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2012年12月18日 人生とは…

溶接直後。腕時計や懐中時計の裏蓋です。
溶接直後。腕時計や懐中時計の裏蓋です。

「人生とは、○○のようなものです。」
以前、想像力を働かせれば、人生はあらゆるものに例えることが出来ると教えてもらいました。

写真は、腕時計や懐中時計の裏蓋になるパーツで、溶接の直後です。
見るからに、焼けただれています。表面もザラザラ。ピカピカの真鍮板だったのに。
…もちろん、今は秒針の音を刻む ショップに並べている腕時計や懐中時計も、この工程を経ています。

そしてこの後も、まるで雰囲気が変わってしまう工程が何度か続きます。
切られて、溶接されて、磨かれて、やすられて、腐らされて、また磨かれて…

…短くすると、そんなところ。ありがち。陳腐なものですね。
でもね、その変化に感動する時があります。

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2012年12月17日 男たちは、溶接したがっている

溶接と磨きの後の様子(腕時計・懐中時計ケース)
溶接と磨きの後の様子(腕時計・懐中時計ケース)

「男たちは、溶接したがっている。」
…最近、そんなことに気付きました。

世の中には、溶接に興味がある人もそんなにいないだろうと、思っていました。

にもかかわらず「その腕時計は、アーク溶接ですか?」なんて質問を受けたり「溶接してるところを見せてもらえませんか?」なんてリクエストされたりすると「あれ?溶接って人気あるのかな?」なんて、気になっています。

日曜大工とかのハンドメイドで、手軽に溶接が出来たら便利かな?…くらいは想像つきますが…

ちなみに、写真は溶接した腕時計や懐中時計のケースになるパーツを、金属ブラシで磨いた後なのでピッカピカです。

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2012年11月8日 戸辺義昭、危うく大やけど

溶接は900℃前後まで過熱
溶接は900℃前後まで過熱

900℃のものに、触れたことはあるでしょうか?

朝から、なんとなく調子が悪かったんです。

「そういう時は、作ってると気分良くなるんだよね」なんて、いつものノリで懐中時計を作り始めました。

「ちょっと、角度わるいな」と何気なく、触れてしまったんです!

バーナー溶接中の真鍮に、親指と中指でつまむ感じで…
…確かに、何事も、角度は大切ですからね。

声も出ず、しばしうずくまって、その後、水道水を大分無駄遣いしました。

キーボードも片手打ち。今日は、もうお仕事おしまいです。

ところで、天ぷら油って200℃くらいでしたっけ?
タバコが700℃っていうのは、喫煙所で見ました。
900度は、溶接に使っている銀の融点です。

ちなみに、時計部分のメイキングの模様はこちらをご参照ください。

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2012年9月27日 ひとつ一つ違う腕時計

腕時計作り
腕時計作り

腕時計作りの手を止めて、一休みしながらひとつ一つパーツを眺めています。
あたりまえのことですが、どの腕時計のケースもほんの少しずつ表情が違っています。

その中で、ひとつ「これは、ちゃんと完成するかな・・・」と思わせる、ユニークなものがありました。
この写真の中の一つです。

おそらくは、途中で他のパーツと組み合わせられなくなるか、溶接中に壊れてしまうと予想されます。

・・・でも、どこまで出来るか、作り進めてみようと思うと、なんだか、楽しくなっています。

*手作り腕時計のメイキングについてご興味ある方は、次のリンク先もご覧下さい。