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2014年7月9日 床革の型も働き始めまして

床革(とこがわ)の型によるポケットの成形
床革(とこがわ)の型によるポケットの成形

雷で目が覚めまして。ほんと爆音。
西部警察で言うなら、ヒナさんがウィスキーを傾けた直後くらいの爆音。
さすがの東宝ニューフェイスも苦虫噛んだみたいになるわけですよ。

…さて、それは置いといて、このところ床革の加工をご覧いただいて来ましたね。
その陰では、3色分の名刺入れを淡々と作って来てまして。

完成したばっかりの型も、さっそく働き始めました。
ポケットのレザーにたっぷり水を染み込ませて、型を押し込んで成形したとこです。
この膨らみ…しっくりなんじゃないでしょうか。

床革ですからね。
名刺入れみたいな完成品になって、お客様の所に行くことは無いけれど。
こうやって、こっち側でね。
ずっと大切に働いてもらうってことで、どうでしょね。

ところでね、台風のときは早めの対応が良さそうですね。
東京暮らしの頃に、舐めてたら電車が止まって帰宅難民になったりしたものです。

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2014年7月8日 磨けば光ります

磨きあげ二回目の床革(とこがわ)
磨きあげ二回目の床革(とこがわ)

磨けば光るんですよ。
要は、信るかどうかじゃないですかね。

はい。
そんなわけで、2回磨くとこんな感じです。
もう吟面の無い革の雰囲気じゃ無くなってきたでしょ。
いっそのこと、こういう自然な味わいの革です、なんつってね。
床革というものを知らなければ、信じちゃいそう。

さらに、別のコーティングを3重に塗り重ねていきます。
今度は防水のね。

確かに光ってきました。
ただ、擦られたり引っ張ったり曲げられたりするのに弱いです。

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2014年7月7日 スポンジみたいに吸いこみまして

磨きあげ一回目の床革(とこがわ)
磨きあげ一回目の床革(とこがわ)

プレゼント企画とか楽しいですよね。七夕ですし。
…だが、残念。
「あっ、7月7日だ今日」つって、さっき気付きましたからね。

さて、引き続き床革の加工の模様です。
全てが裏面の床革は、スポンジみたいに水を吸います。
そこに、樹脂が溶けたワックスを塗って磨きます。

どうでしょね。
昨日と比べたら滑らかになってると思います。
一回目は乾かすのに時間が掛かりましたけども、二回目は速いですよ。

ところでさ、七夕の願い事って誰が叶える段取りなんでしょね。
それらしき登場人物は見当たらないような気もしますが…

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2014年7月6日 ちゃんと伝えるって、簡単では無いかも

ヤスリ掛けした床革(とこがわ)
ヤスリ掛けした床革(とこがわ)

…えっと、最初にね、昨日の補足です。
吟面を取った残りの革から、フェイクレザーを作ることは、悪いことでは無いと思うんですよ。
困るのは、それをちゃんと伝えないことですよね、きっと。食べ物の表示の問題とかと似てるかな。

さて、昨日お見せした吟面を取った後の革、床革の様子です。
貼り合わせて厚みを調整しまして、ヤスリを掛けしました。
何かに使えそうな雰囲気になってきたと思いませんか。

うーん、しかしですね。
ちゃんと伝えるって、難しいですよね。
もうね、床革のことに限らないで、人生の数多の場面を思い出しましてね。
色々なことをちゃんと伝えられてるかって思うと…参ったものです。

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2014年7月5日 とっても安い「革」製品についてちょっとだけ…

床革(とこがわ)による型作り
床革(とこがわ)による型作り

ビックリするほど安い靴や鞄はありゃしませんか。革なのに。
ちょっとだけヒント的なお話…

さて、手に持ってるのが、床革、とこがわです。
牛革の値段は、吟面の面積で決まります。厚みはほとんど関係ないです。
むしろ、一定の厚みにスキ加工する手間賃を取ったりもします。

すると、表面を切り取られたモノが残りますよね。これが床革。
専門店の隅っこで、すごーく安く売られてたりします。

捨てるのはもったいないですよね。
革っぽい雰囲気のビニールなんかを貼り付けてみたくなりますよね。やりませんけどね。
獣の臭いや裏面の様子では見分けがつきません。そこは本物だもの。

そんな床革、なぜ手にしているかと言いますとね。
名刺入れの膨らみを作る為の型を作ろうとしております。
いろいろ使い道がありまして。

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2014年7月4日 ご愛嬌の続きにて

制作中のレザー蝶番の名刺入れ三色
制作中のレザー蝶番の名刺入れ三色

「ご愛嬌で」つって茶を濁したアレを進めております。
レザー蝶番の名刺入れを、4色並べて撮りたいなーって言ってまして。
前回は「ご愛嬌で」つって一つ未完成でしたので、今度こそって思いまして。
足りなくなった3色同時に作っております。

したっけね。
ちょっと親しみやすいような特集ページを作りましてね。
「世界で唯一のレザーによる蝶番の名刺入れ」(独自調査)なんつって書いてね。
外のサイトにも散ってるレビューも集めましてね。
…エヘヘ、楽しいだろうなー…っていう妄想です。

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2014年7月3日 お菓子に学ぶべし

銘菓「八重がさね」
銘菓「八重がさね」

「かさねとは八重なでしこの名なるべし」(奥の細道 那須・曾良)

…はいっ、そんなわけでね。
久しぶりに、今日のおやつの時間です。
那須の老舗、愛月堂の銘菓「八重がさね」でございます。

折り重なったパイ生地の中に、甘さ控えめの上品な白あん。
さらに白あんの中には、小気味良い歯ごたえのクルミという仕込みでございます。

意外だと思いますが、私は甘いものが大好きでして。
以前はね、ちょいちょいお菓子の紹介(特にプリン)を書いておりまして。

いやいやいやいや、ただ無駄に頂いてるわけじゃないですよ。
物作りをするうえで、おいしいお菓子から学ぶことはたくさんありまして…ここ、テストに出ますよ。