完成です。
オーダーメイドの手帳カバーの型紙たち。
この道中もいろいろありましたが、気付けば最初の目印のとこまで歩いてきたもので。
なんとな~く、つながりのあるパーツを近くに置いてます。
型紙を見れば、どんなものを作ろうとしてるか分かるっていいますが、どうでしょね。
今回のお楽しみポイントは、なんと言ってもステッチですかね。
型紙に一針ずつの縫い線を正確に書くなんてのも、初体験でしたし。
さーて、次は、レザーの一部をぷっくりさせるための押し型作りに入っていきますよー。
完成です。
オーダーメイドの手帳カバーの型紙たち。
この道中もいろいろありましたが、気付けば最初の目印のとこまで歩いてきたもので。
なんとな~く、つながりのあるパーツを近くに置いてます。
型紙を見れば、どんなものを作ろうとしてるか分かるっていいますが、どうでしょね。
今回のお楽しみポイントは、なんと言ってもステッチですかね。
型紙に一針ずつの縫い線を正確に書くなんてのも、初体験でしたし。
さーて、次は、レザーの一部をぷっくりさせるための押し型作りに入っていきますよー。
さ~てっ、そろそろ大詰めになってまいりました。
オーダーメイドの手帳カバーのデザイン。
写ってるサイズ違いのポケットとかベルトの型紙は、片方しか使いません。
どっちが良いかなって決めるためのものなんです。
ここは、とっても大切なんですよ。
だってさ、レザーの裁断が始まると、変更がとっても難しくなるんです。
ちょっと長さを変えたいなーって思っても、レザーに付けた目印は消せませんし…
なので、慎重に丁寧にね、進めていきます。
人生でもね、結婚とか就職とか家を建てるって程の大ごとで無くってもさ。
一度決めて、とあるラインを超えると変えるのがすっごく難しいことってありますよね。
ランチの注文だって「もう作っちゃってるよー」って言われちゃうし。
ちょっと脱線しまして。それは置いておいて…
型紙が出来てくると、なんにも無かったときよりアイデアが浮かぶものでして。
そして、とっても楽しいひとときでもありまして。
手帳カバーの型紙づくりの模様です。
内側の左右のポケットが、でき上がりつつあります。
簡単そうに見えるかもしれないです。
だけどね、今回はそれぞれ作り直してます。
ステッチの縫い目が、1目5ミリにしたんですが…
例えば、左のポケットの横幅は、14目縫って、縫いしろが3ミリだから、73ミリだねーなんて…浅はかでした。
左のポケットは両側を縫うから、5ミリ引いて68ミリが正解。
…な、はずだったけど右側の最後の縫い目ののりしろは、5ミリじゃ無くて3ミリ。
なので、引くのは1目の違いの2ミリだけ。
よって、71ミリ…よーし、いけそー。
つってですよ。
右側のポケットも左に合わせて71ミリ幅でーって、一回型紙を作ったんですけどね…
こんどは、片側しか縫わないので、片側の余白の3ミリを引けば14目分になる73ミリが正解でーしたっ。ざーんねんっ。
…なんてことを繰り返しながら、それでもちょっとずつ出来てきてます。
そして思い出しました。
いっちばん最初にレザークラフトを教えていただいた頃、聞いたはなし。
型紙を正確に作ることがすべての基本だって。
本当の難しさに気付きまして。
今回のオーダーメイドの手帳カバーなんですけどね。
型紙をさ、いつも通りに作ってたんです。
なんだったらちょっと鼻歌とか歌ってましたよね。
チャゲアスの “Yah Yah Yah” とかね。懐かしいでしょう。
でも、ある難しさに気付いて鼻歌止まりましたよ。
“一緒に殴りに行こうかー” なんて、無理。やっぱ無理、殴りにはいけないやー、みたいな。
今回ねー、とっても個性的なステッチをすることにしたのです。
破線みたいな、文字で書くと “- – – – ” というの。
これがですね、細かめのステッチと違って、見ていると全部のステッチの延長線を勝手に頭の中で想像させるんです。もうね、オートマチックに。
それで、その延長線が縫い目の切りの良い所とちょっとでもズレてると、ガチャガチャした印象になるんです。
なんだろう?
アルバムで、写真の位置がズレてる感じって言うと想像しやすいかな。
したっけこっちも意地になるよね。
“掴んだ拳を使えずに 言葉を失くしてないかい” ( by “Yah Yah Yah” CHAGE and ASKA )ってなるよね。
それで、やってやりましたとも。
ステッチの一つひとつを、全部型紙に書いてやりましたとも。赤い破線、見えるでしょうか。“- – – – ” というの。
われながら初挑戦。
…でも…ちょっとね、時間掛かりそうです。
できるとこまで進んでおこうっつって、型紙を作り始めてたんです。
右側にちょこっと写ってる、オーダーメイドの手帳カバーの型紙。
手が止まりましたね。
やっぱり、ステッチについて決まらないと、型紙は書けないって。
そりゃあそうで、縫い目の間隔が決まらないと、パーツのサイズが決まらないなーって。
それに、このご希望に応えられなかったら、きっと後悔するって。
でも、どうしたらいいんだろうって。
お昼を食べまして、あまりの眠気に横になってたわけですよ…
そしたら、キター。浮かんできましたー。
このステッチは、すごく弱そうに見えるかも知れません。
段差のとこは、レザーと同じ色の細い糸で補強してあるんですねー。
普通に縫う場合と比べて、強度は70%くらいかな。
ベルトみたいに強いストレスは掛からないものだから、きっと大丈夫。
あと、大人だけに許された縫い方だと思う。
だって、子供だと糸をひっぱっちゃったりしそうでしょ。
え~っと…
今日撮ったのは、モザイク掛けときます。
もし、ご依頼のお客様良いってことになったら、ちゃんと載せますねー。
わずか数センチの中で、細かいことをせっせとやってんねー。ってくらいなら、伝わるでしょうかね。
ここが、オーダーメイドの手帳カバーにおける、おそらくは、最も高い山。
こないだの三つ折り財布みたいにレザーの表面を浮き上がらせる型を作ってるんですが…
いやー、あんまりに細かくて、昨夜は煮詰まりまして。
どうやっても無理でしょって。
「無駄無駄無駄無駄ァッ!」とね、ちょっとジョルノ(by ジョジョ)の声が聞こえたかな。
したっけね、午前2時過ぎに物作り友達から facebook のメッセージが入りまして。
これ幸いにつかまえましたよね。
先方にも、ちょっと相談がありそうだったんですけど、まあまあ、相談に別の相談で返信しましたよね。
したっけねー「アルミを糸のこで切って型作れば」なんて、言われまして。
もう、企業ロゴかと。何百回つかうんだと…
でもね、それでちょっと腹が決まりました。
そしたら、あれよあれよと試作品がこさえられまして。
伝わるでしょうか、いつもと違うの。
基本的なレザーの手縫いでは、二本の糸を交互に縫います。
言うなれば、どこまでも交わらない糸と糸とのちちくりあいです。
なので、違う色の糸で縫うとこうなるわけです。
これは、オーダーメイドの手帳カバー用に作ったサンプルです。
ステッチについてのご相談にお答えするためのもの。
この雰囲気は、言葉で伝えるのは難しいですからねー。
綺麗に見せるには、段差とか強くするために二重に縫うとこを一回で済むようにしたり、縫い目の数をピッタリに合わせたりと、ちょっとあります。
こういうのも、ちょっと楽しくないですかね。
さて、今回のオーダーでは、もう一つ大切なポイントがあります。
型紙作りに入れるのは、そこを越えてからですねー。