
いや~っ、ここまで来ましたね。
オーダーメイドのブックカバー作りです。
さて、ここから先はいつもと違う手順に組み換えます。
流れとしてはこんな感じです。
- 通常:面出し→縫い穴開け→手縫い→ヤスリ掛け1→ヤスリ掛け2→磨き上げ(完成)
- 今回:面出し→ヤスリ掛け1→縫い穴開け→ヤスリ掛け2→磨き上げ→手縫い(完成)
狙いはレザーと糸の色の組合わせへの心遣いです。
気を付けたいのは、縫う前にほぼ仕上げるので、バラバラにならないように。
仕込みが終わって、完成を見据えての工程に入りまーす。

もうすぐクリスマスですね。
楽しみにしてるでしょうか。ちょっと焦ってたりして。
さて、こちらは合いも変わらずブックカバー作りの様子です。
じんぐりじんぐり進めてきた仕込みもあと僅か。
コバ(レザーの裁断面)磨きだけです。
真ん中の舟みたいなパーツが写ってるでしょ。
左が磨き上がったコバです。ツヤツヤになってますよね。
これ、色塗って無いんですよ。
透明の樹脂で磨くことで芯通し染めの色が現れてるんです。まるで秘めた姿のようです。
コツコツコツコツ磨きまして。
間もなく下ごしらえは完了です。
そうそう。
個人的な考えなんですけども。
直前で焦るのはアレだね。ババ引いちゃうかもですよ。

“人生はどんなパンチよりも、重くお前を打ちのめす。
”
だがどんなにきついパンチだろうと、どれだけこっぴどくぶちのめされようと、休まず前に進み続けろ。
ひたすら苦痛に耐えて前に進むんだ、その先に勝利がある。
(映画「ロッキー・ザ・ファイナル」より)
…えーと、ロッキーが息子を諭し励ますセリフです。
いやー、厳しい人生観ですね。感動してちょびっと泣きました。
さて、そんな私も苦戦中です。
こちらブックカバー作りで。
裁断のときに「レザーが硬いかも」ってお話したと思います。
したっけさ、蝶番の形に曲がらないの。硬くて。
以前は水を入れて折り曲げやすくしてたんですが、仕上がりを綺麗にするために止めました。
それで、揉んで内側の繊維を切ることで折り曲げてます。
野球のグローブを使いやすくするのと一緒です。
それにしても、硬い。特に黄色のレザー。
でも、焦りは禁物です。
硬いってことは、無理に折り曲げれば割れるってことです。

夜も更けて参りました。
なんだか今日はくたびれまして。お酒も用意しましてね、ちょっとくだでも巻きますか。
個人的な思いですよ。
疲れをおして働くってのはね、どうかと思うんですよ。
せっかく任せてもらえた物作りです。素材は傷つきやすいです。そして、経年変化を楽しみながら長く使って欲しい品物です。
もし、それでもってなら、技術も集中力も遊び心も落ちてるのを分かってやれってことで…
さあ、今日のブックカバー作りのは床(とこ)磨き。レザーの裏側の仕上げと、蝶番作りの下ごしらえです。
芯通し染めのレザーの個性を活かして、透明な樹脂を塗ってガラス板で磨きます。
毛羽立ちを抑えて艶やかになりまして。
濡れてるように見えますよね。
今日中にここまで出来て良かったー。
水性の樹脂入りワックスを使いますからね。
しっかり乾かすと、綺麗に仕上がりやすいので。
そして、ふぅ~っとね、ため息です。
乾かしてるレザーを見ながら一杯傾けまして、ついつい触り回したくなります。
でも、それは本当にダメ、絶対。