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2016年11月13日 最高級・アニリン革に刻印を叩く

生成りのヌメ革とネイビーのアニリン革
生成りのヌメ革とネイビーのアニリン革

おだやかな日曜の昼下がり、ご機嫌いかがでしょう。
To Be は相変わらず作業台に向かってますよ。

さて、名刺入れのオーダーメイドをご依頼いただきまして。
さっそく作ってゆきたいと思いま~す。
時間が掛かるとこからねっ、まっさきに名入れの打刻からスタートです。

素材は生成りのヌメ革とアニリン仕上げのネイビーです。
写真で伝わるでしょうか?
このアニリン仕上げっていうのはねっ、なんといっても艶が魅力です。

まるで濡れたような艶。
だのにですっ、だのにですよっ。
生前のシワとか血管とか虫さされの痕がはっきり見えます。
吟面を透明な仕上げ剤でおおってあるんですね~。

最高級素材の一つだと思います。
大きな家具店の奥~の方に、目玉が飛び出すほど良いお値段のソファーがあったりするでしょう。ア○ネスさん家とかにありそうな。
ああいうのに使われてます。

名入れの打刻の様子
名入れの打刻の様子

でも~…
水を含ませる調整がと~っても難しいので、刻印が入れにくい。
アニリン革に刻印が入ってるのは、見たことないんじゃないかな~。

えっ?どうやってるかだって?
それは言えないですよ~っ。

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2016年7月1日 完成、オーダーメイドのレザー蝶番の名刺入れ

完成です。
レザー蝶番の名刺入れ、ネイビー&ナチュラルっで~す。
オーダーメイドでイニシャルの刻印入りですよ~。

刻印をお見せ出来ないのは少し残念ですけどもね。
しっかりくっきり入っております。

名入れといえばね。
最近の流行りはやっぱりレーザー刻印でしょうね。
完成品にも入れられて便利ですし。
パソコンみたいにフォントを選べるし。

でもでも、そこなんですよ。
完成品に入れることが出来ない。
少し曲がってるところがあったりする。(今回は無いです)
そして、実際に刻印を木槌で打ち込んだ立体感。
大切にしたいと思っているんです。

それでは、長くお役にたてますよう祈っております。
ご依頼ありがとうございました。

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2016年6月30日 最後の仕上げのオーダーメイドの名刺入れ

仕上げ前(上)と仕上げ後(下)のコバの様子です
仕上げ前(上)と仕上げ後(下)のコバの様子です

9日に渡って作ってきたオーダーメイドの名刺入れです。
3分の2は夜なべでした。

先に作っていた半分が乾くのを待つい間にですね。
もう一方の半分は、接着、手縫い、仕上げと進んでおります。

仕上げというと、たいがいコバ(裁断面)のヤスリ掛けと磨き上げです。
今回はネイビーと生成りが合わさったコバの仕上げです。

もうすぐ完成です
もうすぐ完成です

ヤスリ掛けは2回。
粗めと細かめのヤスリで整えていきます。

一つひとつの事柄をそういう丁寧さで向き合って生きていければね…
なんつって、人生を思ったりする工程です。
さて、まもなく完成です。

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2016年6月29日 革のポケットをぷっくりに

①革に水を染み込ませて…
①革に水を染み込ませて…

もうすぐですよ。
祝日ゼロの6月のカレンダーを剥がせるの。
したっくれ7月は海の日があっかんねっ。
いかにもバカンスっぽい日がくっかんね。

さておき、オーダーメイドの名刺入れ作りの続きで~す。
今日はお楽しみ。
革のポケットをぷっくり膨らませて参ります~。

水をじゃぶじゃぶ染み込ませまして。
クサビのついた型をグイッと思いっきり押し込みます。
するとあら不思議。
ポケットぷっくり。
名刺のストック用ですね~。

②クサビ付きの型を押し込みます
②クサビ付きの型を押し込みます

この工程はひときわ面白くって。
ビフォー・アフターで撮りましたからね。
水に濡れた革は形を整えてそっと陰干しする理由が良く分かりますね~。

まだ梅雨も続くもんでね。
今まで知らなかったっくれどっかで役立つかも知れませんね。
いやいや、まず無いかな~?

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2016年6月28日(第二部) 幕は静かに上がるので

木槌で縫い穴を開けてゆきます
木槌で縫い穴を開けてゆきます

今宵も更けて参りましたね。
キリも良いので、ぼちぼちウィスキーでも舐めてクダ巻いて参ります。
6月末まで参りますとね、梅雨でぐったりかも知れませんね。

さて、夜なよなちょこっとずつ進めて参りました。
オーダーメイドの名刺入れ作りです。

手数の多い片側が縫い上がりまして。
もう、全部の工程の3分の2くらいまで来てるでしょうか。

手数の多い片側が縫い上がりました
手数の多い片側が縫い上がりました

物づくりだとさ。
全ての工程は一度きりだから分かりやすいのですが…

もし、大好きなのに止めてしまってることがあったらですよ。
ほんの少しやってみるのも悪くないと思うんです。

押入れの奥のギターを引っ張り出してみるとか。
書きかけの小説を机の上に置いてみるとか。
大事にしてたカメラの埃を払ってみるとか。

まあ、あなたのネイルの垢を煎じてドリンク(ルー語)した方が良いようなおじさんの話です。
経験でしか語れませんので、みんなそれぞれだと思うのですが…
本当の人生が今から始まるかも分からないなんて、ほろ酔いで思ったりするのです。
それでは、夜の夢工場は今夜でひとまず終了です。
良い夜を~。

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2016年6月27日(第二部) (自分の)爪のメンテナンスは必須ですよ

革のコバ(裁断面)を削って面を出します
革のコバ(裁断面)を削って面を出します

こんばんは。
夜のあなたのサイド・ドア。
ユア・サイド・ドア、To Be です。

今日の制作を済ませ、かの徳永英明さんの名曲「壊れかけのradio」の替え歌「壊れかけのポット」を考えながら呑んでいます。
「♪いつも沸かしてた~」…ご興味、無いですね?

さて、オーダーメイドの名刺入れは今宵も一歩進みまして。
手間の多い片側のヤスリ掛けや角落としが済んでおります。
これで手縫いの準備が整いました。

ところで、1枚目の写真を見て爪が伸びてることに気付きまして。
たるんどるな~って。
「タルンドル戸辺」って呼ばれちゃうな~って。
すぐに切っております。ごめんなさい。

反り返ったヘリを落としました
反り返ったヘリを落としました

物づくりしてるにしては綺麗な手って言われますけどもね。
汚れたら取り返しのつかない革が相手なので。

ところで…
「♪ほんとの幸せ沸かしてよ 壊れかけの~」
…やっぱり、ご興味無いですかね?

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2016年6月26日(第二部) 誰だって、最初からうまくはいかないさ

革の蝶番をヤスリで調整します
革の蝶番をヤスリで調整します

日曜の夜。
サザエさん症候群なんてなってないかな…
どうもどうも~っ、夜の夢工場っで~す。

今日の制作を終えまして。
お気楽ごくらくに、ウィスキーがお好きでしょ?

撮りましたのは、レザー蝶番の名刺入れの続きです。
ちょうど蝶番の噛み合わせの調整をしてるとこです。
一歯ひとはよい塩梅に特製のヤスリで削りまして。

しっくり噛み合う塩梅を追求です
しっくり噛み合う塩梅を追求です

これがですね~…
やっかいでしてね。

きっとまだ、本当のコツを習得して無いんですよ。
組合わせては少し削り。
また組合わせては、また少し削り。
なんとなく しっくりくるまで繰り返します。

まるで会社の人間関係のようだ。
な~んて、懐かしく思い出したりする夕べ。