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2014年11月10日 沁みるねえ

レザーの裏側の様子(ナチュラル・ネイビー・ブラウン)
レザーの裏側の様子(ナチュラル・ネイビー・ブラウン)

浮世舞台の花道は、表もあれば裏もある。
華と咲く身に唄あれば、咲かぬ華にも唄ひとつ…

と、いうわけでレザーの裏側です。
一番左が、ナチュラルね。染色してないヤツ。
真ん中がネイビーで、手に持ってるのがブラウン。

さて、樹脂入りのワックスで磨き上げて仕上げていきます。
そうですねー、見た目は女性が使う乳液みたいなワックスを多めに染み込ませて、ガラス板でクイクイ磨き上げまして。

裏側の色が違うのは、芯通しっていうね、表面だけじゃ無いレザーの染め方の特徴ですぞ。
そこを活かして、濃い色で塗りつぶさないのが今回の工夫でーす。

たっぷり染み込ませてるので、濡れたような色でしょ。
今夜も、沁みるねえ。

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2014年10月30日 コンクールに出してみる?

裏面と裁断面を磨いたポケット
裏面と裁断面を磨いたポケット

ワクワクしてたいがい穏やかに暮らせるなら、それすら一つの社会貢献だと、誰か言いまして…

さて、レザーの裏や裁断面を磨いてます。
シワや傷だらけのレザーで作ってるのですが、写真ではよく分かりませんねー。
そこは、完成したら接写することにしましょかね。

そうそう、こないだコンクールに出してみましたってお話したでしょう。
近所の手芸店に仕入れに行ったら、ポスターが貼ってありまして。
思ったより盛大にやってんだーっつって、嬉しくなりました。

11月14日まで申し込めるそうなので、もしなんか作ったりするのでしたら、いっちょ噛んでみるのもいいかもね。
募集のページは次の通りです。
トーカイ×minne ハンドメイド大賞エントリー作品募集

正直なところ、入選なんてしなくても良いと思うんですよ。
喜びにあふれた経験は、きっとね、他にありまして。

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2014年9月30日(第二部) 黄昏ごろの似合うヤツら

床磨きを終えたブックカバーのパーツ
床磨きを終えたブックカバーのパーツ

今日も今日とて、夕陽に浮かぶパーツ達。
昨日と違うのは、全部のパーツが床面を磨く工程を終えているところです。
黄昏てる雰囲気、出てるんじゃないでしょうか。

はい、そんなわけでですね、オーダー品のブックカバーのパーツ達です。
こうして見ると、うっすらと一枚のレザーを切り分けたのが分かると思いませんか。
繊維の流れがつながってまして。

続いては、レザーの切断面の仕上げです。
こちらは、床面を磨く前にヤスリ掛けまで終えています。
もう少し、下ごしらえが続きますよー。

しかし、こうしてみますとね、茶のレザーは黄昏が良く似合う気がします。どうでしょうねー。

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2014年9月29日(第二部) 元々の良いとこ

レザーの床(とこ:裏側)磨きの様子
レザーの床(とこ:裏側)磨きの様子

夕陽に照らされるレザーの裏側…
指でなぞれば、柔らかい凸凹が感じられますよ。
それを、ガラス板でもって磨きまして、毛羽立たないように仕上げます。

さて、オーダー品のブックカバー作りの続きです。
蝶番になるとこの穴は開け終わりましたが、まだ下ごしらえが続きます。
裏地は貼りませんで、レザーそのものの床面が活きるように。

左に写ってるのが磨いたものですね。
昔、このムラっぽいのを完全に塗りつぶしてみようと試みたこともありまして。
でも今は、このくらいが丁度よい塩梅だと思ってます。
元々の良いとこにちゃんと気付くのも、大切かも知れませんね。

そうそう、磨いた後でも、指でなぞれば凸凹が控えめに感じられますよ。

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2014年9月28日(第二部) レザーの下ごしらえに思うこと

レザーの床面(とこめん:裏側)
レザーの床面(とこめん:裏側)

牛革の後ろ側です。床(とこ)なんて呼びますよ。
血管の跡はありますが、すっごく繊維が整った美しいレザーです。

こちらは、オーダーメイドの蝶番のブックカバー作りの様子です。
下ごしらえでして、木槌でノミをトンテンカンテンやっております。

ひょっとしたら、どこかで同じ牛のお肉を食べているかも知れないなーなんて思います。
乳牛や肉牛の皮がなめされたものなので。
いえね、近頃は、魚は刺身の状態で泳いでると思ってる子がいると聞きまして。
流石にね、それはネタだと思うんですが。

でも、食べたり飲んだりはするけど、どんな命なのか知らないものは沢山あるでしょう。
私はいっぱいあるなぁ。
そんな中で、つながりを感じる自分なりの窓口かも知れないですね、レザーは。

さてさて、もうしばらく木槌を使います。

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2014年9月21日 蝶番の磨き上げ

蝶番の内側を磨き上げた様子
蝶番の内側を磨き上げた様子

ひょっとして、4連休だったりしますかね。明日を休みにしちゃってさ。
そう簡単には休み取れないですかね。
たまにはゆっくり休むのも良いですよ。
たまった疲れやストレスが抜けますと、物事の考え方まで変わるもので。

さてさて、どこ吹く風。
楽しく作っていきたいと思いまーす。
ブックカバー作りは細かいとこが続きますよー。

一つひとつ蝶番を磨き上げまして。
なかなかの仕上がりだと思いますが、どうでしょね。

ここまで来ればもうすぐですよ、全体像が見えるのも。

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2014年9月20日 ヤスリの話

蝶番の削り出しとヤスリ
蝶番の削り出しとヤスリ

地味なのが続きまして…
いえねっ、ヤスリ掛けしておりまして。
折角、見てもらっても、面白いかどうか。
バーンっとか、ドーンっとか、無いので…

そんなわけで、今日はもうね、ぶっちゃけてね、ヤスリについてでも語ろうかと思いまして。
レザーで作った蝶番を削り上げるために使ってるヤスリの一覧っでーす。

7本ありますね。
左から順に…

1.側面に面を出す。
2.底面に面を出す。
3.底面の角を落とす。
4.側面の角を落とす。
5.側面を仕上げる。
6.角を仕上げる。
7.底面を仕上げる。

…という順番でヤスっておりまーす。
こうして見ると、なんか可笑しいね。