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2014年2月13日 「ちっとだりーなー」という方にもお応えして

右側のポケットの完成(オーダーメイドの手帳カバー)
右側のポケットの完成(オーダーメイドの手帳カバー)

毎日まいにち、作ってる様子をお見せしてますね。
オーダーメイドの手帳カバーでは、昨日、左側の表紙を入れるポケットが出来ました。
それで、次は右側のポケットを作るわけですが…

「あーっ、また下ごしらえから見せられるの、ちっとだりーなー」なんて思いませんか。
そこで…ジャンッ、完成した右側のポケットをご用意しましたー。

…さて、3分クッキングで30分煮込む料理が作れる技を借りたところで…
可愛らしいペンホルダー付いたでしょ。同じステッチの。

実はこのステッチの裏側が曲者なんですよ。
糸の厚みは1ミリくらいあるので、このままだと、手帳に掛けようとしたときに引っ掛かるんです。
こういうポケットの内側の1ミリは大きいですからねー。

それで、強く突っ込んだり指を入れて押してみたりして、壊れちゃう。
という未来予想図が頭をかすめます。

それで、ステッチに向かってスロープを作りました。樹脂系の接着剤で。
普通はレザークラフトでは使わない手ですねー。

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2014年2月12日 数こそチカラ

手縫い(オーダーメイドの手帳カバー)
手縫い(オーダーメイドの手帳カバー)

どうでしょねっ、ステッチ。
いつもとぜ~んぜん違うでしょ。

ご注文のお客様のご希望でもあり、今回の手帳カバー作りの胆ですねー。
この5ミリ幅のステッチのために、型紙にもミリ単位の工夫がいっぱいです。

それでさっ、一番気になってたのが…
こりゃ下手うつと男子小学生の家庭科の作品っぽくなるなと。

いやいやいやいや。
男子小学生だって、きれーに作れる子もいますよ。
…でも、ニュアンスは伝わりますかね。

そして強度。強度がねー、難しいですよね。パット見でもそう思うでしょ。
それで、使ったときに力が入るとこは、先にレザーと同じ色でピンポイントに縫いました。

さらに…ここがポイントなんじゃないかなって思うんですけども…
縫い糸がレザーを通るとこには、一目ずつ全部、接着剤を染み込ませました。
一目ずつは弱くても、こういうとこの強度は数で勝負ですから。

いや~っ、気付いたら夕陽に包まれてまして。
この作品は、ここしばらくの縦軸になりそうな予感ですね~。

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2014年2月11日 でき上がる前しか見られないとこ

ポケットの裏(オーダーメイドの手帳カバー)
ポケットの裏(オーダーメイドの手帳カバー)

ポケット達の裏です。
でき上がる前しか見られないとこ。

オーダーメイドの手帳カバーなんですけどね、名刺サイズのポケットをいっぱいつけることになってまして。

磨き終わって滑らかになってますねー。
もともとは毛羽だってるんですよ。

次は、ポケットの口のとこです。
あっ、あとTシャツの形のポケットの脇から下のとこ。
本物のTシャツだったら、縫い目のとこっていうと分かりやすいかな。

もう、右に写ってる三つのヤスリで整えてあります。
金属のヤスリはね、前は時計作りだけに使ってたんです。
細かいとこの仕上げには抜群の繊細さであることに気付きまして。

コツコツ進めてくところです。

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2014年2月10日 はじめてのテンプレート作り

アルファベットのエンボス加工(オーダーメイドの手帳カバー)
アルファベットのエンボス加工(オーダーメイドの手帳カバー)

お見せできないのがね、残念。

レザーにエンボス加工してるとこです。
アルファベットの文字をプックリ浮き上がらせようとしてます。
あんまり細かいのには向かないのですが…

型と成形の棒を作って。
さらにテンプレートも作りまして。
テンプレは、レザーを裏から成形するので、どこに文字があるの知るためのものです。

こういう型は、普通は表面をフラットに作るものなんです。
成形したときに、継ぎ目や段差があると写ってしまうので。

そうするには複雑すぎましてね。
それで、文字だけをピンポイントに成形するためのテンプレートです。

サイズをピッタリ合わせてあるので、型にレザーをはめて、テンプレートをのっければ、ズレることも無いって目論見で。
いや~っ、作ってるでしょ~、いろんなもの。
ちなみに、オーダーの手帳カバー作りの模様したー。

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2014年2月9日 パーツが増える気持ち

裁断完了(オーダーメイドの手帳カバー)
裁断完了(オーダーメイドの手帳カバー)

銀世界で晴れ渡ってると、爽快ですね~っ。
スキー行ったとき思い出すな~っ。

そんなわけでね、今日も楽しく作っていきたいと思います。

裁断が終わりまして。
これは、オーダーメイドの手帳カバー用のレザーですねー。
ほらっ、昨日までモザイクが掛かった型を作ってたもの。

型がね、簡単には乾かなくて。型だけに。
そんじゃあってことで、裁断を先にしまして。

シンプルな手帳カバーなんですけど…
こうして見ると、パーツ数がありますよね。

どうしてもさ、こっちにもポケット欲しいなーとか思いながら増えていくものです。
そういう気持ちが分かるっていうのを、いつまでも大切にしたいです。

トリッキーなのは、左右の表紙を入れるポケットの幅が、2ミリ違うことですね。
73ミリと71ミリ。ステッチの目の数に合わせたらそうなりまして。

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2014年2月8日 (第二部) 紙で作ったコンクリート

エンボス加工のための押し型
エンボス加工のための押し型

できないと思った。やったことないもん。
できそうな人も「細かいのには向かない」つってるし…

「ちっとだけやってみっか。ダメでもともと、ナスがままならきゅうりはパパね。」
…なんて、スモールステップが大好きな内なるメンターが導いたと思う。

幅5センチ弱の中に、イニシャルをぷっくり浮き上がらせるための押し型で~す。

「わかんねーよっ」というご意見はごもっとも。
モザイク掛かってますからね。
誰?モザイク掛けたの?

接着剤びたしにしたし…
言うなれば、紙のコンクリート。

明日は「頼むぜ」つって、試作を作るんでしょうね~。

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2014年2月7日 (第二部) 「このお願いは叶わなくても…」という魔法

繊細なエンボス加工のオーダーの準備
繊細なエンボス加工のオーダーの準備

とある準備を進めてまして。
今宵も接写です。

ぷっくり浮き上がるイニシャルをね、レザーに作ろうとしてます。

今週のビックリドッキリメカみたいに解説しようっ。
ここで必要なのは、型と、型にレザーを押し込む道具。

型は、接着剤で四十重ねにした紙から切り出します。写ってるのですね。
押し込む道具は、先端を丸めた棒。ステンレスでしょうね。

ご注文のお客様には「このお願いは叶わなくても…」なんて言っていただけたんですけどね。
ま~っ、火が付きますよね。
むしろその言葉が着火しますよね。

それで試作品を作りまして、今回は本番です。
試作品と違って、接着剤は完全に乾くまで待つし、ステンレスの棒もヤスリ直しました。

ちなみにね、先端を丸めた棒は、レザーの角を落とす道具を研ぐための道具。
そして…手帳カバーを作ってるとこなんですよ。