無いのに、ちょっと内側に曲がった状態になるわけです。
曲げる部分にシワが寄りにくくなりますし、美しく曲がります。
それに、使いやすそうだと思いませんか。開いたときに、この位の角度で止まるって。

ちなみに、福島で評判のカレーを食べたときに、お皿の端っこの方で、茶色と白のルーの色が分かれてるのを見たことがあるんです。
その時は…
「あーっ、さては、ちゃんと混ざってませんねー」
なんつって邪推したものですが、それが、具とルーを分けて調理したさいの、洒落た盛り付けらしいですねー。

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2013年11月12日(第二部) レザーの乾きに移ろいを知る

オーダーメイドのキーケースの下ごしらえ
オーダーメイドのキーケースの下ごしらえ

第二部です。
夕方の写真ですね。影が長いです。
なんだか良い雰囲気だったので、撮っといたんです。
オーダーメイドのキーケースの制作を進めています。

右側のナチュラルレザーが、表面を飾る美麗な一枚です。
真ん中をすきました。
吟面(レザーの表面)のきめ細かい繊維が見え始めるところまで。

これでね、癖も付けて無いのに、ちゃんと真ん中で曲がるねーってことになります。
ただ、このオーダーでは、シンプルさとキチっとした作り込みを第一にします。
その他の工夫は、邪魔しない限りで出来る範囲で、最小限。出る杭は打ちます。
遊び心を思い切って捨てた先にある魅力もあるもんで。

…あれっ?なんか今、なんかカッコいいこと言いましたかね?
言った感じするなー。似合わねー。

今日あたり、すぽーんと先に進めるかと思ってたのですが…
左側の打刻したレザーがですね、乾かない。
このときに反りを直しといて、ついさっき見てもまた反ってる。
こんなとこにも、季節の移ろいを感じております。

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2013年11月11日(第二部) 水濡れレザーのシミ防止まめ知識?

打刻はレザーに水を含ませて打ちます
打刻はレザーに水を含ませて打ちます

今宵も第二部。
冷え込むようになりましたね、温かくしてるでしょうか。
さてさて、オーダーメイドのキーケース作りです。

レザーの裁断が済んで、お名前を打刻しました。
モザイクが掛かってお見せできないのが残念ですが。
かなり水分を入れてから打ちますので。
乾燥するまでは休憩です。

手触りで「いけるかな~?もう、次いっていいかな~?」なんつって作ってて
ちょっとヤスリ掛けとかしてみたら…
「あっ、待った、今のちょっと待って」
…なんて言いながら作るのはね、出来るだけ避けたいところ。

ところで、レザー製品って出来るだけ濡れないようにしてますよね、雨とかで。
シミになっちゃいますからね。

もし、シミになっちゃったら、早めに全部濡らすと目立ちにくくなりますよ。
表面を傷つけない柔らかーいスポンジとかが良いです。
洋服のシミと一緒で、水に濡れたらエリアを、汚れが縁に向かって移動するのでシミが出来るわけです。
名入れの打刻をしたレザーも、一部分だけ濡らすとシミになっちゃうので、全体に均等に濡らしてから打ってます。
そして形を整えて陰干し。
道中、反ってきたら直して。
完全に乾く前にオイルを入れると固くなり難いです。

念のためですが、試したらもっと酷くなっちゃったとしても、そこは責任持てませんので、ごめんなさい。
覚悟して、出来れば、もういらないものとかで練習しとくと良いと思います。

今宵はね、なんか豆知識コーナーみたいですね。
いつかどっかで役に立ったりするのかなー。