修理完了です。
4年前のオーダーメイドのお財布で~す。
お札のポケットは底が抜けて、カードポケットの端がはがれて…
そのままではもう捨てるしかない状態だったと思います。
まずは古い縫い糸を綺麗に外しまして。
汚れを落として。
縫い直して。
コバ(裁断面)にヤスリを掛けて磨きました。
ガマ口の金具が外れかかってる部分もありましてね。
接着剤を染み込ませた鹿革の紐を詰めて直しました。
擦れてすすけた吟面には、薄めの染料を伸ばして磨きましたよ。
床(トコ:革の裏側)は専用の溶剤で磨き直しです。
最後に牛の骨髄由来のニートフットオイルで油分を補給して、完了で~す。
…もう捨てるしかなさそうだったお財布。
長く使い込んだ革小物の味のある雰囲気になったんじゃないでしょうか。
古いものを大切にできるって気持ちいいですねっ。
物でも人でも、付き合いが長くなることで愛着が深まる場合があるもので…
修理のご依頼、ありがとうございました。
末長くお役にたてますように。