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2014年1月31日 (第二部) 「大丈夫!おいらが一緒だ。」

ほぼ完成した手作り腕時計のレザーバンド
ほぼ完成した手作り腕時計のレザーバンド

何に見えるんでしょうね、これ。
なにも説明なしで見たら。

黄昏時に、思い出に浸るひとときがありまして。
この腕時計を、最初にデザインした頃ですね。

そうそう、こないだのイベントのときに「ブレスレットも作れそう」というご意見を聞きました。
鋭いです。遠くから見た田無タワーくらい鋭いです。

腕時計のバンドとして作りましたが、ジョイントのとこを合わせれば、なんにでもなるわけです。
方位磁石でも、懐中電灯でも、忍者が使うような恐ろしげな何かでも。

勝負○○ってあるじゃないですか。
プレゼンのときは、このネクタイで気合が入るとか。
旅路では幼い頃から一緒のぬいぐるみを忍ばせておくとか。
今日こそ勝負だーっていうデートの日は○○とか。

「大丈夫!おいらが一緒だ。」なんて言ってるような感じかな?

そして、腕時計作りはね、時計部分に入って参りまーす。

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2014年1月31日 「無駄無駄無駄無駄ァッ!」(by ジョジョ)

レザーのエンボス加工の試作品
レザーのエンボス加工の試作品

え~っと…
今日撮ったのは、モザイク掛けときます。
もし、ご依頼のお客様良いってことになったら、ちゃんと載せますねー。

わずか数センチの中で、細かいことをせっせとやってんねー。ってくらいなら、伝わるでしょうかね。
ここが、オーダーメイドの手帳カバーにおける、おそらくは、最も高い山。
こないだの三つ折り財布みたいにレザーの表面を浮き上がらせる型を作ってるんですが…

いやー、あんまりに細かくて、昨夜は煮詰まりまして。
どうやっても無理でしょって。
「無駄無駄無駄無駄ァッ!」とね、ちょっとジョルノ(by ジョジョ)の声が聞こえたかな。

したっけね、午前2時過ぎに物作り友達から facebook のメッセージが入りまして。
これ幸いにつかまえましたよね。
先方にも、ちょっと相談がありそうだったんですけど、まあまあ、相談に別の相談で返信しましたよね。

したっけねー「アルミを糸のこで切って型作れば」なんて、言われまして。
もう、企業ロゴかと。何百回つかうんだと…

でもね、それでちょっと腹が決まりました。
そしたら、あれよあれよと試作品がこさえられまして。

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2014年1月30日 (第三部) ここはオレにまかせて、先に行け!

水を入れてのレザーの成形(レザー蝶番の名刺入れ)
水を入れてのレザーの成形(レザー蝶番の名刺入れ)

たった一つだけ、ズバ抜けてるパーツです…
他は、まだ裁断もままならないのに。
これだけが、縫い上がり、型を使っての成形まで来ました。

まわりのパーツたちが言うんですよ。
「ここはオレにまかせて、先に行け!」って。

さて、すぐに二つ作ることになったレザー蝶番の名刺入れの進み具合です。
レザーに水をたっぷり染み込ませて、立体に成形するパーツを真っ先に作っています。
二つ同時に作ってます。
成形用のくさびの型は、一つしかありません。
乾くまで、二日はみます。

「だったら、型をもう一個買えばいいじゃない?」
…ってご意見はごもっとも。
でもね…この型も、手作りでして…すんません。

「こんなとこでウダウダ管巻いてないで、どんどん作ったらいいじゃない?」
…ってご意見も、ごもっとも。
でもね…私だったら、知りたいと思うのです。
頼んだものが、今、どんなふうになってるのかって。

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2014年1月30日 (第二部) 「…よいか、一本だけの矢はこのように簡単に…」

レザーの裁断面磨き(手作り腕時計のバンド作り)
レザーの裁断面磨き(手作り腕時計のバンド作り)

すごーく細いとこあるでしょ。
手に持ってるパーツで。
ここは、幅がたったの8.5ミリ。引きちぎれる幅です。

さて、こちらはオーダーの手作り腕時計のレザーバンドです。
切ったとこを磨き上げております。

そうそう。
レザーだけだとね、ちぎれちゃうんですが…
糸が強いんですよねー、糸が。マクラメ編みの先生に教えていただいた、ワックスコードです。

男の力でも、そうそう引きちぎれません。もちろん、私は無理でした。
その糸が、この細いとこを四本通ってます。シナジーですねー。四本の矢のお話みたいなもの。

「…よいか、一本だけの矢はこのように簡単に…」ってやつ。
まあね、私の場合は、一本だけでも引きちぎれないわけですけど。

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2014年1月30日 いつもとの違いに、気付きますかね

手縫いのサンプル
手縫いのサンプル

伝わるでしょうか、いつもと違うの。
基本的なレザーの手縫いでは、二本の糸を交互に縫います。

言うなれば、どこまでも交わらない糸と糸とのちちくりあいです。
なので、違う色の糸で縫うとこうなるわけです。

これは、オーダーメイドの手帳カバー用に作ったサンプルです。
ステッチについてのご相談にお答えするためのもの。
この雰囲気は、言葉で伝えるのは難しいですからねー。

綺麗に見せるには、段差とか強くするために二重に縫うとこを一回で済むようにしたり、縫い目の数をピッタリに合わせたりと、ちょっとあります。
こういうのも、ちょっと楽しくないですかね。

さて、今回のオーダーでは、もう一つ大切なポイントがあります。
型紙作りに入れるのは、そこを越えてからですねー。

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2014年1月29日 (第三部) 手違いはしても、約束は守るもの

レザー蝶番の名刺入れ用のレザーを裁断
レザー蝶番の名刺入れ用のレザーを裁断

レザー蝶番の名刺入れ、2つ分の裁断が続いております。

…ことは、在庫をゼロにし忘れていたことから始まっていました。
制作をお待ちいただいているお客様がいる中で、新たな注文を受けてしまったんです。
そもそも、他にお待ちいただいていてお客様の対応中に…
ネット上での注文の窓口が2つあったのです。

初手、ご注文のお客様に連絡しました。
続いて、材料と消耗品の在庫を確認して、不足を見付けて即日発注しました。

約束は守るもの。
でも、間に合えばいいってわけじゃありません。
オーダーメイドのアイデアに遊び心を忘れないために、使える時間をキッチリ分けることを決めました。

さて…
外枠が決まりましたらね、その時間じかんにすべきことに、集中ですな。

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2014年1月29日 (第二部) もし、身を守るものを作るとしたら…

腕時計のレザーバンドの縫い上がり
腕時計のレザーバンドの縫い上がり

腕時計のバンドに使う、三つのパーツが縫い上がりました。
まだ糸がついてますけど、糸止めすれば縫い上がり。

昨夜の内に接着しときまして。
十分に乾いてから、側面をヤスリ掛けての面出し、手縫いと進んでいます。

このパーツの分厚さ、手に持ってる感じで伝わるでしょうか。
腕時計のバンドとしては見かけない厚みじゃないですねー。縫ってる糸も太いです。直径1ミリのワックスコードです。

そして、それにしては細かく縫ってると感じませんか。
最初に設計したときに、その二つをバランスさせたいと思ったんですよねー。

もし、身を守るものを作るとしたら、こういう作りじゃありゃしませんかねっつって。