わたしは失敗したことがない。
ただ、うまく行かない方法を見つけただけだ。
…あいつ、うまいこと言うね。ほらっ、発明王。
自分でも思っただろうなぁ、いや～っ言ってやった言ってやったって。
さて、失敗です。
腕時計のレザーベルトのコマ、やっぱり小さすぎです。
針をピンの代わりにテストすると、よく分かります。ピンとピンの幅が短すぎ。
レザーの特徴を利用して伸ばしてみるにしても、元々のサイズが小さすぎ。
うん。これは失敗。
うまく行かない方法、み～つけた。てへ♪
…なんて言えません。そんなブレイブハートありません。
そうだ、薬局に買い物に行こう。
あそこには、ツバメが巣を作ってて、和むんです。
ピヨピヨの力こそ偉大ですなぁ。
…そう言えば、あいつ、調子に乗って（栃木弁では“ちょづいて”）こんなことも言ってましたね…
「私たちの一番の弱みは、あきらめることだ。
うまくいくには、もう一回だけやってみることだ。」
ミニチュアって何なんですか。
基本、何の役にも立たないでしょう。ミニチュアって。
立ち位置としては、まあ、ヤムチャ？
なのに、なぜ？
こんなにも心惹かれてしまうのは。
…さて、サイズを決め、作り始めました“コマ”。
腕時計のアジャスト部分の“コマ”ですよ。
1枚のレザーのサイズは20mm×7mm。
2か所の縫い穴を確保して環にするにはギリギリ。
ちなみに、五円玉はご縁があるようにです。
一見すると比較サイズ用ですが、意固地になって、ご縁があるようにです。
念のためですが、作っているのはミニチュアでは無く本物です。
見たことが無い。こんな腕時計のベルト。
自分で作っておきながら、そう思う。
正直、第一作は「♪でっきるかな？でっきるっかな？」なんて口ずさみながらレザーを仕立てました。
「ウホウホウホ？」
「なに？ゴンタ君も作りたいの？」
…なんてノリで。
このベルトの構造を進化させたい。
最初にこのベルトが出来た時から分かってました。
“┣” とか “╋” なんて形の部品も混ぜ放題なのだ。
デザインの自由度は、それこそ青天井だ。
この方向の先にあるものは、絶対楽しいですよ。
可愛かったり、意外性のゴシックな雰囲気だったりが、頭の上をクルクル回ります。
そう言えば、ノッポさんが怖い顔して、
「できるかなじゃねえ。やるんだよ」
…って言ってる面白画像が出回ってましたね。どこかに。
「ウホウホウホ？」
「なに？欲しい人？もちろんいるさ。まず、ここに一人。」
あーっ、もう。
あーっ、もう。
そういう時もあるものですね。
ホームページの細かい設定をしている時、そんな風になりがちです。
普段はマウスパッドは使いません。
ただ、作業が多いと欲しくなります。
そんなときは、厚さ20mmのゴム板で代用。
レザーに穴を開けたり打刻したりする際に敷くものです。
このゴム板、マウスパッドとしては使い勝手が良いわけではありません。
…ふと、レザーの端切れを使ってみました。
周囲がガタガタの、端切れです。
あっ、これいい。
柔らかさ、肌触り、共にベスト。
しばらく使ってから、ガタガタの端切れを見ていたら…
自然に体が動きましたね。
裁断して、縫って、磨いて…レザーのマウスパッドを作りました。
とっととホームページの作業をやってしまえってとこでしょうけど。
するとまあ、なんてことでしょうこの存在感。
柔らかさ、肌触りに、見た目の高級感が加わりました。
やっぱりこうじゃなきゃね。
こういうものが、好きなんだなあ。しみじみ思います。
ちょっと贅沢しちゃいました。
「あーもうっ」も減りそうです。
流れ者が似合う殺伐とした風景―――
除草剤をまかれたと思しき近所の造成地。
生い茂った雑草たちの夢の跡…
まるで、おととい壊れたウェブのようです。
いざ復旧です。
私の中で、長いことぼんやりしていたウェブ担当の小さなおじさんも、
「あったく、しょうがねえな」
なんて言いながら、
左手の親指立ててグーなんてやりながら操縦席にのりこんで
どうにかこうにか、最低限のところまでやり遂げたと思います。
はからずもウェブの改装になりました。
なんどでも復活できるものですね。
夢の跡にも、もう下草が伸び始めてます。
大分、白っぽい印象ですが、また、これからです。
緊急事態です。
もし巨人の星を目指してる人なら、膝をついて頭を抱え、ガクガクブルブルです。
花形や左門が空に浮かんで「星君、君の野球人生は終わりだ」です。
七つの玉を集めてる人なら「ひゃー、おめぇ強えな。ワクワクすっぞ」です。
…と、感じ方は人それぞれですが、緊急事態です。
主にウェブ販売という条件で、ウェブが壊れてしまいました。
昨日から復旧作業が続いています。
全てを忘れてレザーに打刻でもしていたい。
「うーん、やっぱり力の塩梅ですな」なんて言って。
…と、勤めて陽気に振る舞っています。
舞台裏では、昨日から必死の復旧作業が続いています。
別れの予感…と言えば、もちろんテレサ・テン。
♪泣きだして～しまいそう～ 痛いほど～好きだから～
…切ない歌ですね。
歌い出しだけで、避けられぬ別れを暗に感じます。
…今日、一つの別れがありました。
ホームページを簡単に作る道具を使っていました。
ここは、仮にテレサと呼ぶことにしましょう。
あれはちょうど一年前。
退院した後で、だるくて一日24時間のうち20時間は寝ていた頃です。
ハンドメイドの腕時計やレザーアイテムを紹介するホームページを作り始めていました。
出来るだけ簡単に、完成度の高いデザインを…
そして偶然、テレサと出会いました。
それから一年、テレサにありとあらゆる要求をしました。
時には、無茶な更新にエラーを起こすこともありましたが、結局はいつもそれに応えてくれました。
そのテレサが、理由を語ることもなく去りました。
懸命の努力の甲斐も無く。
ありがとうテレサ。大好きでした。
…そういうわけで、ただ今ホームページのデザインを作り直しています。
写真は、テレサ（旧ホームページ）のキャプチャーです。